カンボジア経済

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上川外務大臣 カンボジア訪問 フン・マネット首相やフン・セン上院議長と面談

2024年07月15日 | 経済
 上川陽子外務大臣はカンボジアを訪問し、7月6日にフン・マネット首相を表敬訪問しました。また、フン・セン上院議長(前首相)、ソック・ チェンダ・サオピア外務大臣と会談しました。また、1992年から1993年にかけてのカンボジアにおける国連平和維持活動の中で命を落とされた故高田晴行警視(国連カンボジア暫定機構・文民警察官)及び故中田厚仁氏(国連ボランティア)の慰霊碑に献花しました。
 首相との会議では、上川大臣から、日本とカンボジアは、長年の協力を経て、両国が連携できる分野は着実に拡大しており、今後の両国間協力では、人材育成と日本の技術活用に重点を置き、カンボジアの持続性強化と更なる社会的価値の共創に向けて協力していきたいと述べました。
 これに対し、フン・マネット首相から、上川大臣の訪問を歓迎すると述べるとともに、長年にわたる日本政府・日本国民からの支援に感謝する、「包括的戦略的パートナーシップ」の下で、両国間の協力をさらに発展させていきたいと述べました。
 上川大臣から、カンボジアが重視する持続可能性やデジタル経済社会の発展のため、日本が強みとする水及びデジタル分野で協力を進展させたい、デジタル分野では、オファー型協力を推進するとともに、5Gを含む基幹通信インフラ整備で、日本の知見も生かして協力していきたい、サイバーセキュリティ強化の協力も継続したいと述べました。また、シハヌークビル港を地域の中核港及び物流拠点として発展させるための協力、日本企業の投資誘致のための協力も進めたいと述べました。
 これに対し、フン・マネット首相は、水分野やデジタル経済社会の発展を重視しており、日本との協力を推進したいと述べました。また、カンボジア政府としてもシハヌークビル港を重視しており、引き続き協力して進めていきたいと述べました。
 上川大臣から、安全保障分野においては、海上自衛隊のリアム基地寄港を含め協力していきたいと述べました。フン・マネット首相は、日カンボジア間の安全保障分野における協力の進展を歓迎しており、この分野でも日本と協力・連携を強化していきたいと述べました。
 この他、カンボジアの民主的発展や、東・南シナ海情勢、イスラエル・パレスチナ情勢といった地域・国際社会の諸課題についても意見交換を行い、北朝鮮、ロシアのウクライナ侵略、ミャンマー情勢を始めとする国際情勢に関しても連携していくことで一致しました。
(写真は、故中田氏(国連ボランティア)慰霊碑に献花する上川外務大臣。外務省の発表より)

外務省の発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea1/kh/pageit_000001_00795.html


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