6月21日、世界銀行の理事会は、カンボジアでの水の安全保障改善等を目的として、1億4500万ドル(約230億円)の融資を承認しました。対象は、カンボジア水安全保障改善事業(Cambodia Water Security Improvement Project)で、資金は世界銀行グループの国際開発協会(IDA)の途上国向け低金利基金から拠出されます。
カンボジアは水が豊富ですが、降雨量の季節差や地域差もあって、都市部と農村部での水供給が課題となっています。更に、気候変動の影響で、洪水や干ばつは頻繁かつ深刻になり、国の水資源管理は困難を増すと予測されています。その影響は、食料生産と経済成長にも影響を与えかねないと懸念されています。
今回の事業の目的は、より良い水安全保障の基盤構築、農業生産性の向上、危機対応能力の向上等です。事業は、水資源計画能力の向上(水資源制度と国家政策の強化、水資源管理・情報システムの強化、流域管理能力の強化)、灌漑・水道への水供給改善(多目的水資源インフラの改善、灌漑インフラの改善、地方水資源局・水管理組合の能力強化)、農業生産性向上のための灌漑インフラの気候強靭化支援(技術導入、サービス供給改善)等により構成されています。
カンボジアでは、灌漑の拡充等によってコメの生産量が増加し、すでに日本の生産量を上回っています。都市部では上水道が拡充され普及率も向上しています。カンボジア政府が、日本や世界銀行の協力を受けつつ引き続き地道な対応を継続していくことが期待されます。
(写真は、世界銀行カンボジアのフェイスブックより)
世界銀行の発表(英文です)
https://www.worldbank.org/en/news/press-release/2024/06/21/world-bank-approves-major-investment-in-water-security-for-cambodia
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カンボジアは水が豊富ですが、降雨量の季節差や地域差もあって、都市部と農村部での水供給が課題となっています。更に、気候変動の影響で、洪水や干ばつは頻繁かつ深刻になり、国の水資源管理は困難を増すと予測されています。その影響は、食料生産と経済成長にも影響を与えかねないと懸念されています。
今回の事業の目的は、より良い水安全保障の基盤構築、農業生産性の向上、危機対応能力の向上等です。事業は、水資源計画能力の向上(水資源制度と国家政策の強化、水資源管理・情報システムの強化、流域管理能力の強化)、灌漑・水道への水供給改善(多目的水資源インフラの改善、灌漑インフラの改善、地方水資源局・水管理組合の能力強化)、農業生産性向上のための灌漑インフラの気候強靭化支援(技術導入、サービス供給改善)等により構成されています。
カンボジアでは、灌漑の拡充等によってコメの生産量が増加し、すでに日本の生産量を上回っています。都市部では上水道が拡充され普及率も向上しています。カンボジア政府が、日本や世界銀行の協力を受けつつ引き続き地道な対応を継続していくことが期待されます。
(写真は、世界銀行カンボジアのフェイスブックより)
世界銀行の発表(英文です)
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