センター出願者数確定

2005年11月08日 | 徒然
センター試験の出願者が、3年連続で減少しました。
今年の出願者数は55万1421人で、うち高卒者は11万9263人。
これは昨年度の同出願者数より大幅に減少しています。
つまり、浪人するより手頃な大学へ入学してしまえ!という人が増えたとも
考えられます。
18歳人口も、確実に減少していますから、
いわゆる偏差値ランクに関わらずどの大学も生き残りをかけて必死になっています。

たとえば、早稲田大学などは積極的に修学旅行や社会科見学のコースに
大学を組み込んでもらうよう働きかけ、将来の受験生を確保しようと頑張っています。
大学にとって、受験料は大きな収入源ですからね。
国公立大学も、独立行政法人化されたため、独立採算という厳しい局面に立たされ、
かの最高学府・東京大学でさえ、入試説明会を行ったほどです。

C・Dランクの大学では、新学部を立ち上げたり、経営陣の刷新を図ったりと、
いろいろ考えているようです。
見当違いの学部をつくって失敗した大学もあるようですが…(ゴルフ文化学科って何だよ!)
私が卒業した学科も、学科名が変更になりました。どちらかといえば、
受験生集めというより、内容にあった学科名にしたという感じもしますが。

ここ数年で大きな動きがあるのは薬学部かと思います。
薬学部6ヵ年制の開始を前に、薬学部を新設したり、新たに開学した薬科大もあります。
薬学生が増えることによって薬剤師過多の懸念もあり、
「入学しやすく」なる半面、卒業後は今まで以上に厳しい状況になる筈です。

なにはともあれ、医学部や薬学部は、人命を預かる人材を育てる学部ですから、
受験生集めに必死になる以前に、しっかりとした教育を行って欲しいものです。
まちがっても、国家試験合格の「予備校」的な存在にだけは、ならないで欲しいですね。
以上、元予備校職員の徒然でした。
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中国携帯事情 | トップ | 「学校」を考える »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日本の大学って… (北京のS.S.)
2005-11-08 22:32:47
最近の大学のパンフレットを見ると、一番の売りが何かさっぱり分かりません。あれもできるしこれもできる、さらにはあんなことまで、みたいに何でもできます的なのが多すぎるように思います。基本がなっていないのに手広くあれこれやってもうまくいくはずがありません。この先大学はどうなるんでしょう……。私は学部の新設とかではなく、センターなどの大きな枠組みから変えないと意味がないように感じますが。
返信する
大学 (Douglas)
2005-11-09 00:55:09
マニアックなネタにコメントありがとう♪

確かにおっしゃる通りですね。 抜本的な改革が必要ですね。 最近は六大学でも都心回帰策とかで受験生集めをしているみたいです。

残念だけど、ほとんどの大学が没個性化してますね。
返信する
時代ですかね (cecilia)
2005-11-09 01:49:11
時代、と言って投げてしまうのはいけないとは思いますが。。
とりあえず、どの大学やどの学部に行っても。文系だろうと理系だろうと。
また、研究系以外のどのジャンルの仕事であれ。
実力主義の時代になってきたようです。

ウチの会社で採用した人材の場合、採用した大卒や院卒の人も、学歴に差があっても、実力に大差無いように思います。

大学で本気で本格的に時間をかけて学ぶ意欲のある人は博士になる人が殆んどみたいです。
皆、遊び半分か就職のための学習で必死かどちらかかと。。

自分を省みてもそうですが。。
何かウマイ手はないかなと思います。
だからこそ大学も四苦八苦してるんでしょうね。。存続にも関わりますし。
本当に。もったいないですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。