恵比寿ガーデンプレイスに鎮座する恵比寿神社は、サッポロビールの社内社ではあるものの、一般に参拝できる神社で、正式に西宮神社(えべっさん)から恵比寿大神(蛭子命)を勧請したものだそうです。
もともとこの地に、三田用水の水利を活かし明治二十年(1887)年に日本麥酒醸造(後に大日本麦酒→日本麦酒→サッポロビール)が設立され
二年半後の同二十三年に、惠比壽麥酒(ヱビスビール)が発売されました。
発売にあたっては、大黒天の名を冠する予定だったものの、すでに他社が大黒ビールを発売していたことから
商売繁盛を願って恵比寿にしたという逸話も遺されています。
そこで明治二十七年に西宮から恵比寿さんを勧請し、創建したのがこの恵比寿神社だそうです。
その願いが叶ってか、出荷量が大いに増加し、出荷用の貨物駅を日本鐵道の目黒・渋谷間に作り(現在のJR山手線恵比寿駅)、町名を興すまでになりました。