本日、朝日杯オープン戦の本戦トーナメントが昨日に引き続き名古屋で開かれ、藤井聡太七段が1回戦で稲葉陽八段、準々決勝では元竜王の糸谷哲郎八段を破り、ベスト4に進出、2連覇にあと2勝としました。来る2月16日の準決勝で、藤井七段がかっこいいと言ってリスペクトしていた行方尚史八段と対戦となりました。
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稲葉八段には、一昨年のNHK杯で見事に負かされ、今回リベンジ達成となったわけです。豊島2冠にも非公式戦とはいえリベンジしたし、あとは斎藤慎太郎王座と菅井七段だな!!
この日は、両局とも、勝ち方が半端ない強さなので度肝を抜かれました。
稲葉八段との対局は、途中まで、なんと、今年1月1日の新人王記念対局での豊島2冠との対局と同手順、それも、負けた豊島2冠の方を藤井七段が指すというすごい形。これで途中から藤井七段が新手を繰り出して、完勝してしまうという、相手にとっては、これからどうやって藤井七段対策をしたらいいか分からなくなるようなすごい勝ち方でした。
準々決勝の糸谷八段との対局は、糸谷八段得意の早指しで、持ち時間20分以上の差のまま、藤井七段が1分将棋に突入したのですが、この時には、既に勝敗が決しており、糸谷八段、いいとこ無しで投了してしまいました。
両局とも、相手のちょっとした隙を見逃さずにリードを広げるという、それも、プロでも無理攻めと思わせるような所を見切って(AI将棋ソフトは見切っていたようですが)、積極的に攻めていく藤井将棋の神髄を見たような感じの対局(素人の私には、とてもそんな形勢を見極められないですが、当時の解説やその後の将棋ソフトによる解析による解説から得た感想ですが)でした。
なんだか、スーパーサイヤ人みたいに、強さが段違いになってきているような感じがします。
このごろ対局数が減って、観戦の楽しみが少なくなってはいますが、今後も見逃さずに見ていきたいと思います。次は、1月24日 竜王ランキング戦4組 VS村田智弘六段戦と、2月5日の順位戦ですね。
順位戦は、師匠の杉本七段とのアベック昇級がかかる大一番。まるで、ラノベ小説のような場面を用意してくれるのも、藤井七段の魅力だと思います。