カンボジア経済

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2024年第1四半期 カンボジアからの輸出好調

2024年05月03日 | 経済
 カンボジア経済財政省の関税消費税総局の発表によりますと、2024年第1四半期(1月~3月)のカンボジアからの輸出は、対前年同期比18.0%増の62億6166万ドル(約9705億円)に達したとのことです。輸入は、6.4%増の62億3488万ドル(約9664億円)でした。
 輸出先を国別にみると、1位は米国で対前年同期比8.9%増の19億8569万ドルで、全体の31.7%を占めています。2位はベトナムで53.0%増の13億9201万ドル(シェア22.2%)、3位中国11.4%増3億6619万ドル(シェア5.8%)、4位日本18.4%増3億6510万ドル(シェア5.8%)、5位タイ14.5%減2億8584万ドル(シェア4.6%)となっています。輸入は、第1位は中国で対前年同期比12.2%増の28億4404万ドル(シェア45.6%)、2位ベトナム2.5%減9億3365万ドル(シェア15.0%)、3位タイ15.4%増8億3744万ドル(シェア13.4%)、4位インドネシア20.7%減2億3216万ドル(シェア3.7%)、5位シンガポール12.7%増1億9419万ドル(シェア3.1%)となっています。
 品目別輸出では、縫製品が第1位で対前年同期比23.9%増の20億5032万ドル(シェア32.7%)、2位穀物32.1%増7億1097万ドル(シェア11.4%)、3位電気部品34.3%減4億8382万ドル(シェア7.7%)、4位旅行用品16.5%増4億4883万ドル(シェア7.2%)、5位フルーツ55.2%増4億742万ドル(シェア6.5%)等となっています。品目別輸入は、1位石油製品9.1%増9億4916万ドル(シェア15.2%)、2位縫製原料1.8%増6億238万ドル(シェア9.7%)、3位電気機器29.1%増4億7563万ドル(シェア7.6%)、4位車両15.6%減3億6684万ドル(シェア5.9%)、5位機械0.8%減3億3820万ドル(シェア5.4%)等です。
 品目別輸出で、カンボジアの主力輸出品である縫製品、履物、旅行用品が大きく回復したことが注目されます。他方、日系企業等が製造・輸出している電気部品が大幅減少となっています。穀物やフルーツ等の農産品の輸出が伸びており、今後が期待されます。品目別輸入では、石油製品の輸入金額が引き続き増加しています。他方、縫製原料の輸入が伸び悩んでおり、今後の縫製品輸出も伸び悩む懸念があります。
 カンボジアの輸出産業は、新型コロナの影響から予想よりも早く回復しました。しかし、主要輸出先の米国・欧州の景気減速等の影響で、2023年は逆風を受けました。付加価値の高い電気部品等の輸出を伸ばすことが重要であり、今後の取組みが期待されます。
(写真は、日本が支援して整備が進められてきたシアヌークビル港)

関税消費税総局の統計のサイト(英文です)
https://stats.customs.gov.kh/en


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