今回はジョギングとは全く関係ありません。
息子のラストサマーは空から落ちてきたボールで始まりました。
先日の土曜日、高校野球地方予選開幕です。
少子化で参加校も少なくなりました。
早速の試合前のエンジン
結果から申しますが、
まさかの初戦敗退、まさかのコールドゲームでした。
序盤のエラーからの失点を中盤で逆転し、そのまま終盤を迎えたところで落とし穴が・・。
ヒット、記録に残らないエラーの連続で呆然とパニック状態、最後は右中間を抜かれてそのままコールドゲーム。
相手の校歌を見届け、控室に戻った選手達はまさかの展開に号泣。
エースは地べたに四つん這いになり、頭を床につけて号泣し、立ち上がることができなかった。
息子は主将の立場からか、号泣するナインみんなの背中をさすってから最後に先生の胸で泣いた。
控室の隙間から見えたその光景にもらい泣きでした。
たくさん泣けばたくさん笑えるようになる。
たくさん辛い思いをすればたくさん優しくなれる。
たくさんの仲間と同じ時間を共有できたことはたくさんの財産になる。
野球の試合に負けただけで、人生はまだまだこれから!
これから社会に出ていく子供達ですが、野球を通じてたくさん成長できたことを親として嬉しく思います。
「おい!今度気晴らしにジュラシックワールド(映画)でも見に行こうや!!」
私の仕事の休日は平日。
なので土・日に行われる息子の野球の試合・練習試合などはほぼ観戦できない。
今回G・Wということで平日に練習試合が組まれ、車で約2時間弱の対戦相手の高校グラウンドに出向いた。
息子の高校の野球部は甲子園には遠いが、弱いわけでもない。
秋季・春季の大会ではクジ運も悪く、序盤で強豪校と対戦したが、善戦むなしく実力の差を見せつけられた。
去年の夏、ダークホースとして勝ち進んだ旧チームからキャプテンを引き継いだ息子。
この春の大会は自らのエラーで得点が入り、そこまでの接戦から突き放され、試合後に涙した。
その後の郡部の大会でも複数回の送球ミスで序盤に大量得点を与えてしまい、責任を背負いこんだ。
実はこの冬に本来の外野ライトから内野サードにコンバートがあった。
野球において「外野→内野」「内野→外野」のコンバートは非常に難しいことでもあるが、
全体のチーム編成上、克服しなくてはいけない事情もある。
チームの足を引っ張る失策が続き、落ち込みが激しい息子にコーチが手を差し伸べてくれ、
全体練習が終わった後に息子は一人居残りで個人ノックを受け続けた。
その姿は他のチームメイトにも伝わるものがあるだろう。
キャプテンは口先ばかりではなく、「背中」で引っ張ることのほうが重要でもある。
下手なら人よりも練習するだけだ。
この日の練習試合は二試合とも快勝した。
少年野球時代のチームメイトだったスーパーエースは、他校でこの春に甲子園のマウンドを踏んだ。
甲子園は遠いところだが、実は思っているほど遠いところではないのかもしれない・・。
夏の大会まであと約2ヶ月、せめて悔いの残らないように毎日を過ごしてほしい。
チームのみんなはそれぞれの想いで最後の夏に向かう。
チームよ、頑張れ!!
ってなわけで、帰宅後に堤防を5kmラン。
野球部の頑張りを見たあとは当然普段よりも速くなるのです・・、
「青春ラン!」でした。(気持ちだけね・・笑)
センバツ1回戦の応援の様子が対象となる「応援団賞」、
何と、中村高校が「最優秀賞」を頂きました。(・・・うれしい)
約55台のバスで駆け付けた地域の人達、全国から駆け付けたOB達、
40年ぶりの甲子園は「地域の想い」が熱い応援となりました。
大応援団の様子。
〈朝日新聞から〉
受賞の瞬間は少し目元がウルウルとしてしまいました。(最近涙もろい・・)
地域みんなの頑張りが報われましたね。
アルプスでは地元を離れた同窓生たちと肩を組み校歌を歌うという、贅沢なひとときを堪能できました。
今一度、選手達に感謝です。
「選手の皆さん、ありがとう!」
うれしすぎて夜ラン5km走りました。
明日祝杯をあげます!(冷蔵庫にお酒が無かった・・、くそ~~)
「想いは一つ 甲子園」
センバツ出場の中村高校野球部のスローガンです。
応援グッズ
早朝4時出発のバスツアー、安並運動公園には16台の大型バスが集合した。
各地から出発するバスを合わせると約60台の応援バスが甲子園に向かった。
バスの中では中村高校応援団が製作したDVDで「応援のやりかた」を解説。
ツアーバスさながら、同じバスの一行は添乗員同行の団体で甲子園入場。
少し出遅れて、かなり上の方に席を確保。
予想通りアルプス超満員。
地域への想い、母校への想い、全国から多くの人が駆け付けた。
応援ジャンパーは清流「四万十ブルー」
アルプスを「清流ブルーと菜の花イエロー」に染めることができた。
よく見渡すと、アルプスどころか内野・外野席にも応援がたくさん。
故郷を離れた同級生達と一緒に応援。
試合開始。
先取点、追加点と、やはり都会の私学強豪校は強い。
ブラスバンド、チア、応援団は選手の背中をしっかりと押している。
しかし、上段の私達には応援歌に合わせる掛け声が何を叫んでいるのか聞こえない。
劣勢にもかかわらず、ひたすらメガホンを叩き続けるだけの応援。
そんな中、痺れを切らした最上段の男性軍団が選手の名前を大声で連呼し始めた。
まわりの皆もすぐに反応した。
「き~たはら~!」「き~たはら~!」
そうだ、皆応援したいんだ!
地域の代表、故郷の代表が、苦しみながら必死に頑張っているその姿を応援したいのだ。
息子が少年野球で神宮の全国大会に出場した時、私は応援団長だった。
まだ声は出るはず・・
「きーたはらー!!」
最上段の男性達と共に音頭をとった。
最終回のアルプスは騒然となった。
一円君の暗闇を切り裂くようなライナーが外野に抜けていった。
アルプスは総立ち!
菜の花タオルを振り続け、選手の名前を連呼した。
甲子園の神様はちゃんと見てくれていて、セカンドゴロが手前でイレギュラーした。
中村高校、実に40年ぶりの得点の瞬間であった。
まわりは歓喜の渦に包まれ、泣いている人もたくさんいた。
そんな中、ゲームセット。
選手たちは地域の代表として、素晴らしい戦いを見せてくれました。
現応援団長と記念撮影。
(長男の同級生)
40年前の応援団長と記念撮影。
(その昔早稲田大の応援団だったらしい)
試合終了後、相手チーム前橋育英の校歌を手拍子で見送った後、
土にまみれた中村の選手がアルプス応援席の前で一礼した。
大きな拍手に包まれる中、
私はメガホン片手に「ありがとうー!」と叫んだ。
私達皆をここまで連れてきてくれてありがとう。
そして、もう一度大きな声で「ありがとうー!!」と叫んだ。
今回センバツ出場が決まってから、地域が一つになった。
寂れていく街、全国で苦難と闘う故郷のみんなにとっても、最高のエールをもらった。
まだまだみんな頑張れる!!
「想いは一つ・・・【ありがとう】」
組み合わせ抽選が行われました。
大会第2日目(春分の日)、第3試合(PM2:00~)、
相手は前橋育英(群馬)。
神をも味方につけた中村高校(笑)。
鳥居に横断幕、なかなか見られない光景です・・。
試合日は祝日ということで、アルプスは大変な事になりそうですね。
応援グッズは四万十川をイメージしたのでしょうか、ブルー基調のようです。
清流四万十川のようにアルプスをスカイブルーに埋め尽くすことになりそうです。
(黄色のマフラータオルは菜の花のイメージでしょうか・・)
当然私もスタンド応援です!!
そして、このたび「四国八十八景」のひとつに選ばれた四万十川河畔のヤナギ林と菜の花。
四万十は素晴らしい春を迎えています。
「がんばれ中村高校!!」