(年明けで、こんな記事を書きたくないので、年内に滑り込みです)
政治資金パーティーをめぐる問題(パーティ券販売でノルマ超過分の還付金?を収支報告書に不記載の件など)で、12月17日から稲田議員を皮切りに、政治倫理審査会が開かれている。
初期の審査会より、不記載周辺の事情が語られているが、肝心のことが語られないし、追及する側もツッコミが全く足りない。
――当ブログの主な関連記事――
「第50回衆議院選挙 ~有耶無耶にされてはいけない~」(2024年10月16日)
「安倍派会計責任者の証言【政治資金パーティーの収支報告書に虚偽記載に関する裁判での被告人質問】」(2024年6月19日)
「自民党議員は《“不記載”という“事務的ミス”をしただけ》だと思っている」(2024年4月6日)
「到底、納得できない……高木毅議員(安倍派事務総長)の説明……」(2024年2月5日)
などなど……
今回取り上げるのは、12月25日に開かれた参議院政治倫理審査会
【審査を受けた自民党旧安倍派の4人の議員】
石井正弘議員……おととしまでの5年間に378万円不記載 参議院岡山選挙区選出の当選2回・79歳
石田昌宏議員……おととしまでの5年間に26万円の不記載 参議院比例代表選出の当選2回・57歳
赤池誠章議員……おととしまでの5年間に268万円の不記載 参議院比例代表選出の当選2回・63歳
井上義行議員……おととしまでの5年間に178万円の不記載 参議院比例代表選出の当選2回・61歳
このうち2人の議員が、「報告書への不記載 派閥から指示された」と説明している
石井正弘議員は、派閥に入会した2015年に行われたパーティーのあと、ノルマ超過分が還付された際に、秘書が派閥事務局から収支報告書に記載しないよう指示されたことを明らかにし、「秘書は驚き、『これは受け取れない』と押し問答をしたが、『みんなやっているから』と言われ、断り切れず押し切られた」と述べている。
石田昌宏議員は、おととし初めてノルマを超過して還付金を受けた際に、秘書が派閥事務局から「収支報告書の記載は不要だ」と指示され、現金で渡された26万円を事務所で保管して取り扱いに苦慮したという報告を受けたと説明している。(NHK NEWS WEB「参院政倫審 議員2人“報告書への不記載 派閥から指示された”」より)
この2議員の説明によると、派閥事務局から収支報告書に記載しないよう指示され、不記載を疑問に思ったが、事務局に従ったということだ。
後付けの議員の言い逃れの可能性もあるが、その指示が事実だとしても、《指示内容に疑問を持っても、従う》《慣例と言う説明に疑問に思わなかった》《多忙さなどによって疑問を持つ余裕がなかった》と、結局、“なおざり”で済ませていた。まあ、派閥の上位議員関係者の指示に背くのは難しかったとは思うが……
世論(衆議院選挙の自民の劣勢)で、ある程度説明しないと、納得してもらえないという流れから、ある程度説明することになったのだろう。
でも、当ブログの関連記事で疑問を呈してきた《不記載の指示をしたのは誰なのか?》《一度決めた現金キックバックやめる方針を、誰が翻したのか?》などは全く明らかになっていない。
せっかく、不十分な説明ながら足掛かりをくれたのだから、《2015年に行われたパーティーのあと、ノルマ超過分が還付された際に、「記載しないよう」に指示をした派閥事務局担当者は誰だったのか?》を追及すべきである。
議員自身の口から語るのは難しいかもしれないが、その当時の事務局の担当者の名簿を提出させ、聴取することはできるのではないだろうか?
なぜ、野党は追及しないのだろうか?
政治資金パーティーをめぐる問題(パーティ券販売でノルマ超過分の還付金?を収支報告書に不記載の件など)で、12月17日から稲田議員を皮切りに、政治倫理審査会が開かれている。
初期の審査会より、不記載周辺の事情が語られているが、肝心のことが語られないし、追及する側もツッコミが全く足りない。
――当ブログの主な関連記事――
「第50回衆議院選挙 ~有耶無耶にされてはいけない~」(2024年10月16日)
「安倍派会計責任者の証言【政治資金パーティーの収支報告書に虚偽記載に関する裁判での被告人質問】」(2024年6月19日)
「自民党議員は《“不記載”という“事務的ミス”をしただけ》だと思っている」(2024年4月6日)
「到底、納得できない……高木毅議員(安倍派事務総長)の説明……」(2024年2月5日)
などなど……
今回取り上げるのは、12月25日に開かれた参議院政治倫理審査会
【審査を受けた自民党旧安倍派の4人の議員】
石井正弘議員……おととしまでの5年間に378万円不記載 参議院岡山選挙区選出の当選2回・79歳
石田昌宏議員……おととしまでの5年間に26万円の不記載 参議院比例代表選出の当選2回・57歳
赤池誠章議員……おととしまでの5年間に268万円の不記載 参議院比例代表選出の当選2回・63歳
井上義行議員……おととしまでの5年間に178万円の不記載 参議院比例代表選出の当選2回・61歳
このうち2人の議員が、「報告書への不記載 派閥から指示された」と説明している
石井正弘議員は、派閥に入会した2015年に行われたパーティーのあと、ノルマ超過分が還付された際に、秘書が派閥事務局から収支報告書に記載しないよう指示されたことを明らかにし、「秘書は驚き、『これは受け取れない』と押し問答をしたが、『みんなやっているから』と言われ、断り切れず押し切られた」と述べている。
石田昌宏議員は、おととし初めてノルマを超過して還付金を受けた際に、秘書が派閥事務局から「収支報告書の記載は不要だ」と指示され、現金で渡された26万円を事務所で保管して取り扱いに苦慮したという報告を受けたと説明している。(NHK NEWS WEB「参院政倫審 議員2人“報告書への不記載 派閥から指示された”」より)
この2議員の説明によると、派閥事務局から収支報告書に記載しないよう指示され、不記載を疑問に思ったが、事務局に従ったということだ。
後付けの議員の言い逃れの可能性もあるが、その指示が事実だとしても、《指示内容に疑問を持っても、従う》《慣例と言う説明に疑問に思わなかった》《多忙さなどによって疑問を持つ余裕がなかった》と、結局、“なおざり”で済ませていた。まあ、派閥の上位議員関係者の指示に背くのは難しかったとは思うが……
世論(衆議院選挙の自民の劣勢)で、ある程度説明しないと、納得してもらえないという流れから、ある程度説明することになったのだろう。
でも、当ブログの関連記事で疑問を呈してきた《不記載の指示をしたのは誰なのか?》《一度決めた現金キックバックやめる方針を、誰が翻したのか?》などは全く明らかになっていない。
せっかく、不十分な説明ながら足掛かりをくれたのだから、《2015年に行われたパーティーのあと、ノルマ超過分が還付された際に、「記載しないよう」に指示をした派閥事務局担当者は誰だったのか?》を追及すべきである。
議員自身の口から語るのは難しいかもしれないが、その当時の事務局の担当者の名簿を提出させ、聴取することはできるのではないだろうか?
なぜ、野党は追及しないのだろうか?