何度も登場しているホテルの窓からの眺めは、ときどき短編映画のように感じたりします。
自粛ということで長くホテルに滞在することになって、余計に窓を眺めているためでしょうか。
高齢者がじっと家から通りを眺めていたりして、認知症だったりするのかと思ったりしていましたが・・・・・
高齢になると思い出の引き出しがたくさんあって、窓の外を眺めながら思い出したり、あるいは想像を広げたりで時間が過ぎてしまうんですね。
朝早く、窓の外にパトカーが・・・・
海上でごく狭い範囲に雨が降っているようです。
この窓から見える範囲に、太宰治が旧制中学に通った道、芥川龍之介が飛び入りで講演会に参加した公会堂(一部復元)
若い森鴎外がおそらく宿泊したところが詰まっているって考えたら・・・・
戦前のこのあたりは、立派な建物が立ち並んでいて、豊かな街の景観であったようです。
何度か大火があり、また林業や北方との貿易が衰退したという歴史があって変わってしまったということがあります。
海に白い筋が見えたんですが、沖で豪雨のため真水が流れてきた?
目まぐるしく景色が変わっていき、いつまでも眺めていられそうな気がします。
人間が小さく見えて、話声などは当然聞こえてきません。
タワーマンションに住み、外に出ない場合は生活という感覚が委縮してしまう?
人間が箱庭にいるような感覚?
窓から海がみえるホテルです。
きっと現代人にとっては、ぼーっと窓から遠景を眺めている時間が必要なのではないでしょうか。
俯瞰ということは
どのようにして?
まだ読まれていない方はぜひ。
青空文庫ですぐ読むことができます。
高潮となる場合があるのだとか。
沿岸の方たちはご注意ください。