KORG Volca 用のスタンド・ラックを自作し、アナログ・シンセライフを満喫しようとしたろころ、問題発生!!
KORG MS-20 の Sample & Hold (S&H)の回路が故障していることが発覚。入力波形をサプリングしてくれないで、入力がそのまま出力に出てしまっているようです。
やっぱり、1978年製ですから、がたが来るのも仕方ないですよね。
Sample & Hold 回路というのは、入力信号を記憶(サンプル)し、一定期間保持(ホールド)する機能。 たとえば、入力にノイズを入れ、LFOの周期でサンプルして、出力をVCOに入れると、ピコピコという、ランダムノートを発音するのに使うのが代表。
この他にも、音作りに、いろいろと登場する場面が多いので、故障というのはちょっと、ショックでした。
しかし、今からわざわざ修理に出すというのもなんだし(手間と費用)、回路図を見ると、抵抗の他にオペアンプICが3つ、トランジスタが1個使われているようで、マルツや秋月電子で揃えれば部品代は数百円のようですが、本当にそれが適合するのか、私の技能(文化系)では確認が困難で、自力で部品を集めるのは無理と判断。
そこで、代替案はないかと、いろいろと考えを巡らせ、アナログシーケンサーの KORG SQ-1が使えるのではないかとの結論に至ります。
MS-20 の MODULATION GENERATOR から、SQ-1 の SYNC IN へパッチし、これで SQ-1 のスピードを MODULATION GENERATORの FREQUENCY でコントロールさせます。
SQ-1 の SEQUENCER MODE を RANDOM にし、CV RANGE を 5V に設定します。これで、NOISE GENERATOR をクロックに使った S&H と疑似的に同じ働きをさせることができるはずです。
DUTY ノブの値で、ピンクノイズからホワイトノイズ風まで、変化をつけることもできます。
あとは、SQ-1 の CV 出力を S&H の出力に使いたいところにパッチすれば、だいたいのことはできると思います。
これが、ピコピコ効果以外に使えるかは、今後の研究にまちたいと思います。