2002年4月27日から「川崎高津公法研究室」にて続けてきた「待合室」を、今年(2014年)の10月12日をもって休止することといたしました。この「ひろば」でも同じ趣旨の記事を掲載していますので、「待合室」で続けてきた途中下車シリーズはこちらで続けて参ります。但し、いつ完結となるのかは、私にもわかりません。
さて、今回は「都営三田線途中下車シリーズ」です。「待合室」では(「東急目黒線途中下車」で取り上げた目黒駅を除いて)20の駅を取り上げてきましたが、白金台、白金高輪、三田、芝公園、御成門および大手町の各駅が残されています。大東文化大学に移ってから都営三田線が通勤路線の一つとなりましたが、今は目黒~神保町の区間をあまり利用していないこともあり、取り上げるのが遅れてしまいました。
地下鉄の駅を周っているのに、JR田町駅西口(三田口)の写真です。これには個人的な事情があったためですが、都営三田線および浅草線の三田駅から一番近いのが田町駅であるということでもあります。路線図を見ている限り、三田駅と田町駅が乗り換え連絡扱いとなっているのかどうかがよくわかりませんし、三田線の車内放送でもJR線への乗り換え案内はなされません。しかし、東京都交通局、JR東日本のいずれのサイトでも乗り換え駅として扱われています(但し、三田駅または田町駅での乗り換え乗車券は発売されておらず、定期券のみ連絡扱いがなされるようです)。このような例は隣の浜松町(JR東日本)/大門(都営地下鉄)などでも見られます。
田町駅の三田口にはペデストリアンデッキがあります。三菱自動車、森永製菓、日本電気(NEC)などの本社が近隣にあり、慶應義塾大学や戸板女子短期大学などの最寄り駅でもあるため、利用客は多く、人通りが多いのです。なお、田町駅の所在地は港区芝五丁目となっており、現在、港区に田町という地名はありません。
国道15号線の真上を歩きます。高齢層には第一京浜というほうが通りがよいようです。かつては1号国道と言われましたが、1950年代前半に国道15号線となりました。このすぐ先の芝五丁目交差点までが東京箱根駅伝のコースで、交差点から日比谷通りに入り、芝公園、御成門を通って大手町へ向かいます。そして、その日比谷通りの真下を三田線が通っている訳です。
歩道橋から地下鉄三田駅の入り口が見えました。この駅の所在地も港区芝五丁目で、三田(地名)から離れていますが、地元の要請を受けて現在の駅名となったそうです。
ちょうど昼食時であったため、この駅の近所で食事をしようと思い、芝五丁目の商店街を歩きました。写真ではあまり人通りが多くないように見えますが、実際には歩いている人が多く、さすがオフィス街です。
国道15号線に平行する短い脇道にも、都営地下鉄三田駅の出口があります。この界隈には比較的安い食堂も多く、平日に歩き回るのであれば空腹時でも大丈夫です(贅沢を言わなければ)。いつ入っても演歌が流れている名代富士そばの支店もあります。都内ではよく見かけるので、御存知の方も多いでしょう。
この駅の周辺からは学生街という雰囲気が感じられないのですが、慶応義塾大学の最寄り駅であり、芝五丁目から慶応仲通り商店街を通っていくのが近道です。時間の関係もあって今回は歩いていないのですが、商店街を進むに従い、大学の近所に来たと感じることができるでしょう。ただ、神田駿河台、三崎町、西早稲田、戸塚町(新宿区)、早稲田町のような、いかにも学生街という印象をあまり受けません。この点は日吉駅周辺とも共通します。
東日本大震災を受けてということか、都内の地下鉄の駅などではその地点の海抜が表示されるようになりました。三田駅の周辺は海抜3メートルから4メートルの間であるようです。