福井地方裁判所に行ってきた。
今年2月に、顧客が破産した。(私が破産したのではありません)
裁判所から「破産手続き開始通知書」が届き、財産状況報告集会・計算報告集会・破産手続き廃止に関する意見聴取のための集会(廃止意見聴取集会)が本日(5月28日)に開かれるという内容だった。
ここ2、3年経営状態は悪くなっていた。
入金は滞りがちとなったが、注文を貰うと無下にできず……
新聞記事によると、負債は7000万円超で、私の額は微々たるもので、“かすり傷”と言えるかもしれない。
とは言え、急な配達や夜間の配達も多く、それを考えると腹立たしい。
まあ、長年のお客だったので、“餞別”と考えて諦めるしかないかと思っていた。
裁判所には幸いなことに行ったことはない。
初めての体験である。《こういう経験もありかな》などと思っていたが………
……憤懣(ふんまん)やるかたない気持ちでの帰途となった。
開始時刻の10:05に、債権者本人、破産管財人の弁護士、裁判所担当者(裁判官?)らが入室、しばらくして裁判所破産係所員から署名を求められ、署名後入室。
私の他に債権者は来ていないようで、傍聴席らしき席に着席。
一応、裁判官が債権者名簿で私の名前を確認して、開始。
破産管財人の弁護士と思われる人(名乗りなし)が、財産状況を説明。
「料亭は借金の担保になっており、自宅は古すぎて買い手は全くつかない。
裁判所へ納める30万円の他に、債務者からの入金は3万円のみ」という説明。
やはり、《嗚呼、売掛金の回収の見込みはゼロ》
“不動産売り”をもう少し粘ってみる。
次回の開催期日を裁判所と管財人で協議、○月○日△時※分と決定した。
【続いて、債務者個人の返済について……】
ここで所員が来て「下位者としての集会は終わりです。この後は“個人の債務”の協議となりますので、ご退席お願いします」
《え?もう終了?》
《債務者の謝罪、債権者の意見聴取、債権者への確認》はないの?》
……私の初体験は5分足らずで終わった。
あっけに取られて、言われるままに退室してしまったが、異議や質問をすればよかった。
返済状況や債務報告などの書面は全くなし。
ガキの使いじゃあるまいし、雨の中、片道1時間弱かけてきた意味は全くなし!
債権者はたくさんいるはずだが、私一人とは!
皆、《行っても無駄》と知っていたのだろうか?
通知書を何社に送ったのだろうか?
借金本人がヨロヨロでなくてよかったとは思う。(2年ほど前に脳梗塞で半身がやや不自由だった)
破産という状況は無念だろう。今後、何とか生活していってほしいと思う。
でも、一言、謝って欲しかったなあ。
許せないのは、管財人と裁判所の協議(会合)への姿勢(方向・ベクトル)
確かに、《負債者が今後生活を立て直す準備や方向性も持たせる》意味はある。
しかし、債権者は被害を被っているわけで、こちらへの配慮を全く感じない。
全くの無駄な半日だった。
今年2月に、顧客が破産した。(私が破産したのではありません)
裁判所から「破産手続き開始通知書」が届き、財産状況報告集会・計算報告集会・破産手続き廃止に関する意見聴取のための集会(廃止意見聴取集会)が本日(5月28日)に開かれるという内容だった。
ここ2、3年経営状態は悪くなっていた。
入金は滞りがちとなったが、注文を貰うと無下にできず……
新聞記事によると、負債は7000万円超で、私の額は微々たるもので、“かすり傷”と言えるかもしれない。
とは言え、急な配達や夜間の配達も多く、それを考えると腹立たしい。
まあ、長年のお客だったので、“餞別”と考えて諦めるしかないかと思っていた。
裁判所には幸いなことに行ったことはない。
初めての体験である。《こういう経験もありかな》などと思っていたが………
……憤懣(ふんまん)やるかたない気持ちでの帰途となった。
開始時刻の10:05に、債権者本人、破産管財人の弁護士、裁判所担当者(裁判官?)らが入室、しばらくして裁判所破産係所員から署名を求められ、署名後入室。
私の他に債権者は来ていないようで、傍聴席らしき席に着席。
一応、裁判官が債権者名簿で私の名前を確認して、開始。
破産管財人の弁護士と思われる人(名乗りなし)が、財産状況を説明。
「料亭は借金の担保になっており、自宅は古すぎて買い手は全くつかない。
裁判所へ納める30万円の他に、債務者からの入金は3万円のみ」という説明。
やはり、《嗚呼、売掛金の回収の見込みはゼロ》
“不動産売り”をもう少し粘ってみる。
次回の開催期日を裁判所と管財人で協議、○月○日△時※分と決定した。
【続いて、債務者個人の返済について……】
ここで所員が来て「下位者としての集会は終わりです。この後は“個人の債務”の協議となりますので、ご退席お願いします」
《え?もう終了?》
《債務者の謝罪、債権者の意見聴取、債権者への確認》はないの?》
……私の初体験は5分足らずで終わった。
あっけに取られて、言われるままに退室してしまったが、異議や質問をすればよかった。
返済状況や債務報告などの書面は全くなし。
ガキの使いじゃあるまいし、雨の中、片道1時間弱かけてきた意味は全くなし!
債権者はたくさんいるはずだが、私一人とは!
皆、《行っても無駄》と知っていたのだろうか?
通知書を何社に送ったのだろうか?
借金本人がヨロヨロでなくてよかったとは思う。(2年ほど前に脳梗塞で半身がやや不自由だった)
破産という状況は無念だろう。今後、何とか生活していってほしいと思う。
でも、一言、謝って欲しかったなあ。
許せないのは、管財人と裁判所の協議(会合)への姿勢(方向・ベクトル)
確かに、《負債者が今後生活を立て直す準備や方向性も持たせる》意味はある。
しかし、債権者は被害を被っているわけで、こちらへの配慮を全く感じない。
全くの無駄な半日だった。