カンボジア 世界保健機関と国別計画で合意

　10月21日、カンボジアは世界保健機関(WHO)と国別協力戦略2024年～2028年（Country Cooperation Strategy 2024-2028）に合意し、調印しました。調印は、フィリピン・マニラを訪問中のカンボジアのチアン・ラー保健大臣と世界保健機関のサイア・マウ・ピウカラ西太平洋地域事務局長の間で行われました。
　チアン・ラー保健大臣は、この戦略は、カンボジアの五角形戦略に沿ったもので、カンボジアの人々の保健と生活の改善に向けて、共通のビジョンを持って協力するためのものであるとしています。
　戦略で優先されているのは、個人・家庭・地域の各レベルでの保健増進、高リスクの公共保健危機に対する準備・対応・耐久力の強化のための保健安全保障システムの強化となっています。
　カンボジアでは、病院や保健センターといった基礎的な保健インフラが不十分な状況にあり、その拡充を目指して地道な努力を積み上げていく必要があります。他方、新型コロナへの対応については、世界保健機関や日本等の支援を活用して、全国民へのワクチン接種に成功し、世界的にも早期の終息を達成しました。カンボジア政府が日本等の支援を得つつ、引き続き地道な改善を実施していくことが期待されます。
(写真は、AKPより)


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

モンドルキリ上水道拡張 完成 日本の支援で

　10月10日、カンボジア東部のモンドルキリ州の州都セン・モノロム市の上水道拡張工事の完工式典が開催されました。この拡張工事は日本の草の根無償資金協力により実施されたものです。式典には、ヘム・バンディー産業・科学・技術・イノベーション大臣、日本大使館の植野篤志大使が参加しました。
　今回の拡張工事により、セン・モノロム市の給水能力は、2000立方メートル／日から3000立方メートル／日へと1.5倍に増強されました。日本政府は、15万6150ドル（約2400万円）の草の根無償資金協力でこの事業を支えました。小規模事業向けの草の根無償資金協力がカンボジアの水道セクターに供与されたのは初めてとのことです。なお、浄水設備は、神鋼環境ソリューションが受注していました。
　当初の2000立方メートル／日の上水道も、日本が出資した日・ASEAN統合基金の支援により整備されたものです。コンサルタント業務を北九州市が受注し、神鋼環境ソリューションが浄水設備を受注していました。
　日本政府は、カンボジアの水道セクターを長年支援してきています。北九州市水道局の方々の協力と努力によって、プノンペンの上水道を劇的に改善し、「プノンペンの奇跡」と呼ばれるまでに至ったストーリーは、最近NHKの新プロジェクトXでも取り上げられたところです。
　式典で植野大使は、「都市部の上水道を継続的に整備していくことは必要不可欠であると認識しています。カンボジアのすべての人々が清潔で安全な水にアクセスできることを確保するために、「プノンペンの奇跡」を他の町でも再現していくことは非常に重要です。この重要な目的を達成するために都市部の浄水場の整備に焦点を当てて、日本政府は引き続き協力していくことを確約します」と述べています。
　カンボジア政府が、日本等の支援を活用しつつ、カンボジア全土での上水道の整備を継続していくことが期待されます。

神鋼環境ソリューションの発表
https://www.kobelco-eco.co.jp/topics/news/2024/20241024.html

ブログ「カンボジア経済」2016年5月2日「日本が支援のモンドルキリ州の浄水場完成」
https://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/c78510530c304f4396bcb2ca09b6d7ff

(写真は、AKPより)


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村




↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村

世界銀行 カンボジア国別パートナーシップ枠組みを公表

　10月16日、世界銀行グループは、カンボジア国別パートナーシップ枠組み2025年～2029年（Country Partnership Framework (CPF) for Cambodia for 2025–2029）を発表しました。この枠組みは、世界銀行グループが2025年度～2029年度に実施するカンボジアへの支援の優先事項を定めたものです。
　枠組みの長期目標は、カンボジアが目指す2050年までの高所得国入りです。そのための三本柱は、人材開発、競争力強化、危機への耐久力強化となっています。人材開発では特に基礎教育を重視するとしています。競争力強化については、現在の非熟練労働と低付加価値生産による経済成長から脱却して、高質の雇用提供と一人当たり所得の向上を目指すとしています。危機への耐久力強化については、経済・保健・自然災害等の危機に対する国民の耐久力を強化することにより、生活の安全保障を改善することを目指します。
　具体的支援策としては、人材開発については、保健や栄養関連サービスへのアクセス拡充、基礎教育（幼稚園から中学校まで）へのアクセス改善等を実施します。競争力強化については、ビジネス環境の改善、金融の安定性・包摂性の改善、連結性強化に役立つインフラの拡充等を実施します。耐久力強化については、危機から人々の生活を守り、生活水準を改善し、環境破壊や気候変動の影響を軽減するとしています。
　また、ガバナナンス強化、組織強化、デジタル化推進、ジェンダー問題、官民パートナーシップ(PPP)推進等にも取り組んでいくとしています。
(写真は、世界銀行のフェイスブックより)

世界銀行の発表(英文です)
https://www.worldbank.org/en/news/press-release/2024/10/16/new-world-bank-group-partnership-framework-for-cambodia-focuses-on-human-capital-competitiveness-and-resilience


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

カンボジア 世界貿易機関加盟20周年記念式典

　10月14日、カンボジア政府は、世界貿易機関(WTO)加盟20周年を記念する式典を開催しました。式典には、フン・マネット首相、チャム・ニモル商業大臣他、関係者多数が参加しました。
　式典では、カンボジアが世界貿易機関に加盟したことの重要性が再確認されました。また、世界貿易機関の基本原則である、開放性・透明性・公平性・包摂性を伴った「ルールに基づいた多角的貿易体制」をカンボジアが引き続き支持していくことが表明されました。
　フン・マネット首相は、カンボジア政府が引き続き自由貿易を強化・推進していくと強調しました。また、カンボジアの後発開発途上国(LDC)卒業に備えて、カンボジア製品の競争力強化と輸出先の多様化を目指すとしています。
　カンボジアは、2004年10月13日に世界貿易機関に148か国目として加盟しています。更に、2016年2月12日には世界貿易機関加盟国の中で69カ国目のWTO貿易円滑化協定批准国となっています。
　カンボジア経済にとって、輸出促進は大きな課題であり、そのためにも自由貿易を維持・拡充していくことは重要な課題です。カンボジアが2004年の段階で世界貿易機関に加盟したことは、当時としては驚くべきことでした。しかし、カンボジアは、世界貿易機関に加盟したことで、輸出の促進等で大きな利益を得たものと見られます。中国や米国が保護貿易に傾く中で、カンボジアが引き続き自由貿易を支持し拡充していく姿勢を見せていくことは大きな意義があるものと見られます。
(写真は、チャム・ニモル商業大臣。AKPより)


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

　ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
　配信御希望の方は、下記のアドレス、またはブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

　メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
https://www.mag2.com/m/0001154670.html


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

マフィンが美味しいカフェ The Muffin Man

　プノンペン南部476通りにあるカフェ「The Muffin Man」です。ロシアンマーケットの南の方になります。店名のマフィンマンは、映画シュレックに出てくるキャラのようです。お店はテラス席もあって開放的な感じです。メニューは、店名のマフィンが多種あります。また、チーズケーキ等のケーキ類や、フードメニューも選ぶのが困るくらいにたくさんあります。今回は、日替わりマフィン、マッシュルーム・パイ、サラミとピクルスのホットサンド等をお願いしました。マフィンは、相当なボリュームでおなか一杯になりそうな大きさです。フードも美味しくいただきました。お客さんは、地元の方や西洋系の方が多いようですが、日本の女性陣にも人気とのことです。お勧めです。お試しください。

The Muffin Man
https://web.facebook.com/muffinmanpp

店内は天井も高くて、マフィンマンのキャラもいます。


パイやホットサンドも結構なボリュームです。



↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

カンボジア日本人会盆踊り大会2024

　10月20日に、第17回カンボジア日本人会盆踊り大会が開催されました。今年度も、イオンモール・ミエンチェイ(通称イオン3)のイオンホール及び屋上駐車場にて開催されました。
　今年も、大変多くの方が来場されたとのことです。日本の方だけでなく、カンボジアの若い方々も多数参加して、大変な盛況でした。踊りは、カンボジアの伝統的な踊り、若い方々に人気のステップ、そして日本の盆踊りと、いろいろありました。カンボジアご当地音頭として2019年に制作された「南国めでたい音頭」でも盛り上がりました。プノンペン大学等で事前に踊りを練習した方も多かったようです。
　また、盆踊りのパフォーマンスとして、芽魂太鼓による演奏、日本人学校・補習校の踊り、合気道同好会様、空手同好会様、剣道同好会様による演舞、今年の日本語学習者によるのど自慢大会チャンピオン、のど自慢日本人大会チャンピオンによる歌唱等もありました。菖蒲の神様としても有名な由緒ある京都伏見の藤森神社由縁の神輿も寄贈いただいており、神輿行列も実施されました。また、盆踊り会場に隣接する屋上駐車場スペースには、大規模な夜店＆飲食スペースができて、様々な料理や飲み物が楽しめました。

カンボジア日本人会盆踊り大会2024のフェイスブック
https://web.facebook.com/profile.php?id=61566593631189

夜店コーナーには様々なお店がありました。写真は、美味しいカクテルを提供していただいたMWAさんです。



↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村

IMF 世界経済見通し2024秋 カンボジアは高成長が続く

　10月22日、国際通貨基金（IMF）は、世界経済見通し（WEO）2024年10月版を発表しました。世界経済については、「世界経済の成長は、今後も安定し続けることが見込まれるものの、勢いが欠けそうだ。財の価格は安定したが、サービス価格は今も、多くの地域で高止まりしている」としています。
　世界全体の成長率については、2024年3.2％（2024年4月予測3.2％）、2025年3.2％（同3.2％）と予測しています。開発途上国の物価上昇率については、2023年の8.1％から2024年は7.9％、2025年には5.9％へと鈍化する見込みであるとしています。
　中国の成長見通しが弱いことが、カンボジア等の貿易相手国の見通しに影響している中で、カンボジアの今年の成長率予測は若干引き下げられたものの、高い水準を維持すると見ています。成長率予測は、2024年5.5％（同6.0％）、2025年5.8％(同6.1％)となっています。更に、2026年以降2029年までの成長率は、6.0％～6.2％と高度成長に復帰すると予測しています。一人当たりGDPは、2011年に1000ドルを突破した後、2024年には2744ドルに達するとしています。更に、2026年には3181ドルと、ついに3000ドルの大台に乗る見込みです。物価上昇率は、2024年0.7％（同2.3％）、2025年2.1％(同3.0％)と安定すると見込んでいます。経常収支の赤字（対GDP比）は、2021年29.6％、2022年18.8％にまで悪化しましたが、2023年は黒字に転換してプラス1.3％となりました。今年以降は赤字となりますが、2024年3.3％、2025年3.6％と問題ないレベルとなると見ています。
　世界的な需要減退と金融引き締めの中で、スリランカのように激しい物価上昇、為替変動、外貨危機、対外債務返済不能、政治的混乱等に直面して困難な状況にある国も出てきています。しかし、カンボジアは、途上国の中では物価も安定的、為替レートも安定、対外債務も問題ないレベルであり、マクロ経済運営は様々な外的ショックにうまく対応しているものと見られます。今後も、日本等先進各国や国際機関の協力を得つつ、経済成長と貧困削減に向けた努力を継続することが期待されます。

国際通貨基金（IMF） 世界経済見通し2024年10月版（和文新聞発表）
https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2024/10/22/world-economic-outlook-october-2024


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

日・カンボジア外相電話会談

　10月21日、岩屋毅外務大臣は、ソック・ チェンダ・サオピア・カンボジア副首相兼外務国際協力大臣との間で、電話会談を行いました。岩屋外務大臣は、石破内閣発足に伴い外相に就任後、主要国の外務大臣と電話会談を行っていますが、カンボジアは途上国では最初の外相会談先に選ばれたものと見られ、カンボジアを重視する姿勢が見られます。
　冒頭、岩屋大臣から、ソック・チェンダ・サオピア副首相兼外務国際協力大臣に対し、「自由で開かれたインド太平洋」を実現するため、カンボジアと国際社会の平和と安定のために共に貢献していきたいと述べました。
　これに対し、ソック・チェンダ・サオピア副首相兼外相は、岩屋大臣の就任に祝意を述べるとともに、これまでの日本からカンボジアへの支持に対する謝意を述べ、さらに二国間関係及び地域・国際場裏における連携強化のため、岩屋大臣と協力していきたいと述べました。
　両外相は、二国間協力について議論し、カンボジアの持続的発展と社会的価値の共創に向けた「3つの新たな協力アプローチ」である社会基盤整備、海の連結性強化、地雷分野での協力を推進していくことで一致しました。また、両外相は、カンボジアの民主的発展や安全保障分野での協力についても、意見交換を行いました。
　両外相は、地域・国際情勢についても意見交換を行い、地域・国際社会の諸課題について緊密に連携していくことで一致しました。
（写真は、AKPより）

外務省の発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_01289.html


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

カンボジアで 900MWのLNG火力発電所の起工式

　10月16日、カンボジア南西部のコッコン州で、900MWのLNG火力発電所の起工式が開催されました。発電所は、カンボジア最大手の財閥であるロイヤルグループが建設・運営するもので、総投資額は13億4000万ドル（約2010億円）に達します。450MWの2基のコンバインドサイクル発電設備で構成されます。1号機の商業運転は2027年4月を目指すとしています。
　カンボジアは、脱炭素化を進めるために新規の石炭火力発電所を建設しない方針を打ちだしており、ロイヤルグループが計画していた700MWの石炭火力発電所の代替としてLNG火力発電所を建設する計画に変更したとしています。
　LNG火力発電とは、液化天然ガス（LNG）を燃料として使用する火力発電のことです。LNGは、天然ガスを液化させたもので、環境面や経済性に優れた火力発電の燃料として利用されています。また、 LNGは、石炭や石油と比較して、燃焼時のCO2排出量が最も少なく、硫黄酸化物（SOx）や煤塵を排出しない点も石炭等と比べて有利な点とされています。通常は、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたコンバインドサイクル発電設備を使用し、発電効率を高めています。
　LNGは、輸入するにあたって、受け入れ基地が必要となります。カンボジアにはまだ基地がなく、現在はコンテナで輸入を行っています。今回の発電所については、火力発電所建設と合わせて、LNGを輸入するための陸上基地も建設したいとしています。なお、コッコン州沖のタイとの海上国境未画定地域では、カンボジアとタイとの合同での海上油田・ガス田の開発が交渉中であり、早期の交渉妥結による開発とガスの供給が期待されます。
　カンボジアにとって、電力の安定供給、低廉な価格での電力供給は、経済発展のために欠かせない重要な課題となっています。他方、脱炭素化のために石炭火力発電所の新設を行わないとすると、代替電源として、太陽光発電等の不安定な電源の割合が増えることとなります。LNG火力発電は、起動が早く発電量の調整も容易であるため、こうした再生可能エネルギーの不安定さを補強する点からも、必要性が高いと言えます。カンボジア政府のバランスの取れたエネルギー政策が期待されます。
（写真は、クメールタイムズ紙より）


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

カンボジア 2024年9月の物価上昇率

　国家統計庁から発表された2024年9月の消費者物価上昇率（対前年同月比）は、0.8％でした。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移しており、2018年1月以降は概ね3％未満で推移していました。2021年9月からは久しぶりの大幅上昇となっていましたが、2022年7月以降は低下傾向となっていました。2023年7月以降、若干の上昇に転じていましたが、今年に入り低い水準で推移しています（2019年1月1.6％、2月2.4％、3月2.3％、4月2.6％、5月2.3％、6月1.6％、7月2.2％、8月3.1％、9月1.7％、10月1.3％、11月1.8％、12月3.1％、2020年1月3.6％、2月2.7％、3月2.8％、4月1.9％、5月2.4％、6月3.2％、7月3.1％、8月2.0％、9月2.9％、10月3.7％、11月3.7％、12月2.9％、2021年1月2.6％、2月1.7％、3月2.1％、4月2.7％、5月3.0％、6月2.7％、7月3.3％、8月3.4％、9月5.9％、10月6.8％、11月7.9％、12月6.7％、2022年1月4.1％、2月6.3％、3月7.2％、4月7.3％、5月7.2％、6月7.8％、7月5.4％、8月4.9％、9月4.4％、10月3.6％、11月3.2％、12月2.9％、2023年1月3.0％、2月2.2％、3月0.7％、4月1.1％、5月0.5％、6月0.0％、7月1.9％、8月3.2％、9月3.8％、10月3.9％、11月2.7％、12月2.7％、2024年1月マイナス0.5％、2月マイナス0.3％、3月0.0％、4月0.5％、5月1.1％、6月0.7％、7月0.6％、8月0.3％）。なお、8月と比べると9月は0.5％の上昇でした。
　ガソリン価格は、政府による価格メカニズムにより国際価格に概ね連動して動いています。8月の4182エル／リットルから、9月は3953リエル／リットルに下落しました。ディーゼルは、8月の3971リエル／リットルから、9月は3787リエル／リットルに下落しました。国際原油価格（ニューヨーク市場のWTI）は、ロシアのウクライナ侵略の影響を受けて急激に上昇し2022年3月初めに130ドル台にまで上昇した後、足元は70ドル前後で推移しています。カンボジアはガソリン類を全量輸入に頼っているため、カンボジアのガソリン価格も国際価格に連動しています。2023年中盤に上昇した後、最近落ち着いてきています。
　国際機関は、2024年のカンボジアの物価上昇率については安定的と予測しています。アジア開発銀行は0.5％、世界銀行は2.2％、IMFは1.5％、AMROは0.4％と予測しています。
(写真は、雨期の晴れ間のプノンペン市内) 　


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

カンボジア国王陛下御在位20周年を記念する20万リエル札を発行

　10月16日、カンボジア政府は、シハモニ国王陛下の御在位20周年を記念する20万リエル札を発行しました。お札の表面には、国王陛下とモニク王太后の肖像が、裏面には国王陛下とバイヨン寺院の図柄が描かれています。また、国王陛下の戴冠20周年をお祝いしますとの記載もあります。なお、同日、フン・マネット首相と中央銀行であるカンボジア国立銀行のチア・スレイ総裁は国王陛下とモニク王太后を表敬訪問し、20万リエル札の発行を報告するとともに、見本を贈呈しています。なお、2019年には、御在位15周年を記念する1万5000リエル札が発行されています。
　シハモニ国王陛下は、2004年10月29日に、故シアヌーク前王の跡を継いで、カンボジア国王となっています。なお、国王陛下の幼名は「トーキョー（トキオ）」とおっしゃられます。1953年、独立のために世界各国を飛び回っていた故シアヌーク前王は、1953年4月24日から5月13日まで日本に滞在され、日本政府の支援も得て、フランスからの譲歩を引き出すことに成功しました。シアヌーク前王は、5月13日に東京を発ち、5月14日にプノンペン空港に降り立ちますが、このとき、シハモニ国王がお生まれになったことを知らされ、直ちに「東京は縁起が良い。王子の幼名をトーキョーと名づける」と発表されたとのことです。シアモニ国王は、幼年期から少年期には、ご両親から毎日「トーキョー（トキオ）」と呼ばれながらお育ちになったというわけです。
　これまでは、カンボジアの最高額の紙幣は、10万リエル札でした。20万リエルは約50ドル（約7500円）であり、最高額の紙幣となりますし、かなりの高額紙幣となります。中央銀行では、20万リエル札の発行枚数を2000万枚としており、市中に出回っても大きな影響はないものと見られます。なお、10万リエル札も銀行などで在庫がない例も多いようで、高額取引は引き続きドルで決済されることが多いものと見られます。
（写真は、国王陛下を表敬訪問した首相（左端）とカンボジア国立銀行のチア・スレイ総裁（右端）。カンボジア国立銀行のフェイスブックより）

カンボジア国立銀行のフェイスブック（クメール語です）
https://web.facebook.com/nationalbankofcambodiaofficial/posts/pfbid02ZLh3cKdfFFAHdNrCBZCUENQKn8msPeqS9xgVah6fa4frgNUCSmjxyVmW9Tr9yn1Vl

20万リエル札



↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

　ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
　配信御希望の方は、下記のアドレス、またはブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

　メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
https://www.mag2.com/m/0001154670.html


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

移転しました かわいいお花屋さん 夜はバーに Flower Atelier & Bar YATA

　お花屋さん「Flower Atelier & Bar YATA」です。最近、プノンペン中心部242通りに移転しました。お寿司の海宝丸の2階になります。お店の名前は、ヤタガラスとか「やったー」とかに由来しているとのことです。入口がちょっとわかりにくいですが、隠れ家的な雰囲気もあって素敵です。
　お花屋さんとしては、様々な注文を受けていて、開店祝いやバースデー等の際に良くお見掛けします。電話等で事前にご希望を伝えていただくと、イメージに合わせてあつらえてくれて、お届けもしてくれます。
　夜は、バーになります。10種類ものクラフトビール等、お酒は各種揃っています。おつまみは限定的ですが、気の利いたものがあります（写真上）。なお、夜9時までは1階の海宝丸から寿司やおつまみをデリバリーできるとのことです。お客さんは、日本人客が多いような感じです。バーは遅くまでやっているので二次会にも良さそうです。お花屋さんとしてもバーとしてもお勧めです。お試しください。

Flower Atelier & Bar YATA
https://www.facebook.com/BlissBotanicaCambodia/

ちょっとわかりにくい入り口を入って階段を上って2階です。


店内はカウンターとテーブル席があります。お花屋さんなのでお花もあります。



↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村

お洒落なイタリアン Il Vicolo

　プノンペン北部、郵便局近くに開店したおしゃれなイタリアン「Il Vicolo」です。店名はイタリア語で路地という意味らしいです。店内は、おしゃれで高級感が漂っています。バーカウンターもあります。オープンキッチンを見ながらゆったりとしたテーブル席も良い感じです。メニューは、前菜からパスタ、ピザ、メインまでいろいろと揃っています。今回は、ホタテ貝の前菜、四角いピザ、リゾット、パスタ等をお願いしました。いずれもいい感じで楽しめました。最後にサービスで食後酒のリモンチェッロとアドリアティコをいただいてしまい、酔っぱらいました。ランチタイムでしたのでゆったりとした感じでした。お勧めです。お試しください。

Il Vicolo
https://web.facebook.com/ilvicolo.pp

ホタテ貝の前菜。お洒落です。


四角いピザ。名物らしいです。


食後酒のリモンチェッロとアドリアティコ。効きます。



↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村