都営バスを運営する東京都交通局は
毎年、新車を入札による発注を行っていますが
新車が増えるということは、古い車が除籍されるというわけで
現在、都営バスの最古参はE代車とよばれる
平成10年度購入車輌となっています。
この時代にはまだバリアフリー法の公布・施行前なので
基本的にはツーステップ車と呼ばれる車輌が主体でした。
現在主流のワンステップ車(都バスでは導入なし)やノンステップ車は
試験的に採用されている時代でした。
今月1日に開札された平成24年度の
第1次一般乗合自動車(ディーゼル)の買入れでは
いすゞ自動車が251,748,000円で落札していて
つまり、その車輌が納車されると、E代車のツーステップ車が
除籍されることになるわけです。
東京都の場合は、ツーステップ車でも
車椅子や足腰の弱い人でも乗りやすいように
段差を少なくしたツーステップ車を採用していましたが
これらの車輌はおそらく今年の夏ぐらいには姿を消すかもしれません。
もちろん理由はバリアフリーだけでなく、排ガス規制や
車輌自体の老朽化など、いろいろとありますが。
除籍になった車輌に、譲渡先の地方で出会ったりすることもあります。
今回の震災の被災地でも、何台もがんばっているようです。
必ずしも除籍=廃車というわけではないので
新天地で、多くの乗客を乗せて走ってくれることを祈っています。
日野のツーステップ車
日産ディーゼル+富士重工のツーステップ車
三菱のツーステップ車
いすゞのツーステップ車