もう10月に入りました。
残り3週間、「調整期間」といってもいいのでしょう。
完走ギリギリランナーの私も頑張っております。
過去4度「100kmの部」に出走しましたが、毎回難しいのが10月のこの調整期間です。
9月は40km走を3回の月間300kmを走りました。
10月はもうロングはやりません!(故障が怖いんで)
かといって極端に距離を落とすのも勇気がいるもんです。
今現在の体の状態は右股関節が少し痛みます。
(過去故障は右側ばかり・・、骨盤の歪みの自覚があります)
100kmマラソンは距離が長いので人それぞれの調整方法があるようです。
そこに「正解」を見つけ出すのは至難の業。
何kmをどんな間隔でやればいいのやら・・
・少し休む
・毎日10km程度を継続する
・20km走くらいを単発で入れる
さあ今回はどうしたもんか・・。
100人のランナーがいれば100通りの練習方法・調整があるのでしょう。
本番で「完走」すれば「正解」、「リタイア」すれば「不正解」、
練習を積んできた分、調整には慎重になります。
まあ「3週間ある」ということで、
今回は朝12.2㎞のLSDと夕方18.2㎞のペース走(キロ5分半)を頑張りました。
写真は朝の四万十の風景です。
ちょっと増水ぎみの佐田沈下橋。
大体こんな感じで走ってます。
この看板・・ドンマイです。
秋桜の風景。
本番でも河川敷に咲いてます。
川舟と四万十川。
そしてついに封書が届きました。
中には地元中学生からの応援メッセージ。
これが届くと急に緊張感が出てきます。
ゼッケンも発表されて、徐々に本番が近づいてきた実感があります。
この季節、四万十川周辺を走っていると彼岸花が目立ちます。
別名「曼珠沙華」。
赤い花はとても色鮮やかで何か妖艶な感じがします。
ちょっと用事で立ち寄った安並体育館、
ウルトラ前日の受付会場でもあります。
少し陽が傾いてからのランスタートです。
春に菜の花で黄色に染まっていた入田地区のヤナギ林、
この季節はたくさんの曼珠沙華で赤く染まっていました。
曼珠沙華と佐田沈下橋。
夕暮れ時の沈下橋は風が冷たくて気持ちいいです。
屋形船と沈下橋。
四万十市街地は西側に山があるので、
日が暮れるのが少し早い感じがします。
無事ゴールしました。
本日22.1kmのランで、確実に秋到来を感じました!
三里の沈下橋はコース上から何とか見えます。
三里の沈下橋です。
三里の採石場です。
昼間は掘削の大音量が辺りに響き渡ります。
採石場傍が91km地点です。
92km地点です。
暗くなってからはボランティアスタッフが自家用車のライトで道を照らしてくれます。
暗くなると給水所で蛍光スティックを渡されます。
沿道の声援に無縁の山道ではボランティアスタッフの車を目指すようになります。
車の横で声援をくれるボランティアさん、
暗闇の中どれだけ心強いことか・・・
93km地点です。
もう佐田地区が近いです。
佐田の沈下橋に到着です。
この沈下橋は交通の便がいい事と、
ドラマ「遅咲きのヒマワリ」のロケで頻繁に使われた関係で最も観光客が多い沈下橋です。
少し脇道を下ると佐田の沈下橋です。(コースアウトです)
佐田には最終関門があります。
何とかくぐりたいものです。
すぐに94km地点です。
95km地点、
本番残り5㎞をキロ何分でいけるのか・・、さっぱり想像つきません。
96km地点、
佐田の展望所があります。
98km地点、
この辺が最後の山道となります。
明るいうちにゴール出来る方は「木のトンネル」をくぐるような感覚になり、
歓喜の瞬間を脳裏に描きながら走るのでしょう。
自分は間違いなく暗闇なんで、足元のキロ表示も見えず、地獄のランと化してるでしょう。
この民家が現れれば山道終了の合図です。
前方に四万十市のシンボル赤鉄橋が顔を出しました。
99km地点、
最後の難所、「丸の内ハイランドの坂」です。
最後の最後に突然現れる急坂。
もう失笑するしかないでしょう。
しかし、ここからは沿道の声援が多く、
スタート地点で見たタイマツの炎も現れ、
やっと「帰ってきた」実感があります。
坂の頂上、
応援多いですよ~
急坂を下りますが、途中で右に折れて住宅街に入ります。
住宅街をどんどん下ります。
この辺では、もうゴール地点のアナウンスが聴こえはじめます。
土地勘のないランナーでもゴールを確信することでしょう。
最後のコーナーです。
直線の先がゴール会場の中村高校です。
正門を曲がるころには「お帰りなさ~い」の声援に心打たれます。
運動場に向かうまでのウイニングランですね。
ゴール会場です。
参加ランナーのみなさん全員ゴール出来るといいですね。
・・・とはいえ皆ゴール出来るわけもなく、
写真はリタイアバスの到着地点から撮りました。
リタイアランナーはここでバスから放りだされた後、
下の体育館まで荷物を取りに階段を下ることになります。
バスの中で固まった脚は簡単には曲がらないので、
手摺に掴まり、後ろ向きに下るランナー達が列をなします。
それもまた「四万十ウルトラでよく見る風景」なのです。(経験済)
今回は試走でしたが、
本番では多くのボランティアスタッフや地域の人達の声援に後押しされます。
本番まであとひと月です。
「目指せウルトラマン!!」
私はこれで3週連続の40km走となりました。
(さすがに股関節に違和感があります)
長々と綴ったこの「試走記」が誰かの何かにお役に立てれば幸いです。
80km点を過ぎると「久保川地区」の集落です。
この辺りは数年前まで「伝説の私設エイド」が存在していました。
久保川地区の有志のみなさんがテントを並べて御馳走してくれました。
田舎寿司、川エビ、ウナギなど地域の食材が満載で多くのランナーが足を止めました。
そしてテントの端には冷えたビールまで・・。
それはまさに最高の「オモテナシ」でした。
主催者側から「責任が持てない」とのことで、中止に踏み切ったようです。
(大変残念でした・・)
81km点、
鵜ノ江地区を目指します。
本番では鵜ノ江の集落に向かう上り道に脚が悲鳴を上げます。
バッタの脚を借りたくもなります。
個人的には鵜ノ江から見る四万十川の風景が一番好きです。
その風景が一望できる休憩所です。
この休憩所にはカメラを固定できる台があります。
セルフタイマーで写真が撮れます。
鵜ノ江からの四万十川。
これも鵜ノ江から、
今回のベストショットです!
さらに鵜ノ江から・・
鵜ノ江地区に架かる「勝間の沈下橋」です。
映画「釣りバカ日誌」のロケ地でもあります。
露地物のお芋、
焼き芋が美味しい気候になってきました。(安いですね)
地元の人に愛されていそうな見晴らしのいいお宮さんです。
83km点、
鵜ノ江は「風の集落」でもあり、時折突風が吹き抜けます。
トンネルをくぐり田出ノ川地区に向かいます。
短いトンネルをくぐると84㎞地点です。
このトンネルからの下り斜面、
地域のお年寄りが「昔は最高の景色やった」と口を揃えます。
山に向かう川、川向うに高瀬の沈下橋・・、
今現在は整備されすぎて景観が悪くなってしまったようです。
田出ノ川地区のオートキャンプ場「かわらっこ」です。
キャンプ場やカヌー体験など、とても人気があります。
少し河原まで降りてみました。
(本番ではコースアウトになります)
85km地点、
屋形船乗り場が見えます。屋形船「なっとく」です。
四万十川には屋形船屋さんが多く、様々な場所で屋形船の遊覧を楽しむことができます。
川のたもとまで降りてみました。(コースアウトです)
86km地点、
右に下ると「高瀬の沈下橋」があります。
沈下橋まで降りてみました。(コースアウトです)
高瀬の沈下橋は蛍の名所でもあります。
川登地区に入りました。
学校の傍が関門所です。
関門所を通過した多くのランナー達は、
学校の白い柵を持ちながらストレッチします。
四万十川流域の地区もやはり少子高齢化であり、小学校の統廃合が進みました。
沿道で手作りの可愛らしい顔出しボードから声援をくれていた
口屋内小学校の子供達も統合先の西土佐に通っているらしいです。
この大川筋中学校・川登小学校もそんな悲しい事にならないか心配です。
87km地点、
前に見えるのは川登小学校。
この辺から沿道の声援に変化があります。
「がんばれ~」の中に「おかえりなさ~い!」の声が聴こえたりします。
「ああ・・やっと帰ってきたか・・」
と思う反面、
「まだ10㎞以上もあるのか・・」とガッカリもします。
川登の集落を過ぎると、もう大きな集落はありません。
88km地点、
三里地区を目指しますが、いい写真ポイントがあります。
ここの風景もなかなか素晴らしいでしょう。
89km地点、
本番では疲れもピークでしょう。
90km地点、三里地区です。
自分のような完走ギリギリランナーは、
この辺りを通過する時はもう真っ暗で足元も見えません。
街灯なんか無いので少し怖い思いもします。
次回に続きます・・・
本番の季節、
山にココブの実を見ることも出来ます。
木に登ってココブをもぎ取り、
沿道の子供にプレゼントする強者ランナーが知人にいます。
「強者ランナー」といえばやはり「仮装ランナー」でしょう。
走力に自信が無いとなかなか出来ません。
四万十ウルトラにも多くの仮装ランナーが走ります。
過去自分が目にした仮装ランナーで印象に残っているのは、
全身着ぐるみの「ドラえもん」、デビルマン、カッパ、
美魔女?(西土佐に親衛隊存在らしい)、はなちゃん(宿毛花へんろイメージキャラクター)
などでしょうか・・・、レースに花を添えてくれます。
楽舎を後にするとしばらくは中半(なかば)地区を走ります。
中半地区は思いのほか長いので、
川の景色に癒されながら進みましょう。
73km点、中半の休憩所です。
四万十ウルトラは山間の集落を次々と進んでいきます。
地区ごとに四万十川を展望できる休憩所があります。
時間に余裕があるランナー、
疲れがピークにきて気持ちをリセットしたいランナー、
是非コース上の展望所から美しい四万十川に癒されてください。
「印象に残る並木道」
自販機が見えています。
70km上も走ると疲労物質の乳酸も溜まりすぎて、
思うように走れなくなります。
キロ8分、キロ9分、なんてことになり、歩き出す人が増え始めます。
そんな時は魔法の水「コーラ」を自販機で摂取します。
魔法の効力は素晴らしく、多くのランナーがコーラで復活します。
「糖分」「炭酸」「カフェイン」それらの全てが摂取できる魔法の水!
自販機のコーラの売り切れサインは「リタイアサイン」かもしれません・・・。
となりのトトロ達に出会えました。
脳内に酸素が不足すると本物のトトロが見えるかもしれません。
そういう時は迷わず休憩しましょう!!
雰囲気のある神社です。
トトロ居そうです。
74km点です。
清流を眺めながら走れます。
やっぱり癒されます。
75km点です。
細い道が多く、きっとランナーたちのエアサロンパス臭が漂うはずです。
多くの冷却スプレーは効果よりも吹き付けている「行為」が大事なようです。
長いんです中半地区・・
この看板が出てくると「口屋内」の集落が近いことを知らせてくれます。
口屋内地区は旅館などもあり、
多くの声援がもらえる応援ポイントでもあります。
「旅館せんば」の前はかなりの声援を頂けます。
「ナイスラン!」などと嘘でも嬉しい言葉を頂いた覚えがあります。
疲労激しいランナーは返事が出来ずとも心の中ではきちんと感謝しております!
(自分は数年前から出来るだけ「ありがとうございます」と言うように心掛けてます)
ここでは年配の方々が並んで応援してくれます。
以前TVインタビューで
応援のお年寄りが四万十ウルトラを「お祭り」と表現されていました。
過疎化が進むそれぞれの集落にとっては年に一度の「盛大なお祭り」なのかもしれません。
「四万十川ウルトラマラソン」、
是非是非今後も末永く続けてほしいものです・・。
木の案内板がありました。
人気の農家レストラン「しゃえんじり」です。
地元の田舎料理がバイキングで楽しめます。
(料理の多さに驚かされます)
黒尊渓谷への道路標識があります。
黒尊渓谷は秋の紅葉の人気スポットです。
(渓谷は赤い橋を渡って奥に20㎞ほど進みます)
赤い橋の下が77km点です。
少しの間、竹がお行儀よく並びます。
78km点です。
またまた細い山道に突入です。
79km点です。
2車線の道は歩道が整備されて有難いのですが、
木陰が無い分暑いです。
久保川地区に入りました。
展望所横が関門所になります。
この辺の関門に引っ掛かる人が結構いるようです。
トンネルをくぐるとついに80km点に到着です。
靴に装着しているレーシングチップから
20kmの通過情報がインターネットサイトに送られます。
ランナーそれぞれのご家族やお仲間さんにとって
80km過のお知らせはとても嬉しいことでしょう。
次回に続きます・・・