今回の記事は、もともとレベル999さんの『レベル999のマニアな講義』の『第4話 占いの謎を暴け』に対するコメントです。コメント欄の字数制限が800字なので、ここに載せることにしました。相変わらず、コンパクトにまとめることが苦手です。
実は『第3話 死んだはずの男』でも、お邪魔していて、「そもそも『不可能犯罪』という言葉が内容と合っていない」と盛り上がりました。
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【ストーリー】(レベル999さんのをそのまま借用しています)
同僚の桜(小池栄子)が、人気の占い師・星宮麗香(南野陽子)のトコロで
占いをしてもらっていると聞いたキイナ(菅野美穂)は、
尊(平岡祐太)を連れ、『占いの館』へと一緒に行く。
すると、偶然、キイナも占ってもらえることに。
元カレ・工藤(塚地武雅)のことで悩んでいるキイナは、
その事をピタリと言い当てられ感服する。
そんななか、桜が占ってもらうと。。。
『あなたの身近な人に死が近づいている』
『純白のウエディングドレス』
と言うメッセージが告げられるのだった。
思い当たったのは、麗香を紹介してくれた親友の高原美和子(黒坂真美)
美和子の部屋に駆けつけたキイナ、尊、桜。そして麗香。
4人は、美和子の遺体を発見するのだった。
保険金がかけられていたことから、
婚約者の須藤啓介(前川泰之)を疑う雅(沢村一樹)たち。
だが、完全なアリバイがあり、暗礁に乗り上げてしまうのだった。
その一方で、麗香は、殺人を予知したと話題になり始めていた。
そんなとき、、ふとキイナは思う。
なぜ、麗香は、当てることが出来たんだろう???
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今回は、けっこう楽しめました。もちろん、「不可能犯罪」というキーワードに目をつぶればですけれど。
確かに、
>『不可解』『奇妙』な犯罪でもない状態。
>有名占い師だからと言って、
>第1発見者のグループだからと言って、
>その部分で、すぐに疑いをかけようとしない
>捜査の怠慢!
まあ、捜査自体が「不可解」ということにしておきましょう。
それはさておき、製作サイドの見せ所としては
①『フォーシング』『コールドリーディング』という、『手品』『占い』、その他同様のネタの『種明かし』
全国の占い師さんや手品師さんは「おいおい」と言いたくなるような陳腐なタネでしたが。
②あいまいな表現と心理的な錯覚や盲点を利用して占いを成り立たせていた占い師が、それに従って、青のグラスに毒を塗った。しかし、その不確実性によって、標的でなかった美和子を殺すという過ちを犯してしまった。
③ ②の誤殺によって、キイナ(捜査側)は、犯行の動機が分からない。が、キイナのひらめき「思い込みによる決めつけがあった」によって、実は殺人の標的が違っていたことに気づき、視聴者側も「おお、そうだったのか!」と感心する。
④推理の鋭さをアピール。
「なぜ死を予見できたのか」→「予言者が犯人」。それと、「なぜ、予言を行う必要があったのか」→「犯行現場に指紋があることを当然のことにするため」
①と③は、ありがちなネタですが、斬新さを目指しすぎて、無理があるトリックを使うより、いいと思います。
④は、すっきりとした推理の組み立てでよかったと思います。
>なぜ、『青色のグラスを使っていた』んだろう?
そこを強調すると、視聴者に事件の真相に気づかれてしまうと考えたのでしょうね。
このドラマの主眼のひとつに、キイナの人間的面白さと、彼女の周囲の人物(平岡や沢村や小池や塚地)との関わり合いにあると思います。
それが前回の「平岡の功名心」、今回の「キイナと小池の友情」なのですが、色々なものを詰め込みすぎて、消化不良になってしまっているのだと思います。
まあ、色々書きましたが、実は今回の話で、どうしようもない欠点があるのです。
犯人の星宮麗香(南野陽子)の思惑通り、婚約者の須藤啓介(前川泰之)が殺害された場合、第一発見者であり、死の予言をしていて、しかも充分な動機がある。これは、即、重要参考人ですよね。
実は『第3話 死んだはずの男』でも、お邪魔していて、「そもそも『不可能犯罪』という言葉が内容と合っていない」と盛り上がりました。
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【ストーリー】(レベル999さんのをそのまま借用しています)
同僚の桜(小池栄子)が、人気の占い師・星宮麗香(南野陽子)のトコロで
占いをしてもらっていると聞いたキイナ(菅野美穂)は、
尊(平岡祐太)を連れ、『占いの館』へと一緒に行く。
すると、偶然、キイナも占ってもらえることに。
元カレ・工藤(塚地武雅)のことで悩んでいるキイナは、
その事をピタリと言い当てられ感服する。
そんななか、桜が占ってもらうと。。。
『あなたの身近な人に死が近づいている』
『純白のウエディングドレス』
と言うメッセージが告げられるのだった。
思い当たったのは、麗香を紹介してくれた親友の高原美和子(黒坂真美)
美和子の部屋に駆けつけたキイナ、尊、桜。そして麗香。
4人は、美和子の遺体を発見するのだった。
保険金がかけられていたことから、
婚約者の須藤啓介(前川泰之)を疑う雅(沢村一樹)たち。
だが、完全なアリバイがあり、暗礁に乗り上げてしまうのだった。
その一方で、麗香は、殺人を予知したと話題になり始めていた。
そんなとき、、ふとキイナは思う。
なぜ、麗香は、当てることが出来たんだろう???
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今回は、けっこう楽しめました。もちろん、「不可能犯罪」というキーワードに目をつぶればですけれど。
確かに、
>『不可解』『奇妙』な犯罪でもない状態。
>有名占い師だからと言って、
>第1発見者のグループだからと言って、
>その部分で、すぐに疑いをかけようとしない
>捜査の怠慢!
まあ、捜査自体が「不可解」ということにしておきましょう。
それはさておき、製作サイドの見せ所としては
①『フォーシング』『コールドリーディング』という、『手品』『占い』、その他同様のネタの『種明かし』
全国の占い師さんや手品師さんは「おいおい」と言いたくなるような陳腐なタネでしたが。
②あいまいな表現と心理的な錯覚や盲点を利用して占いを成り立たせていた占い師が、それに従って、青のグラスに毒を塗った。しかし、その不確実性によって、標的でなかった美和子を殺すという過ちを犯してしまった。
③ ②の誤殺によって、キイナ(捜査側)は、犯行の動機が分からない。が、キイナのひらめき「思い込みによる決めつけがあった」によって、実は殺人の標的が違っていたことに気づき、視聴者側も「おお、そうだったのか!」と感心する。
④推理の鋭さをアピール。
「なぜ死を予見できたのか」→「予言者が犯人」。それと、「なぜ、予言を行う必要があったのか」→「犯行現場に指紋があることを当然のことにするため」
①と③は、ありがちなネタですが、斬新さを目指しすぎて、無理があるトリックを使うより、いいと思います。
④は、すっきりとした推理の組み立てでよかったと思います。
>なぜ、『青色のグラスを使っていた』んだろう?
そこを強調すると、視聴者に事件の真相に気づかれてしまうと考えたのでしょうね。
このドラマの主眼のひとつに、キイナの人間的面白さと、彼女の周囲の人物(平岡や沢村や小池や塚地)との関わり合いにあると思います。
それが前回の「平岡の功名心」、今回の「キイナと小池の友情」なのですが、色々なものを詰め込みすぎて、消化不良になってしまっているのだと思います。
まあ、色々書きましたが、実は今回の話で、どうしようもない欠点があるのです。
犯人の星宮麗香(南野陽子)の思惑通り、婚約者の須藤啓介(前川泰之)が殺害された場合、第一発見者であり、死の予言をしていて、しかも充分な動機がある。これは、即、重要参考人ですよね。