北の大地と星のあいだで

2006年07月19日 | 
深夜の大沼。
暗闇と、そして満天の星空だけが辺りを支配する。
北海道の短い夏の夜。
ひんやりとした風が頬をかすめる。
その風に揺らいで、星たちは美しさを
互いに競うかのように瞬く。
時折、その静寂な競い合いを打ち破るかのように
プラチナ色の光跡を残して流れる流れ星。
昔、まだ私が小さかった頃、
「人は死ぬと星になるんだよ」
って教わった。
そんな話を聞いてしばらくして、祖母が死んだ。
その夜、空を見上げると、1つだけ明るい星が輝いていた。
そんな事を思い出しながら
ずっと星空を見上げていた。
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