国道1号線東海道の通称箱根国道と呼ばれる、湯本の少し上あたり
土木遺産で国の重要文化財にも指定されているロックシェッドがあります。
東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)でもお馴染みの函嶺洞門です。
函嶺洞門は昭和五年(1930)に着工し一年半後の昭和六年十月に竣工した
中国の王宮をイメージした鉄筋コンクリート造のロックシェッドです。
完成の翌月、丹那断層を震源とする北伊豆地震が発生しましたが
落石によって一部が損壊するにとどまり、ロックシェッドとして
その役目を最初から十分に発揮した事になります。
老朽化と幅員の狭さから早川の対岸に迂回させるバイパスを建設し
平成二十六年(2014)2月7日に供用を終え、翌年の91回箱根駅伝から
往路5区と復路6区のランナーも、新道経由となりました。
高木神社の旧別当寺である天台宗の海福山医王院正圓寺は
応仁二年(1468)に常照法印が創建したとされる寺院です。
門前の古上水(葛飾用水。本所上水の1つで曳舟川の一部)の川面を
一面覆うように枝を伸ばす黒松が生えていたことから
下がり松の寺とも呼ばれていたそうです。
古くは浅草寺の末寺で、大伽藍を擁していましたが
安政の大地震でほとんどが倒壊してしまったとの事です。
押上と曳舟の中間に鎮座する旧寺島新田鎮守の高木神社は
応仁二年(1468)の創建で、当初は第六天魔王を祭神とする
第六天社として崇敬されてきました。
江戸時代には隣接の正圓寺が別当となり、明治の神仏分離の際に
高皇産靈尊(紀. 記では高御産巣日神)を祭神としました。
この時よりタカミムスビの天孫降臨の際の名である「高木神」から
高木神社と名乗るようになりました。
墨田区押上の円通寺に隣接して鎮座する飛木稲荷神社は、
(大イチョウの繁る飛木稲荷神社)
度重なる水害や火災で詳細な由緒や創建年代は不明ですが
幕府や役所の記録などから、応仁の頃に創建されたとされ
おそらくは円通寺開山後の早い時期に創建されたと思われます。
大昔、嵐の夜にイチョウの枝が飛んできてこの地に刺さり
いつしか大きく育ったことから祀られるようになったと言われ
これが飛木という名の由来ともされています。
また鎌倉幕府瓦解後、北条氏がこの地に逃れ落ちてきて
稲荷大明神を勧請したことが由緒の一説とも云われています。
飛木の名の由来とされる樹齢千年以上の大イチョウは
東京下町空襲の際には傷つきながらも火災の延焼を食い止め
戦後は再び 樹勢を取り戻すなど、まさに御神木として
現在も崇められ、また区の天然記念物として保護されています。
(大イチョウの繁る飛木稲荷神社)
墨田区押上の天台宗寺院、飛木山普門院圓通寺(円通寺)は
江戸時代には川を挟んだ対岸の浅草寺の末寺だった寺院で
応仁元年(1467)に良秀法印が創建したと言われています。
京成電鉄は今年で創立110周年だそうです。
成田山新勝寺の参詣客輸送を目的に設立された鉄道も
現在では成田空港へのアクセスという重要な路線にもなり
今年の秋には新型車両も登場するなど、話題の多い鉄道です。
かつて青ガエルの愛称で親しまれた東横線の車両をイメージして
現在の車両に緑色のラッピングを施した東横線開通90周年記念の電車。
まもなくラッピングが終了するそうです。
川崎市中原区木月の住吉神社は、東横線元住吉駅の由来となる神社です。
元住吉駅
元住吉駅周辺
住吉神社の鳥居
元住吉駅
元住吉駅周辺
明治四十二年(1909)に、当時の木月村内の十社を矢倉神社に合祀し
住吉神社としたものです。
そのため祭神は
大己貴命
天照皇大御神
誉田別命
大國主命
須佐之男命
天津児屋根命
菅原道真公
菊理姫命
倉稲魂命
建御名方命
の十柱となっています。
住吉神社の鳥居
拝殿
駿河台から神田小川町へ出る坂道のひとつに、池田坂があります。
むかし、坂道の際に旗本の池田氏邸宅があったため
池田坂と呼ばれるようになりました。
また別名唐犬坂とも呼ばれましたが、これはその池田家に
唐犬が飼われていたことからつけられた名だそうです。
家康による日比谷入江の埋立などで出来た東京駅周辺の土地。
埋立地なので当然平坦な土地ですが、そんな場所にも坂があります。
丸の内坂と命名された坂道は、当然自然の起伏による坂道ではなく
昭和五十五年(1980)に、横須賀線地下化と総武快速線直通運転を期に
八重洲口と丸の内口を結ぶ通路が作られた際に、スロープが作られました。
東京駅の大改良によって、地下街がリニューアルオープンした際、
平成二十八年(2016)に、このスロープを丸の内坂と命名しました。
(坂道ブーム初期の頃です)
現在、移転工事が進む東京メトロ銀座線渋谷駅の
新ホーム予定地の現在です。
M字の屋根は完全にトンネル出入口から明治通り上、
バスターミナル上にかけての線路を覆っています。
ホーム躯体も少しずつ構築が始まっています。
今年の年末から来年の年始にかけて、銀座線は運休し
新年1月3日から、新ホームに切り替わる予定です。
一路線としては大きな変化ですが、渋谷駅の工事としては
まだまだ序章の終わりに過ぎません。
電車の線路の下に作られた溝。
開かずの踏切に挟まれ、細い道で消防車が入りづらい地域へ
ポンプ車のホースを通したりするための溝です。
なるべく使われず、無駄な施設となる事を祈ります。