英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

【アニメ所感】逃げ上手の若君(2024年7月~9月)

2024-10-02 16:41:55 | アニメ
う~ん、このシリーズ(“アニメ所感”)を書き始めてはいけない気がする……

【物語……プロローグ】『BS11』アニメ紹介ページより)
時は西暦1333年、武士による日本統治の礎を築いた鎌倉幕府は、
信頼していた幕臣・足利高氏の謀反によって滅亡する。

全てを失い、絶望の淵へと叩き落とされた幕府の正統後継者・北条時行は、
神を名乗る神官・諏訪頼重の手引きで燃え落ちる鎌倉を脱出するのだった…… 。

逃げ落ちてたどり着いた諏訪の地で、
信頼できる仲間と出会い、鎌倉奪還の力を蓄えていく時行。
時代が移ろう大きなうねりを、「戦って」「死ぬ」武士の生き様とは反対に
「逃げて」「生きる」ことで乗り越えていく。

英雄ひしめく乱世で繰り広げられる、
時行の天下を取り戻す鬼ごっこの行方は――。



先日(9月22日)の記事「ぶっ飛んだキャストの役名」でも
 このアニメ、生首が毬のように落ちてきたり、血しぶきが飛び血の海となったり、いきなり極悪人の形相になったりと、ぶっ飛ぶ内容が盛りだくさん。
 特に、足利尊氏が刀を振るととても怖い。この人、顔色全く変えずに血の海にするし……
と書いたように、綺麗な画から残虐・心の醜悪さへのギャップが凄い。
 第1話から、主人公・時行の異母兄である北条邦時の首が宙からポトリと落ちる描写(実際の画では蹴鞠にすり替わっていた)があったり、家臣の娘で財産目当てで時行に迫っていた我儘そうな娘も討幕派の襲撃によって殺害されたり(1枚画で描写)と、戦国の世の非情を割とあっさりと描いている。
 主人公の時行は、気は優しくて武芸なども好まない天下人には向かない“人となり”。ただし、逃げることには非常に長けていた。
 時行を匿った諏訪頼重はその”逃げ上手”が北条家復興の大きな武器になるとし、助力を惜しまなかった。
 時行の下に、郎党が集い“逃若党”が結成……(劉備玄徳が主人公の『三國志』的な流れ?以下略…)

 そんな気弱?時行が、逃げるだけでなく《打倒足利家》と《北条家再興》に歩を進めるのはいささか疑問だが、アニメ序盤で一族が非業の最期を遂げたり、家臣の裏切りを目の当たりにしたりして、その気になったように思うが、ちょっと記憶が曖昧。
 物語は、仇敵である足利尊氏がやたら強大で、現段階ではちょっと立ち向かえそうにない(いや、かなり修練を積んで、味方を増やし、戦力を増強しても、無理無理!と言いたくなる)
 ドラマ(アニメ)序盤としては、小ミッションをクリアして成長していくというモノ。
 尊氏配下の小笠原貞宗が眼前の敵となるが、非道なうえ、どこか変人ぽい。大概の場合、兵力を持つだけで大したことないものだが、けっこう手強い。
 貞宗の部下たちも、変人ぽいが手強い。なので、ミッションクリアもなかなか大変。それを何とかクリアして成長していくのを見るのは、けっこう面白かった。


 難点としては、まだ若い(幼い)童たちが、刀を手に人を切っていくのを見るのは辛い(それが戦国の世なのだろう)
 最終話は、《信濃国司・清原信濃の圧政に反乱を起こした保科党を救う(逃がす)》のがミッション。
 保科党は、《戦って誇り高く死ぬのが武士の姿だ》という“死にたがり”。何とか彼らを説得し逃げるが、敵に背を向けることになる“撤退戦”は難しい(女、子供も逃がさなくてはいけないし)。
 それも、“逃若党”や“保科党”の奮戦により、何とか逃げ延びることができた。
 「領地は失ったが、何とも気持ちの良い負け戦じゃ」と晴れ晴れとした表情で保科弥三郎。(今後、保科党は時行の力となりそう)……という話。

 ちょっと、デフォルメが強くて引いてしまうところがあり、五輪観戦でアニメ視聴を絞る対象となりかけたが、視聴継続して良かった。
個人的嗜好得点……768点(1000点満点)

今期のアニメ視聴の参考記事
「取捨選択に悩む」
「取捨選択に悩む…その後」
「取捨選択に悩む…一応の結論」

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