英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

リオデジャネイロ五輪  女子バスケットボール 日本対ベラルーシ

2016-08-07 17:06:26 | スポーツ
 日本の属するグループAは、オーストラリア(世界ランク2位)、フランス(世界ランク4位)、ブラジル(世界ランク7位)、トルコ(世界ランク10位タイ)、ベラルーシ(世界ランク10位タイ)、日本(世界ランク16位)。

 日本チームは世界ランクは参加チームでは最下位、平均身長も日本は177㎝とやはり一番低い。とにかく、出場12か国で日本の次に低いチームでも182㎝なので、高さにおいては相当苦戦を強いられる。
 しかし、今の日本は、低身長をカバーし得るテクニックやスピード、運動量を持っている。現に、今回の参加チームとは多少プレーの傾向が違うとは言え、中国や韓国を撃破して五輪出場を決めている。

 初戦のベラルーシ(世界ランク10位タイ)は平均身長183㎝で、レイチャンカ・195㎝、ベラメイエンカ・192㎝らに自由に攻撃させると、苦しい戦いになる。また、WNBAで9年間活躍するガードのハーディング(ベラルーシに帰化)も要注意。

 日本も今までの日本のセンタープレイヤーの枠を超えた渡嘉敷、運動能力やアシスト能力抜群のガードの吉田を中心に、他のメンバーも充実している。
 6チーム中4チームが進出できる準々決勝進出は可能と考えられるが、ベラルーシには是非とも勝ちたい(初戦とでもあるし)。

 ゲームは、終盤まで一進一退。相手を突き放す機会もともにあった。日本はその機会をミスで逃したのは残念だったが、得点差をつけられそうになった時に踏ん張ったのは評価できる。

 77―73で白星発進。大きな勝利だ。
 勝因はいくつかあるが、栗原の3Pシュートが良く決まったのが第一であろう。特に、点差をつけられそうなときの3Pシュートには救われた。また、後半開始早々、シュートクロックほとんどゼロで決めた3Pシュートも大きかった。
 渡嘉敷は好守に活躍。国内とは違い、自分より高身長の相手は勝手が違うだろうが、WNBAでの経験が大きいようで、うまく対応していた。
 吉田は彼女ならではのアシストパスを配給していたのは流石だが、無理に自らシュートに行く判断ミスが目立った。吉田と言えども、国内リーグとの身長さを見極めきれていないようだ。
 その分、リバウンドでカバーしていた。あと、終盤のインターセプトは勝利を決めたと言っていいだろう。また、ハーディングに自由なプレーを許さなかったディフェンスも素晴らしかった。
 ただ、ターンオーバーの後、ムキになってファールを犯すのはやめてほしい。ファールトラブル気味になってしまった。
 吉田の代わりに入った町田もまずまずだった。彼女の頑張りもこの試合の勝利に貢献したが、彼女が機能すれば、今後の予選リーグでの展開が楽になる。
 本川の難易度の高いドライブシュートも相手にプレッシャーを与えた。
 間宮は今一つだったが、辛抱強く堅実なプレーをした。
 間宮の代わりに入った高田もよかった。特に、苦しい場面でのミドルシュートには救われた。ぼーっとしているとしか見えない凡プレーは勘弁してほしいが。

 全体のプレーとしては、スクリーンが動き過ぎで取られたファールが多かった。
 ディフェンスは良く頑張っていたと思う。


 一つだけ、許せないプレーがあった。
 第4Q、残り1分20秒を切って、吉田→渡嘉敷→高田と渡り、シュートクロック残り4秒で、3Pラインで完全ノーマークの長岡がシュートを打たずに吉田にパスを回したプレイである。
 吉田が完全フリーなら分かるが、マークに付かれており、ドライブでかわすスペースも時間もなかった。
 そもそも、オフェンスが吉田からゴール下の渡嘉敷にパスを入れ、相手ディフェンスを収縮させて、キックアウトして高田、さらに、フリーの長岡に回したプレーだった。ここで打たないと意味がないという長岡へのパスだった。
 「シュートを打たないのだったら、あそこにポジションするなよ」と言いたくなるようなプレーだった。(残り3分弱、66-65から決めた3Pは見事だったが)

【グループAの他の試合の結果】
フランス(世界ランク4位)55-39トルコ(世界ランク10T)
オーストラリア(世界ランク2位)84-66ブラジル(世界ランク7位)
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リオデジャネイロ五輪  女子バレー 日本対韓国

2016-08-07 08:01:31 | スポーツ
 第1セットは悪くなかった。日本は簡単にサイドアウトを獲得していたが、韓国はやっと獲得していた。
 ところが、第2セット以降は、ズルズルと負けてしまった。
 チームに燃えるような気迫がなく、ふわふわした感じ。対する韓国はキム・ヨンギョンを中心に貪欲なプレーが目立った。レシーブや繋ぎのプレーでも、集中力、執念で日本を大きく上回っていた。

 個々に目を向けると、まず、石井が良くなかった。特にサーブレシーブが拙く、苦しい展開プレーを強いられることが多かった。
 木村も良くなかった。スパイクを始め、プレー全体にキレがなかった。どこか、痛めているのだろうか?
 特に残念だったのは、第2セット序盤、韓国のレシーブが直接日本コートに戻ってきたボールを見送ったが、これがイン。消極性を浮き彫りにさせ、このプレーがスイッチとなり、徐々に韓国ペースになっていった。
 キム・ヨンギョンが、プレーを決めた後、オーバーアクション(見ていると少々ムカつく)でチームを鼓舞していたのと対照的だった。
 宮下のトス回しも疑問だった。トスの上げやすさ優先は最終予選と同じで、韓国チームに見切られていた。バックアタックも少なかった。
 特に残念だったのは、チャンスボールが帰ってきて、≪ここは絶対荒木のクイックだろう≫と思われたところで、木村へオープンパス。シャットアウトを食らい、意気消沈。≪ここは絶対、荒木だろう≫と言うシチュエーションでそのままトスを上げるのは怖いかもしれないが、しかし、全局的に見て、荒木に上げないとチームが機能しないと言える場面だった。
 リベロの佐藤も良くなかった。

 ベンチワークも疑問。
 石井に代えて鍋谷をもっと使うべきだったのでは。あれだけレシーブが崩されていては苦しい。それに、消沈気味のチームには、鍋谷のガッツがカンフル剤になる。
 逆に、島村に代えて山口、長岡に変えて迫田を起用していたが、あまり機能しなかった。“韓国キラー”の迫田だが、長岡の方が韓国は嫌だろう。宮下に固執したのも疑問。
 キム・ヨンギョンに対しても無策過ぎた。何か工夫をしていたのかもしれないが、私が見落としているのか、キム・ヨンギョンが凄すぎたのか……

 煮え切らない試合だった。

 
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