英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

五輪エンブレム白紙撤回問題 【追記】

2015-09-04 21:22:54 | 時事
「五輪エンブレム白紙撤回問題」の追記です。


 まず、(昨日の記事に補足しましたが)、会見での組織委員会事務総長・武藤敏郎氏の念押し
「誤解のないように申し上げますが、これ(エンブレム)を選んだのは審査委員会なんです」
 ≪私(組織委員会)の責任ではなく、審査委員会である≫と主張。
 責任回避もいいところだが、よく意見を交わし合う『平成エンタメ研究所』のコウジさんがアップした「衝撃! 五輪エンブレム問題~審査員代表の永井一正氏は修正を知らされていなかった!」を読んで、衝撃というか混乱してしまった。

 読売新聞の記事によると
『2020年東京五輪・パラリンピックの大会エンブレムが白紙撤回された問題で、審査委員代表を務めた永井一正・日本グラフィックデザイナー協会特別顧問(86)が3日、読売新聞の取材に応じ、コンペで選ばれたアートディレクター・佐野研二郎氏(43)の原案が2度修正されて最終案になった過程を、大会組織委員会から伝えられていなかったことを明らかにした。
 今回のエンブレムが完成する過程では、佐野氏の原案に似た商標が見つかったため、大会組織委員会などの要請によりデザインが修正された。この過程は8月28日の記者会見で公表されたが、永井氏は1回目の修正案をその直前まで知らされておらず、最終案についても「(発表の)1週間くらい前に知らされ、国際商標を取ったというので、いまさら何を言ってもしょうがないと思って了承した」という』


 あれだけ大々的に発表した最終図案であったが、原案からの修正に審査委員長は関与しておらず事後承諾。しかも、その説明に虚偽(国際商標を取った)があったらしい。
 となると、審査委員会は全くのお飾りだったということになる。
 ところが、武藤氏は会見で
「誤解のないように申し上げますが、これ(エンブレム)を選んだのは審査委員会なんです」
 と責任回避発言。

 国立競技場白紙撤回の時もそうだったが、責任の所在がはっきりしない。
 エンブレム白紙撤回でも、武藤氏だけでなく、皆、他人事のような言葉

 森・組織委員会会長は会見の席におらず、「何が残念なんだ」「今、会見しているでしょ」と吐き捨てるだけ。(あなたは会見してないけれど)
 安倍総理「組織委員会の方で様々な状況を判断したんだろう」
 下村文科相「組織委員会が判断したこと。それを受け止めたいと思う」
 佐野氏「模倣や盗作は断じてしていないことを、誓って申し上げます(中略)
 エンブレム以外の私の仕事において不手際があり、謝罪いたしました(中略)
 批判やバッシングから家族やスタッフを守る為にも、もうこれ以上、今の状況を続けることは難しいと判断し、、今回の取り下げに関して、私自身も決断いたしました」
(ブログでのコメント)

 武藤氏の責任回避、森氏の“知らぬ顔”は論外だが、その他の主要地位者は一歩離れた立場でのコメント。
 佐野氏は、模倣ではないと主張し、取り下げに関してはバッシングなどを回避するためで、作品自体に問題があったからではないと受け取れるコメントである。

 不透明な選考システム、いい加減な図案検証、問題発覚後の対応のまずさ(撤回が遅れたため、各方面で大損害、大きな無駄)……
 …………森氏、武藤氏、遠藤利明五輪担当相が責任を取って辞任すべきである。
コメント (2)
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