エルソル飛脚ブログ ~Run 4 Fun~

四万十川周辺をチョロチョロしている飛脚の記録です。

山陰旅行

2023年11月26日 | 旅行・観光・名所・ショップ

山陰旅行に行ってきました。

分割せずに一気に綴ってみようと思います。

(長くなるので興味のある方だけご覧ください。m(__)m)

高知県西部から山陰地方は遠い。グーグルでは車で6時間15分。

長距離の運転もキツいので、その途中になる松山まで行っておこう。

仕事を少し早めに終えて、一路松山道後温泉へ・・・。

泊まるのは道後hakuro。

急いで晩御飯へ・・徒歩圏内の商店街にある魚武に向かう。

お目当ては「鯛めし」、じゃこ天付きの宇和島風をチョイス。

鯛を並べて卵醤油をかけまわすとこんな感じ。・・・旨し!

その後、少しだけ散策。

名物のからくり時計ですが、時間を待たずに帰路へ・・。


道後温泉本館は改装中。

ホテルへ戻り、ダイニングラウンジでひと休み。

地ビールを楽しみます。

ん?レコード?どうやら部屋に持ち出し可能らしい。

ある意味伝説だったイージーラバーの12インチとミニーリパートンをチョイス。

部屋にあるプレーヤーで・・、これは・・・いい!。

大浴場と露天で温泉を楽しんで就寝。

朝の窓からの風景はこんな感じ、温泉街だな~。

朝食は洋食ビュフェスタイルで軽め。

いざ、山陰へ!しまなみ海道から北上します。

まず向かったのは出雲大社。

この時季は神在月、全国から八百萬の神々が集まって縁談の話し合いをするらしい。

客商売の私も、今後のさらなるご縁を祈願するのだ。

到着後(平日なのに駐車場待ちで30分)、まずは腹ごしらえ。

出雲そばを食べに荒木屋へ。

人気店で30分待ちで入店、有名人の写真も多い。

出雲そばに舌鼓。美味しいな~。

徒歩で稲佐の浜へ・・(上級参拝コース)。


八百萬の神々はここからやってくるらしい。

とりあえず砂を採取。(あとで使う)

ああ・・、何だか神々しいな。・・・神様達が来てる来てる・・。

ここが神迎通りの目印。

神様が通る神迎通りを歩きます。

通りの家々は表に花を飾って迎えているようです。

まもなく到着。

出雲大社。

神様が通る中央を避けて、参道は端の右側通行になっている模様。

清めます。

ここは全国の神様達が居るところ、出雲大社は2礼4拍手1礼。

素鵞社(そがのやしろ)。

ここで浜から持ってきた砂と家に持ち帰る砂を入れ替えます。

家の庭などにまいてご利益をいただこう。

これは・・因幡の白うさぎかな。

メインの神楽殿、圧巻な大注連縄。

出雲大社は学校で働いてた頃の社員旅行以来でかなり久しぶり。

さまざまなご縁に恵まれますように・・・。

そこから車で5分の島根ワイナリー。

ワインの試飲が出来ますが・・・、

夫婦共々運転手なので葡萄ジュースをいただく。

これは娘にお土産。

宿までの道中に現れた宍道湖、コンビニの駐車場から撮影。

宿に到着。

宿は皆生温泉の皆生游月。

部屋のベランダから見る日本海、この日はザッパーーンの大波だった。


お楽しみのディナーです。

カニ、キタ――(゚∀゚)――!!―

紅ズワイガニですが身がたっぷり!

メインは肉料理とカニごはん。

デザート。

「カニ食べたでーーー!!^^」

夜は大浴場、朝はベランダの小さな露天風呂で自分でお湯をためるやつ(一応温泉)。

あああ、・・幸せや~

この日の波は穏やか、日本海って忙しいな~。

朝食はバイキング形式、疲れもあるので多めに食べます。

出発!宍道湖を見ながら松江城を目指します。

近々マラソンがあるのですね、ロケーションいいな~。

市営の駐車場は30分待ち、・・もう待つの慣れた。

国宝松江城!

鯱と鬼瓦。

入館。ここから石を落としたり鉄砲撃ったりするのですね・・

結構急な階段ばかりですが、そういうところがうれしかったりします。

ん?

なるほど、そういう事か、これはすごいな~

柱も歴史を感じます。

最上階は天守閣。ここが現存されているのが凄い事なのだ。

近くの学生「あっ!大山!」、・・・え?何処よ?

ホンマや!大山や!感動。

宍道湖の向こうは玉造温泉、今度はそっちに行くか~(いつの事やら)。

城を出て、石垣を眺め当時の苦労に思いをはせる。

天気も最高で、格好いい松江城、良かったな~。

移動、ん?この坂道、名所だったような・・・。

境港、大漁市場なかうらに到着。

海鮮やらたくさんのお土産が並ぶ。

これは外せないな~。

地ビールも・・・、あ、鬼太郎か、確かすぐソコやん!

水木しげるロード。

ぬりかべに会えて嬉しい・・(笑)。

鬼太郎。

おやじ。

妖怪神社とかあるけど・・どう参拝したらよいものか・・。

ヤバい、午後2時、今日中に高知に帰らねば・・。

ケヤキ道に大山。帰路に向かう。

岡山の娘のところに寄って小休憩後、自宅に帰りついたのは午後10時半。

・・・という山陰旅の長~~いレポートでした。

あ~楽しかった~。

これからもたくさんのご縁に恵まれますように・・・。

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アケビとココブとカズラナシ

2023年11月14日 | 果実

ハウス農家さんからアブラムシ駆除のためテントウムシの捕獲を頼まれた。

私が遊ぶ山ではこの時季にテントウムシが大量発生している場所があるのだ。

紅葉の季節も迎えているので、渓谷に出掛けよう。

しかし、この日は朝からグッと冷え込み、かなりな強風のうえに雨模様。

天気予報は晴れ予報だったのに、とりあえず現地に行ってみるか・・・。

雨と強風で見事に落葉した風景。

そんな時は水溜りの方が面白い。

しっかり色付いたモミジ。

黒尊渓谷の一番のポイントはココかな。

空に向かって・・。

これから色付くものもあるようで、もう少しは楽しめるのかな。

さて、テントウムシ・・・、全くいない。

虫は雨が苦手で、さらに強風では飛ぶのも無理だろう。

気温も低く、もっと穏やかな日和でないと捕獲は期待できないな~、残念。

ん!?え?雪?

どうりで寒いはずだ。

車の中でおにぎり食べて帰ろう。

その途中で、別の里山に向かう。

足元にはコウヤボウキ。

アケビ、こんなところにもいたのか・・、春に花の写真を撮りに来よう。

アケビは秋、それからココブ(ムベ)、晩秋にはカズラナシ。

今が旬のココブ。(例年よりも少し遅い・いつもはウルトラのある10月中旬)

よく熟しています。

カズラナシ。

これは・・結構な大玉。

キウイの原種と云われるもの、これから少しの間は楽しめそうです。

夜は北風の中、5kmラン。

久しぶりのランは結構しんどいけど、やっぱり走った後は充実感があるな~。

秋の果実を堪能して冬眠・・・いや、冬もなるべく走るようにしよう。

ちなみに・・・、夕方のローカルニュースに登場してしまいました。

気を付けなくては・・・(笑)。

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第29回四万十川ウルトラマラソン~かなり私的な71.5km関門アウト後編~

2023年11月02日 | 四万十川ウルトラマラソン~レポート

四万十川をまたぐ昭和大橋、

橋を渡ると直線の車道を進むが、ゆるやかな上りで結構しんどい。

そこに応援隊の嫁が現れた。

「みんな通りすぎたけど、アンタが一番疲労激しいで~(笑)」

「なんか、ゆっくり行きすぎて逆にしんどいわ」

たいして愛想もふらずに出発する。

コースは基本山道で狭くて危険な為、車などでの移動応援は禁止。

嫁はこの後、別の道での遠回りで中村に帰る。

トンネルをくぐると小野大橋を渡り返して山道に戻る。

40km、「5.22.05」。

ヤバい・・・遅い、頑張らなくては・・。

50km地点、ここで半分。

53km地点、半家沈下橋到着。

この橋は往復、沈下橋から見える景色は気持ちがいい。

リフレッシュした後は峰半家の峠。

この峠はみんな歩く。

走っても歩いても大きなタイムロスにはつながらない。

峠の下りから走り出す。

56km、第2関門。

おお、そんなにロスがない。

「またこんな時間に現れた~!大丈夫~~?そのタイム?」

ボランティアスタッフで地元スポーツ用品店のキンちゃんがいつものように冷やかしてくる。

「何を言っているのやら・・!いつも通りやん!」

周りの笑いを誘う。

「今年は何処まで行くの?」

「う~ん、あと2つ関門くぐって80kmぐらいかな~」

「まあそう言わずにゴールまで行ってきて!」

「ヨッシャ!」

言葉とは裏腹に、体力を失ってきた・・。

今回は脚の攣りは全く無し、つま先や足裏が痛いくらいで大きなトラブルはない。

しかし、やっぱり体力不足で60km付近から歩きが入った。

そうなると、もう関門との戦いになる・・。

62km、第3関門カヌー館。

うわ~、残り6分・・・。

危なかった、ここで関門にかかると引退を決めていた。

四万十ウルトラは「100kmの部」と「60kmの部」があって、

過去一番早く関門にかかったのは71.5km、60km程度で終わるなら「60kmの部」に出るべきだ。

危ない危ない・・。

カヌー館はレストステーション、スタート地点で預けた荷物が一度受け取れる。

荷物の中から高価な栄養ドリンクを飲んで再出発した。

再出発して気が付いたが、パイプ椅子に座っているランナーが多い。

ランナーにはそれぞれの事情があるらしく、

完走や目標タイムが無理だと判断すると、次の大会に疲労を残さないように早めにやめてしまう事もあるようだ。

私がドリンクを飲んでいる頃、ここの関門は閉じたはず。

つまり今現在レースに参加しているランナーの中では最後尾に近い。

再出発後もランナーの姿はまばらどころか前後にも見当たらない。

体力を振り絞り前に進むが、ランナーの姿が全く見えない山道を黙々と走る。

弱いメンタルは簡単に折れて歩きはじめる。

いやしかし、走らないと次の関門には確実にかかる。

キクちゃんマリオのキノコ、ここで欲しい・・・。

走る、でも歩く、でも走る、

繰り返していると直線の向こうに歩くランナーを見つけた。

目標を見つけると頑張れる。

遅くても走り続けるとリズムが生まれ、体が躍動して進め出す。

復活。

キロ7分後半だが、走れるようになってきた。

68km地点、岩間沈下橋。

走る。

70km地点通過、

歩くランナーを交わしながらどんどん前に進む・・・、

っていうか、歩くランナーしか見当たらない・・・。

嫌な予感がしてボランティアのお兄さんに聞いてみる。

「もしかして1km先の関門は閉まった?」

「少し前に閉まりました」

なるほど、それでみんな歩いているのか。

前を歩くランナーに見覚えがある。

「おお、リンダ!ここにおったか!」

飛脚Tを買ってくれた嫁の友達リンダ、四万十は抽選に落ちまくって念願の100km挑戦だったらしい。

「脚が終わったもん、関門閉まったらしいで~」

「知ってる、とにかく走って終わるわ」

芽生大橋。

この橋を渡ったところが71.5kmの関門所。

惜しいどころか、15分も足りなかった。

審判員の知り合いと談笑。

「あ~そうそう、そこの時計掲示板で記念写真でも撮ってやろうか?」

「ほんまや、お願いします」

広島の大柄なランナーさん「来年リベンジしますよ~!」

そうそう、私も来年もう一度勝負する。

リタイアバスに乗り込む。

隣に座る愛媛県の女性ランナー「この橋の名前は何ですか?」

「ああ、かよう大橋、芽生大橋って書きますよ」

振り向くリンダ「何?ナンパしてるの?嫁に言うで!(笑)」

「ちゃうわ!あ~リタイア報告を嫁にせんとな~、ううう」

リタイアバスはまだ走るランナーを追い越しながら進む。

みんなヨレヨレで、それでもあきらめずに前に進んでいる。

心が締め付けられる・・。

バスはゴール会場の母校中村高校の堤防上に到着する。

リタイアした人だけもらえるリタイアタオルをもらう。

「あれ?テッちゃん!タオル生地薄くなってない?予算不足?」

近くにいた知り合いボランティアスタッフを冷やかす。

「それを知っているということはいつもリタイアしてる証拠やん」

「ハハハ!」

堤防から階段を下り体育館に向かう。

いつものリタイアならこの階段が下れないが、今回は普通に下れる。

脚の状態は・・残念ながら生きている。

出し切らず、ボロボロにもならず、メンタルが早めに折れただけの弱者なのだ。

出店ブースでうどんを食べる余裕すらある。

そこを仕切っているモーリ君は私の長年の顧客でエリートランナー、

「見たところ元気そうで痛んでないですね~」

「今年は痛まずに関門にかかってしまいました!あれ?走らんかったの」

「ブースが人手不足なんで今回は仕事してます」

それぞれのランナーにもそれぞれの事情があり、私の挑戦やリタイアもそんな風景の一部に過ぎない。

時刻は午後7時を過ぎて、残り30分。

仲間の帰りを待ちながらランナー達の応援をする。

私にも完走歴があり、最後のゴールの瞬間の感動はよくわかる。

ついその1km前まで暗い山道を絶望感と闘いながら進んできたのだ。

先に戻ってきたのは隊長アベだった。

同級生ランナーで初100kmの一発目で完走したのは彼女だけ、スゴイ!

続いて14時間の10分前にセイシが飛び込んできた。

横に手を広げながら「ギリギリセーフ!」

ゴール会場には同級生達も何処からとなく集まり記念撮影。

背中の飛脚の文字を書いてくれたレイちゃん「アンタまたリタイア?どこ?70?最近その辺ばかりやん」

その通り、4回前の完走を最後に90km付近の闘いが出来なくなった。

体力・気力・練習、ウルトラに必要なもの全てが不足している。

でも来年、30回記念大会は再度100kmの部に出場する。

ゴール関門が閉ざされ、花火が打ち上がった。

アベ「打ち上げは?」

「先にゴール(?)したワイがちゃんと居酒屋予約したわ(笑)」

セイシ、アベ、15年前の同窓会から誕生したチーム飛脚の同志、

アベは応援隊からジョギングを始め、今回見事に100kmを走り抜いた。

居酒屋では感慨深げにこれまでを振り返り余韻に浸った。

帰宅後、就寝前の11時過ぎ、息子から携帯電話に一本のメッセージが入った。

前日の仏壇の両親への願い事の「もう一つ」、

「そしてどうか・・・、母子ともに健康で丈夫な赤ちゃんが産まれますように!」

100kmの完走はならなかったが、私はその日、無事におじいさんになった。

来年、じーじは晴れて最後の100kmの旅に向かう。

■おわり■

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第29回四万十川ウルトラマラソン~かなり私的な71.5km関門アウト前編~

2023年11月01日 | 四万十川ウルトラマラソン~レポート

「どうか無事に100km走れますように、そしてどうか・・・」

私は仏壇の両親に2つの願い事をした・・・。

第29回四万十川ウルトラマラソン、

コロナ明けで、開催は実に4年ぶりである。

前日、

仕事の合間に受付会場安並体育館に向かう。

体育館内は閑散としてとても広く感じる。

それもそのはず、いつもならあるはずの学生達がペイントした持ち帰り自由の四万十川の石を並べたブースや、

応援ファックスが展示されたブースなどいくつかのブースが見当たらなかった。

そういえば、送られてきた封書にも地元学生からの応援メッセージが同封されていなかったりもした。

コロナ明けで大会事務局のスタッフが刷新されたとか、来年の第30回で終わりじゃないかとか、地元民ならではの噂話を耳にしてきた。

ボランティア不足を給水所を減らす事で凌いでいたり、

今回のウルトラ、どうやら以前同様のものと思わないほうがよさそうだ・・・。

「あらあら、監督じゃないですかぁ~!」

聞き覚えのあるその声は、今回ボランティアとして受付で働いている同級生の飛脚。

彼女は飛脚を通り越して、何やら200kmを越えるレースとかに参戦するとんでもないランナーに変身しているらしい。

学生時代毎日のように遊んだ仲間、歳をとっても共通の趣味から大会などで再会出来たりと・・人生面白いもんだ。

職場に戻り、仕事に精を出す。

自営業の私、今回初めて午後の3時で早めに営業を切り上げた。

過去、前日の疲れからリタイアした経験がたくさんある。

少し余力を残さなくては・・。

受付会場でもらったものはこんな感じ。

今回で12回目、夜は初めてゆったりと過ごすことができた。

嫁は応援隊を頑張るようで、応援ボードらしきものを作製中。

昔から図画工作が苦手な嫁が重い腰をあげている、これは・・・頑張らねば。

当日、

AM4:00すぎ、いつもの嫁友達キクの車ではなくて嫁カーで出発。

途中、2人の同級生を拾う。

100kmの部に参加する同級生は私を含めて3人、

私、セイシ、そしてチーム飛脚女応援隊長または宴会部長のアベ。

隊長アベは15年前の応援隊からランナーとなり、フル、60km、と距離を伸ばし、

ついに今回、念願の100km初参戦となった。

「アタシ、一人で喋ってうるさいでね~、黙ります!」

車の中からハイテンションな彼女、先月一緒に走った堂ヶ森往復42kmでの走力は確かなものだった。

車が渋滞したところで下車し、スタート会場へ向かう。

ハイテンションな隊長、スタート地点で記念撮影。

そういえば、15年前、自分もこんな感じだったな~。

気温が高く、予想最高気温は25℃、

今回はタイマツの炎に群がるようなことはない。

開会式スタート会場は旧蕨岡中学校。

過疎によって市街地の学校へと統合された中学校、

100kmのコース沿いの学校も同じようなところが多い。

地域の学生が少なくなったこともボランティア不足の原因でもある。

全国の猛者が集まるスタート会場は少し緊張感が漂う。

同級生以外の飛脚も集まって記念撮影。

一条太鼓に応援されながらスタート地点に向かう。

随分と前の方に並んでしまった。

「打ち上げどうする?場所確保してない?じゃあ先にゴールした人が・・」などとリラックスムード。

スタート!

100kmのスタート地点はいつも感動する。

ランナーの列は壮大で、今日一日だけは100kmへの想いを共有する。

暗闇の中、明るい照明と大声援に包まれながら100kmの旅へと向かう。

今回はキロ7分、峠の上りまでは脚を使わない予定。

タイマツの灯りは内川地区からキャンドルへと・・・あれ?キャンドルは無し。

残念だが人手のかかるようなことを期待するのはもう止めよう。

そんな中、例年送迎でお世話になるキク・マユのコンビが仮装で現れた。

マリオ・・・、何しとんじゃ!?

とりあえずキノコなんかゲットしている場合ではない、あと99km走らねば・・。

5km付近の第一給水所あたりから少しずつ明るくなりはじめる。

山道は肌寒い、でもそれくらいがちょうどいい。

仮設トイレは定期的に現れるが、どこも列をなしている。

しばらくはスルーする。

「やあ」

先に行ったはずのセイシが後ろから現れた。トイレに並んだらしい。

トイレのロスタイムは案外大きい。

12kmあたり、目の前の山「堂ヶ森」が見える。

ここまでは6分40から7分前半あたりで進んでいて全く問題ない。

徐々に坂道になり、17km過ぎ、峠に入る。

問題ない、走れる。いい感じ。

「飛脚の人ですか?」

声に振り向くとブログから知り合いになったランナーさん、ご夫婦で参戦らしい。

私「やっと会えましたね~(笑)」

こんな交流もうれしい事、こんな私的なレポートでもやってた甲斐があったのかと・・・。

19km、給食エイド。

大混雑の理由は、例年の21km頂上から2kmも手前になったこと。

少しの事ではあるが、上り坂の途中ではランナー渋滞が起きてしまう。

この峠の区間では給水所も減らされていたが、事前にパンフで気が付いていたので特に問題ではない・・・。

隊長アベを発見、食べたくないという固形物おにぎりを食べるように促す。

20km地点通過「2.34.13」。

例年よりも少し遅いくらいで問題なし、脚も残っている。

峠の頂上。これから9kmの下りになる。

長い下りでも脚を使わないようにキロ7分で進む。

・・が、ペースが落ち着かない。

キロ6分になったり8分になったり、GPSの精度なのだろうか・・、

やたらと抜かれるがあまり気にしないようにする。

30kmあたりの給水所、我慢できずにトイレの列に並んだ。

接客業の仕事では、忙しくなるとトイレを忘れることがしばしばある。

そんな事から腎臓の数値もいいわけではないので無理にでも済まさなくては・・。

これが誤算、長い列に並んだせいで結果16分もロスしてしまった。

33km、四万十川に合流するが、一度止まった脚はもう7分半が切れなくなってしまった。

36km、第一関門。

え?約30分ちょっとしか残していない・・・、

しまった、ゆっくり行きすぎた・・・。

その先は昭和大橋の給水所、何だか疲労も激しいが・・・、

さあ、再出発。

何と、ここで14時間のペースランナーに追い抜かれてしまった。

14時間はゴールの制限時間、ぺーサーは多くのランナーを引き連れて進んでいる。

何だか気持ちも切れそうだが、

あきらめるには早すぎる・・・。

■後編につづく■

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