惨敗だった。
タイトル戦として、中継や大盤解説等が為されるに値しない拙戦だった。
ここまでの不出来な将棋は、羽生名人だけでなく、ここ最近のタイトル戦に範疇を拡げても、なかなか無いのではないだろうか?
とは言え、羽生名人のタイトル戦において、思い当たる将棋がないわけではない。
まず、今期の名人戦第2局。図はその投了図である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/69/cd4f8d8a22c5e470db0b042674d1f05d.png)
しかし、確かに終盤は、為すすべなく行方八段の切れ味鋭い寄せを喫した感が強い。ただ、中盤から終盤の入り口辺りまでは、苦しいながらも、“もしかしたら感”があった。
同じく今期の名人戦第3局。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/94/b76187f8c6922deb778afcf4479a05ab.png)
△4八歩は、飛頭を叩き、4六金を召し上げようとした狙いの一着である。しかし、叩いた歩は△9五香▲同香と香を犠牲にして得た1歩であった。まあ、これで、無事に金を入手できれば、この強引な動きも報われたのだが、△4八歩に▲2九飛と2五の銀取りと切り返され、香損の代償を得られなくなり、苦戦を強いられた。
ただ、この後、最善の頑張りで差を拡げられることなく追走したため、逆転勝ち。
第2局は完敗であるが、惨敗ではない。
第3局は、強引な動きを強いられた拙い仕掛けであったが、完敗どころか勝利に結びつけてしまった。
本日の一局の惨敗度に相当しそうな将棋を挙げるとすれば、同じく名人戦第4局ではないだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/10/b789d1d6e0854ed526b6a6adaf3ae4a9.png)
先手の銀は、上がったり下がったりとよく動いたが、成果をほとんど上げられず、局面打開の期待が掛かった馬も身動き取れない状態。
これは、手も足も出ず、敗北か……
しかし、行方八段の包囲網の僅かな綻びを食い破り、羽生名人が勝利。
もう少し遡れば、今日の一局に匹敵する惨敗はあるかもしれない。(対渡辺戦は何局か該当しそうだ)
また、早指し戦まで範疇を拡げれば、NHK杯の5連覇がかかった決勝の対渡辺戦などは、同等な“ボロ負け”と言える気がする。
とにかく、羽生名人をここまでの惨敗に追い込んだ佐藤八段。手強い相手だ。
タイトル戦として、中継や大盤解説等が為されるに値しない拙戦だった。
ここまでの不出来な将棋は、羽生名人だけでなく、ここ最近のタイトル戦に範疇を拡げても、なかなか無いのではないだろうか?
とは言え、羽生名人のタイトル戦において、思い当たる将棋がないわけではない。
まず、今期の名人戦第2局。図はその投了図である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/69/cd4f8d8a22c5e470db0b042674d1f05d.png)
しかし、確かに終盤は、為すすべなく行方八段の切れ味鋭い寄せを喫した感が強い。ただ、中盤から終盤の入り口辺りまでは、苦しいながらも、“もしかしたら感”があった。
同じく今期の名人戦第3局。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/94/b76187f8c6922deb778afcf4479a05ab.png)
△4八歩は、飛頭を叩き、4六金を召し上げようとした狙いの一着である。しかし、叩いた歩は△9五香▲同香と香を犠牲にして得た1歩であった。まあ、これで、無事に金を入手できれば、この強引な動きも報われたのだが、△4八歩に▲2九飛と2五の銀取りと切り返され、香損の代償を得られなくなり、苦戦を強いられた。
ただ、この後、最善の頑張りで差を拡げられることなく追走したため、逆転勝ち。
第2局は完敗であるが、惨敗ではない。
第3局は、強引な動きを強いられた拙い仕掛けであったが、完敗どころか勝利に結びつけてしまった。
本日の一局の惨敗度に相当しそうな将棋を挙げるとすれば、同じく名人戦第4局ではないだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/10/b789d1d6e0854ed526b6a6adaf3ae4a9.png)
先手の銀は、上がったり下がったりとよく動いたが、成果をほとんど上げられず、局面打開の期待が掛かった馬も身動き取れない状態。
これは、手も足も出ず、敗北か……
しかし、行方八段の包囲網の僅かな綻びを食い破り、羽生名人が勝利。
もう少し遡れば、今日の一局に匹敵する惨敗はあるかもしれない。(対渡辺戦は何局か該当しそうだ)
また、早指し戦まで範疇を拡げれば、NHK杯の5連覇がかかった決勝の対渡辺戦などは、同等な“ボロ負け”と言える気がする。
とにかく、羽生名人をここまでの惨敗に追い込んだ佐藤八段。手強い相手だ。