7月24日、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)は、中央銀行デジタル通貨バコンの観光客向けアプリの開発に関する公聴会を開催しました。公聴会では、カンボジアの観光業を振興するため、観光客向けバコン開発に関する意見を聴取するとともに、関係機関の協力を要請したとのことです。
観光客向けのバコンアプリは、観光客がダウンロードすることにより使用可能となる見込みです。これまではカンボジア国内の銀行口座との紐付けが必要でしたが、観光客用アプリでは銀行口座がなくとも主要なクレジットカードでバコンにチャージできるようにする計画です。
カンボジアは高度にドル化された経済であり、市中に流通する通貨の8割が米ドルとなっています。他方、古くなったり汚れたりして状態の悪いドル札はお店で受け取ってもらえなかったり、交換に手数料が必要だったりする問題が指摘されていました。カンボジア国立銀行では、こうした状態の悪いドル札を手数料なしで交換する方針です。
カンボジア国立銀行に持ち込まれたドル札は、米国が公認する銀行に持ち込む必要があるため、ドル現金を香港等に輸出する必要があります。同時に新札を輸入する必要もあり、その輸出入に多額の輸送費や保険料が必要ととなっていると見られます。
このため、カンボジア国立銀行では、自国通貨リエルの使用促進とともに、電子支払の促進を進めています。具体的には、中央銀行デジタル通貨バコンとQRコード支払の「KHQR」の普及促進と周辺国との相互乗り入れに取り組んでいます。
信頼性が高く、観光客にも利便性の高い電子支払システムが普及することは、大きな意義があります。今後のカンボジア国立銀行の継続的な取り組みが期待されます。
(写真は、カンボジア国立銀行のチア・スレイ総裁。カンボジア国立銀行の発表より)
カンボジア国立銀行の発表(英文です)
https://www.nbc.gov.kh/english/news_and_events/news_info.php?id=802
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観光客向けのバコンアプリは、観光客がダウンロードすることにより使用可能となる見込みです。これまではカンボジア国内の銀行口座との紐付けが必要でしたが、観光客用アプリでは銀行口座がなくとも主要なクレジットカードでバコンにチャージできるようにする計画です。
カンボジアは高度にドル化された経済であり、市中に流通する通貨の8割が米ドルとなっています。他方、古くなったり汚れたりして状態の悪いドル札はお店で受け取ってもらえなかったり、交換に手数料が必要だったりする問題が指摘されていました。カンボジア国立銀行では、こうした状態の悪いドル札を手数料なしで交換する方針です。
カンボジア国立銀行に持ち込まれたドル札は、米国が公認する銀行に持ち込む必要があるため、ドル現金を香港等に輸出する必要があります。同時に新札を輸入する必要もあり、その輸出入に多額の輸送費や保険料が必要ととなっていると見られます。
このため、カンボジア国立銀行では、自国通貨リエルの使用促進とともに、電子支払の促進を進めています。具体的には、中央銀行デジタル通貨バコンとQRコード支払の「KHQR」の普及促進と周辺国との相互乗り入れに取り組んでいます。
信頼性が高く、観光客にも利便性の高い電子支払システムが普及することは、大きな意義があります。今後のカンボジア国立銀行の継続的な取り組みが期待されます。
(写真は、カンボジア国立銀行のチア・スレイ総裁。カンボジア国立銀行の発表より)
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