英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

形だけの…財産状況報告集会・計算報告集会・破産手続き廃止に関する意見聴取のための集会

2024-05-28 19:14:09 | 日記
福井地方裁判所に行ってきた。

今年2月に、顧客が破産した。(私が破産したのではありません)
裁判所から「破産手続き開始通知書」が届き、財産状況報告集会・計算報告集会・破産手続き廃止に関する意見聴取のための集会(廃止意見聴取集会)が本日(5月28日)に開かれる
という内容だった。

 ここ2、3年経営状態は悪くなっていた。
 入金は滞りがちとなったが、注文を貰うと無下にできず……
 新聞記事によると、負債は7000万円超で、私の額は微々たるもので、“かすり傷”と言えるかもしれない。
 とは言え、急な配達や夜間の配達も多く、それを考えると腹立たしい。
 まあ、長年のお客だったので、“餞別”と考えて諦めるしかないかと思っていた。


 裁判所には幸いなことに行ったことはない。
 初めての体験である。《こういう経験もありかな》などと思っていたが………
   ……憤懣(ふんまん)やるかたない気持ちでの帰途となった

 開始時刻の10:05に、債権者本人、破産管財人の弁護士、裁判所担当者(裁判官?)らが入室、しばらくして裁判所破産係所員から署名を求められ、署名後入室。
 私の他に債権者は来ていないようで、傍聴席らしき席に着席。
 一応、裁判官が債権者名簿で私の名前を確認して、開始。
 破産管財人の弁護士と思われる人(名乗りなし)が、財産状況を説明。
 「料亭は借金の担保になっており、自宅は古すぎて買い手は全くつかない。
 裁判所へ納める30万円の他に、債務者からの入金は3万円のみ」という説明。

 やはり、《嗚呼、売掛金の回収の見込みはゼロ》
 “不動産売り”をもう少し粘ってみる。
 次回の開催期日を裁判所と管財人で協議、○月○日△時※分と決定した。

【続いて、債務者個人の返済について……】
 ここで所員が来て「下位者としての集会は終わりです。この後は“個人の債務”の協議となりますので、ご退席お願いします」

《え?もう終了?》
《債務者の謝罪、債権者の意見聴取、債権者への確認》はないの?》


 ……私の初体験は5分足らずで終わった。

 あっけに取られて、言われるままに退室してしまったが、異議や質問をすればよかった。
 返済状況や債務報告などの書面は全くなし。
 ガキの使いじゃあるまいし、雨の中、片道1時間弱かけてきた意味は全くなし!


 債権者はたくさんいるはずだが、私一人とは!
 皆、《行っても無駄》と知っていたのだろうか?
 通知書を何社に送ったのだろうか?

 借金本人がヨロヨロでなくてよかったとは思う。(2年ほど前に脳梗塞で半身がやや不自由だった)
 破産という状況は無念だろう。今後、何とか生活していってほしいと思う。
 でも、一言、謝って欲しかったなあ。

 許せないのは、管財人と裁判所の協議(会合)への姿勢(方向・ベクトル)
 確かに、《負債者が今後生活を立て直す準備や方向性も持たせる》意味はある。
 しかし、債権者は被害を被っているわけで、こちらへの配慮を全く感じない。

 全くの無駄な半日だった。
コメント (2)
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