原宿駅皇室専用ホーム

2016年05月12日 | 東京のお散歩
JR山手線原宿駅の北側に、普段使われる事のないホームがあります。



「宮廷ホーム」と通称で呼ばれるこのホームは
大正十四年に、すでにご病気がちであった大正天皇が
葉山などの御用邸へ静養に行かれる際の乗降場として造られたもので
完成の翌年に崩御されたため、実際には葉山へお出かけの際、
このホームからお召し列車に乗り、霊柩列車でご帰京という結果となってしまいました。

戦後、昭和天皇は精力的に全国を行幸されたため
このホームはフル活用されました。

また、新型車両の発表会などに使われる事もあり
その際には一般見学者も入場できました。

現在、両陛下はお召し列車専用車両の使用や、
それに伴う警備による各方面の負担を考慮され
一般車両で皇居直近の東京駅を使用したご移動を好まれている事と
山手貨物線が、埼京線や湘南新宿ラインの使用によって
高頻度運行になったことによる、ダイヤの組込みが難しさから
近年ではほとんど使用されていません。

政府によれば、今後国賓の日本国内移動に使用する可能性もあるとしており
ひょっとするとオリンピックの際に、なにか動きがあるかもしれません。

所有は財務省と東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)となっています。



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