退職の日

2006年03月31日 | 徒然
彼は、いつもと変わらず玄関を出て行った。
何も変わらない朝。

しかし、心なしか彼の顔からは安堵の表情が感じられた。
そして、その後姿はいつも以上に頼もしかった。

彼にとっての退職は
決して終わりではなく、
新しいスタートへ踏み出すための
第1歩であった。

いつも以上に早く酔っていた。
一言一言に、それまでの歳月が凝縮されていた。

明日になれば、またいつもと変わらない生活がはじまる。
いや、今日だっていつもと変わらない1日だったのだ。
明日になれば明日の風が吹く。
ただそれだけなのだ。
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神話

2006年03月30日 | 
日本には各地に古くから
さまざまな神話が根付いている。

立ちこめる霧
幽玄な山容に、
まさに神話的な印象を受ける。

どの地方に行っても
神々の宿る山が存在し
神秘的な風景を見せてくれる。

私は旅行へ行っても「観光地」といわれる場所へは
あまり足を運ばない。

地元の商店街や市場
そして土地の信仰の中心となっている
寺廟や神社が
私の好きな場所なのです。

そして、いにしえの人も眺めたであろう
海や山をただ眺めるのが好きなのです。
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エジプトのはなし

2006年03月29日 | 徒然
今日29日は、エジプトなどを中心に
皆既日食が観測されました。
あまり雨の降らないエジプトですから、
観測には大変適しているのですが、
近年気候の変動でカイロなどでも雨が降るようになったようです。
ダムの建設などでナイル川の氾濫が一切無くなったことも
原因となっているようです。

さて、エジプトといえば、昨日報道がありましたが
私のボスが長年奉職した早稲田大学を退任することになりました。
新しい大学を設立するための準備に入りますが
還暦を過ぎても常に新しい事へ挑戦する姿勢には
いつも感服してしまいます。
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神田川

2006年03月28日 | 徒然
私の職場、早稲田の町も
卒業生が去り、入学式を控えて上京した
初々しい新入生が目立つ季節になってきました。

4月は早稲田にとって1番活気のある季節です。
連休が明けると、学生の数がかなり減ります。

いまでも神田川沿いなどには、風呂なしトイレ・キッチン共同という
そんな下宿屋が残っています。

実家を離れ、東京という街で新たなスタートを切る
そんな若者にとって、この町はどんな風に映っているのだろう。
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さくらのトンネル

2006年03月27日 | 徒然
駅から伸びる道は
春になると長い桜のトンネルになる。

私の家は、この桜のトンネルの坂道を上がりきったところにある。
今年も綺麗な花をつけ始めた。
2年ぶりに見る、「ふるさと」の桜。

なんとなく安心する、そんな春の風景。
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湾岸25時

2006年03月26日 | 草子
宝石をちりばめたような
街の灯りが少し淋しくなった頃
海からの風が火照った頬を撫ぜる

湾岸25時
今日の終わりはまだ来ない

遊びつかれた夜
酔い覚ましの珈琲は
昔から変わらない
大人への憧れの味だった
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ひるね

2006年03月25日 | 徒然
結構昼寝が好きです。
春眠不覚暁なんてぇ事を
昔の詩人はいっておりますが、
いやぁ~、昼寝はいいもんです。

学生の頃は先生の声を子守唄代わりに昼寝したり、
旅の途中、ふと降りてみた駅のベンチで昼寝したり、
電車に揺られながら昼寝したり。
もちろん自然の中で昼寝するのもいいですね。


最近は空港の展望デッキで、燃料の匂いとエンジンの音に包まれながら
実に不健康そうな昼寝をするのがお気に入りです。
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BIRTHDAY'S Eve

2006年03月24日 | 徒然
今日は、この1年の自分にとって最後の日。
明日から、1歳年上の自分になります。
この1年は、思えば色々なことがありました。

この1年で出掛けた旅先は47都道府県+台湾。
一生分旅をしてしまったような気もしますが、
勿論2巡目がありますよ!


私が最初に「旅行」に「連れて行ってもらった」のは
まだ記憶もおぼつかないほど幼い頃。
いつもミッフィー(当時はうさこちゃんと呼んでいた)の
ちいさなバッグをもっていました。

毎年、夏になると伊豆へ出掛けていました。
新幹線で熱海へ出て、そこから伊東線に乗る。
それが幼い頃の私の家の恒例行事でした。

1歳の誕生日に電車のおもちゃを買ってもらって
それ以来、電車が好きになったようです。
なにより、私のことをとてもかわいがってくれた
母方の祖父が旅行好きだった影響もあり、
いつしか私も、旅行好き人間になりました。

実家を離れて生活していた頃
たまに帰って寝る実家の布団は
とても懐かしく、やさしい温もりを感じました。
その頃は、ほとんど旅行には出かけていませんでした。
ひょっとすると、私が旅に出るのは、
その「やさしい温もり」を実感するためなのかもしれません。

生まれてから今日まで、あちらこちらの街へ出掛けました。
でも、まだ旅の途中です。
これからも、いろいろな街で、いろいろな人と出会い
いろいろな風景の中で、人生の最後の瞬間まで
旅を続けていきたいと思います。
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さくら

2006年03月23日 | 徒然
山間の古い神社に
大きな桜の木がある

はたして
どれくらいの春を
彩ってきたのだろうか

人々は社に詣で
花を愛で
春の喜びを味わってきた

今年もそろそろ
この山にも
春を報せる時期がきた

おそらく
私がこの桜を見ることは
二度と無いだろう

私の
楽しくて
そしてつらい思い出を
だれよりも知っている古い桜。
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開花?

2006年03月22日 | 徒然
皆さんの街では
桜の花はもう咲きましたか?

私の家の側の桜並木も
いくつか儚げな色の花が
開き始めました。

今夜の雨で
ほかの皆もいっせいに顔を出すのでしょう。

桜の香りを胸いっぱいに吸い込んで
新しい旅にでよう。
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Taxi

2006年03月21日 | 徒然
仕事柄&終電逃すまで遊んでしまう性格上
タクシーに良く乗ります。

最近、道を知らない運転手が増えたような気がします。
反面、とてもマイナーな交差点でも知っている運転手だと
とても嬉しくなります。
今朝乗ったタクシーの運転手さんも、
そんな「道を知っている」運転手さんでした。
もうちょっとチップはずめばよかったかな・・・
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飛び石連休で

2006年03月20日 | 徒然
調子に乗って、
久しぶりに
終電逃しました。

反省orz
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九州男児?

2006年03月19日 | 
福岡という街は、私の血にとって縁のある土地ゆえ
とても落ち着く。
どんな事情で来ていても、
なんとなく落ち着いて街を歩ける。
京都や大阪にいると、
それだけで興奮してしまい、あまり落ち着かないが、
福岡はとても落ち着く。
北九州もまた然り。
私にとって落ち着く街は、意外に少なくて、
東京、横浜、名古屋のほかは、この九州の2大都市だけのようだ。
前者の3都市は普段から行きつけている街なので
いまさらワクワクどきどきしないだけなのだろうが
九州は、やはり「血」というしかないだろう。
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彼岸

2006年03月18日 | 草子
春のうららかな、そしてやわらかい陽だまりの中、
少しずつ色づき始めた桜のつぼみが、
そよ風にさざなむ川面に春をしらせる。
往き交う人々は、春の衣装と
さわやかなコロンの香りを身にまとい、
全身で季節を味わっている。
空にはいつしか、霞がかかり
そして湿った風と共に嵐を連れてくる。
春の嵐は、蕾みはじめた花々に生命を吹き込み
そして、嵐の後に、まさに極楽浄土の景色を描き出す。
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季節風が運ぶもの

2006年03月17日 | 徒然
強風吹き荒れる中、今日「湘南電車」が最後の日を迎えました。
明日からは、銀色の電車が人々の生活を運びます。

春の季節風は、色々なものを運んできて、
そして
色々なものを運び去ります。

古きものを懐かしんだりするのは
ただのノスタルジーなのでしょうか。

今まで親しんできたモノがなくなっていく、
そんな春の別れは
いつでも切ないものです。
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