羽生九段、降級……

順位戦Ｂ級１組最終戦、羽生九段は敗れ降級が決まった。
（最終局を前にしての状況はこちら）

　中盤の勝負所で誤り、その後はズルズルと土俵を割るという内容（最近このパターンが増えてきている。特に順位戦に於いて）
　局後、感想戦を終えた後、その場でインタビューを受けた。
　将棋の内容について聞かれていたが、インタビューの主目的は今後の進退であろう。

　全部、聞けなかったが
・内容の良くない将棋が多かった（順位戦についての言及であろう）
・今日の将棋を前にしての思いは、とにかく目の前の将棋を全力で指そうと思っていて、その後のことについては深く考えていない

　記者が、《来期の順位戦は戦うのか？》という主旨の質問を、言葉を変えて、しつこく繰り返したが、明言はしなかった。

　私としては、Ｂ級２組で好成績を上げて、Ｂ級１組に昇級していただきたいし、できると思っている。
　もしかしたら、フリークラス転出（順位戦は指さず、それ以外の棋戦には参加）もあり得る。
　一連の質問に対して　
「まだ、（来期まで）時間があるので……」……《ゆっくり考える》という意味なのだろうか？
　……最悪、引退もあり得る。

　羽生九段は将棋が好きなので、やめない（引退しない）とは思う。
　その《将棋が好き》という気持ちの延長で、順位戦も続けてほしい。
　幸い？Ｂ級２組には谷川十七世名人が在籍しているので、永世名人資格者として云々は深刻に考えなくてもよさそう。
　郷田九段、丸山九段、藤井猛九段、深浦九段、屋敷九段の同世代もおり、少し下の行方九段、木村九段、久保九段もいるので、きっと楽しいと思うよ。