英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season19 第14話「忘れもの」

2021-01-28 16:49:25 | ドラマ・映画
 今回の脚本担当は山本むつみ氏
 氏に関しては、season17 第6話「ブラックパールの女」で、《“社会派ドラマ的・心情的要素”に重点を置き、心情ドラマとしては面白いが、“ミステリー要素”は薄い》と評している。
 上記エピソード以降も、心情ドラマとして面白い時もあるが、ミステリーとしては物足りなさを感じることが多い。また、人物設定や行動理由に独りよがりさを感じることも多かった。

 今回も、上記のような傾向であったが、過去の“思い人”であった中迫(宮川一朗太)が、最後に自らの身の危険を顧みずに自分を助けようとしてくたことが、小手鞠(森口瑤子)はとても嬉しいようだった。そんな彼女の様子が、私も嬉しかったりして……(クライマックスで中迫がどちらの選択をするか、ドキドキした)
 ミステリーとしてはいろいろ不満を感じた。
 「中迫が税理業務を行っていた企業が、実は暴力団のフロント企業で、マネーロンダリングをしていて、それを告発しようとしていた」と、小手鞠に説明したが、「自らもそれに加担しており、その金をネコババしており、暴力団から追われていた」というのが真相だった。脚本的に小手鞠が真相を悟る必要があるので、行動を共にする中迫に不審な行動をとらせる必要があり、それを視聴者にも見せる必要があるので、視聴者には真相が見えしまうので、ドラマの進行にじれったさを感じる視聴者も多かったのではないだろうか?
 特命係が小手鞠の行方を追跡する際、多少の推察を駆使したが、青木のパパラッチ行為に依るところが大きかったのも、ドラマを平易にした。

 あと、非常に個人的な印象で申し訳ありませんが、小手鞠の笑顔や穏やかな表情の裏に、何か妖しげなモノを感じてしまう。
 芸者時代、内閣官房長官・鶴田翁助 (相島一之)と懇意の仲だったことに影響されているだけかもしれないが、森口瑤子が裏に妖しさを感じさせる演技をしているのかもしれない。
 その真偽はともかく、今回のエピソードでも、そう言った妖しさを感じてしまった(私の思い込み?)


【その他の疑問点など】
・暴力団の追跡が甘い。2人だけで、探していたのは三千万円だけ。マネーロンダリングの証拠も消去しなくていいのか?
・小手鞠が特命係と連絡を取らなかったのは、中迫の自首を成立させたかったと考えるが、特命係から彼女に電話をしようとしないのは不自然。スマホの電話番を知らなかったのだろうが、小手鞠から料理屋「こてまり」に電話を掛けたので、店の電話に着信履歴が残っているのでは?


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【ストーリー】番組サイトより
運命的な再会から窮地に陥った小手鞠
命を懸けた逃避行の行き着く先は…!?


 ある夜、中迫(宮川一朗太)という男性客が、雨宿りのために飛び込みで小手鞠(森口瑤子)が営む小料理屋『こてまり』にやってくる。中迫が店を出た後、ハンカチを忘れていることに気付いた小手鞠は、追いついたところで、彼が高校時代の同級生だったことに気付く。
 ところが、再会も束の間、中迫は切迫した様子で、小手鞠は半ば強引にタクシーに乗せられ、その場から連れ去られてしまう。事情を聞くと、中迫は税理士で、ある事情から暴力団とかかわり、命を狙われているのだという。話を聞いた小手鞠は、手助けを決意するが、殺人さえいとわない危険な追跡者が、すぐそばまで迫っていた。
 いっぽう、小手鞠の異変を察した右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、わずかな手掛かりから、彼女の行方を追い始めるが…!?

逃避行に巻き込まれた小手鞠に
危険な追跡者の魔手が迫る!
救出に動き出した特命係は間に合うのか!?


ゲスト:宮川一朗太

脚本:山本むつみ
監督:片山修
コメント (2)
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