エルソル飛脚ブログ ~Run 4 Fun~

四万十川周辺をチョロチョロしている飛脚の記録です。

鹿児島旅情~たまには贅沢~③(霧島・帰路)

2023年01月29日 | 旅行・観光・名所・ショップ

早朝、部屋からの景色。

目の前は桜島。


朝も大浴場の温泉に向かう。

露天風呂から眺める桜島は至福のひととき。

風呂から帰ると朝陽が射してきていた。

どうやら噴火しているようだ。

そういえば、寝てるときにドンドンと振動を感じたな~。

噴火も見られてうれしい。

城山ホテルの朝食はゴージャスな和洋折衷バイキング。

1回目の食事。

2回目も食べるのだ。

さすがにお腹いっぱい(笑)。

外に出て、改めて城山観光ホテルの外観。

林芙美子さんの歌碑の向こうに桜島。

広い館内。

薩摩切子のお店があった。

素晴らしいけど・・見るだけで十分。

ホテルを後にします。

駐車場まで送迎があります。

車に乗り、近くの展望所へ・・

私としてはこの大きなクスノキが気になったりする。(笑)

高台を下り、コインパーキングに停めて西郷どんに会いに行く。

森の中にたたずむ西郷隆盛像。

土佐の男が西郷さんに会いに来たのは龍馬以来か・・・なわけない。

通りを挟んだところに西郷さんの愛犬ツンがいた。

写真撮影していると、観光ボランティアのおじさんが近づいてきて撮ってくれました。

すぐ近くに西郷さんが愛した照国神社。

この後、霧島神宮に行くので参拝は控えておこう。

高速に乗り、溝部鹿児島空港ICで降りて霧島神宮へ・・

霧島神宮到着です。

池にはアマビエがいました。

石段がいいですね。

国の重要文化財、国宝ですよ!

参拝後におみくじも引いてみた。

小吉でしたが、良い事がたくさん書かれていました。


霧島神宮と云えば坂本龍馬が新婚旅行で訪れた場所。

鹿児島と高知って縁があるな~。

宮崎県都城に移動して「霧島ファクトリーガーデン」へ・・

焼酎で有名な霧島酒造の直営所です。

たくさんの焼酎が並んでいます。

クラフトビールも購買欲をそそります。

これも気になるところだが・・

やっぱり原酒をお買い上げです!

店員さんが急いで並べていたのは、本日発売のプレミアムチョコレート。

ウイスキーボンボンの焼酎版のようで赤霧島・黒霧島などそれぞれの味が吟味できるプレミアムチョコレート。

・・・衝動買い。(笑)

隣の敷地にある工場は見学も可能なよう。

ここからは大分のフェリーまで約3時間ノンストップになるので、

道の駅都城で宮崎地鶏のパックでも仕入れよう~

ホント、道の駅ってありがたいな・・

面白い自販機もあるが、もう財布に余裕がない。

さあ、九州に別れを告げよう~。

本当にノンストップで大分県佐賀関港へ到着。

PM7:00のフェリーで九州を後にする。

家に帰りついたのはPM11:00。

日付が変わるまでは九州の余韻に浸っていよう。

旅行で一番大事なのは思い切りとタイミング。

「技術を教えてほしい」と送られてきた芋焼酎佐藤から始まった講習会旅行。

「縁」という目に見えない絆で繋がる人と人、

そんな思いをしみじみと美味しい原酒を味わいながら明日への活力に・・・、

それにしても、この原酒、美味すぎやろ!!(^^)

~終わり~

城山観光ホテル↓↓

【公式】SHIROYAMA HOTEL kagoshima(城山ホテル鹿児島)

【公式】SHIROYAMA HOTEL kagoshima(城山ホテル鹿児島)

鹿児島のホテル、SHIROYAMA HOTEL kagoshima(城山ホテル鹿児島 旧:城山観光ホテル)。桜島の絶景を望む展望露天温泉、鹿児島食材を堪能できるレストランなど、鹿児島での...

【公式】SHIROYAMA HOTEL kagoshima(城山ホテル鹿児島)

 

 

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鹿児島旅情~たまには贅沢~②(鹿児島・桜島・講習会)

2023年01月28日 | 旅行・観光・名所・ショップ

お見送りされて宿を後に・・、

まずは、せっかくなので湯布院の街を少しだけ覗いてみる。

食べ歩きが出来るような若者が好きそうなショップがたくさんある。

観光地でもあるが、目的地の鹿児島は遠いので素通り。

湯布院ICのたもとにある「道の駅ゆふいん」。

ちょっとだけ覗いてみよう。

湯布院の山野草を焼き込んだ摘み焼きせんべい「ぽこあぽこ」、これは買わねば。

湯布院ICから高速に乗り、九重ICで降りて熊本阿蘇の風景も楽しみながら行きます。

小国の道の駅で休憩。

前面ミラーのガラス張りの建築物が目を引くが、

ここのお目当ては隣接されたテナントのソフトクリーム。



その日の朝の搾りたてのミルクで作られる濃厚ソフトクリームです。

いよいよ熊本阿蘇に突入するが、草原の道にはモヤが・・。

阿蘇スカイライン展望所付近、・・・終わっとるわ。

しばらくオレンジのセンターラインだけ見て徐行する。

長い下り道を降りると視界も開けて、道の駅大津で休憩。

赤牛丼でも食べるつもりだったが、時間が押してしまった。

1位とか書かれると買いたくなるなるやん・・

でも買ったのはコレ、


え?賞味期限は今日中?この量は無理やな~(笑)

益城熊本ICから高速でそのまま鹿児島へ・・。

午後2時、目的地に到着。

「来たでアドロ!」

私がアドロと呼ぶ女性は大阪時代の理美容師友達。

今回の最大の目的、技術講習会をこの後に行うのだ。

まずは、遅くなった昼食を御馳走してくれるらしい。

徒歩数分、黒豚しゃぶしゃぶが有名なお店「遊食豚彩いちにぃさん」

豚のおしりのオブジェ。

これは・・桜島大根。

昼のランチメニューなんでトンカツとしゃぶのソバセットにした。

さっそく鹿児島名物の黒豚を堪能。やわらかくて美味しい。

そのままご主人の運転する車で桜島に向かう。

大阪高島屋のような山形屋の前を通り過ぎる。

桜島はすぐそこ。

車ごとフェリーで約15分程度の船旅。

船上からの桜島は「これぞ鹿児島」な風景。

到着後、展望所に向かった。

そうか・・噴火は頻繁に起こっていて危険と隣り合わせなのですね。

そういえば、学校帰りの小学生達もみんなヘルメットをかぶっていたな~。

展望所からの桜島は近くて迫力がある。

桜島から見た鹿児島市方面、カルデラ台地っていうやつだろうか。

勉強になるな~

霧島錦江湾国立公園に移動。

この公園に立ち寄った理由は・・・

足湯が楽しめるのです!

メチャクチャ気持ちがいい~

足湯効果すごい!この後本当に足が軽くなった。ウルトラマラソンのエイドに欲しい(笑)。

同じくフェリーで帰ります。

さあ、講習会。

講習場所は私の友達アドロ(あだ名)が夫婦で経営している美容室スライム。

カッコいいな~

店内がまたスゴイ。

これ、鹿児島名所ちゃうかー!?

シャンプーブース。

ご主人のネイルブース。

トイレまでこだわりがある。

ドクロ多いな~

カットモデルが到着したので、さっそくフェード講習です。

講師として招かれたからには真面目に講習してますよ。

私が教えてもらうのはハリガネパーマ。

これが出来るようになるとカッコいいアフロヘアも出来ます。

さらにヘッドスパも習おう。

丁寧なご主人のマッサージ。

充実した講習会も終了。

お互いに聞きたいことが山のようにあるが、晩飯の予約を入れてくれてるらしいので続きは食べながら・・。

鹿児島は鶏も有名で、その中でも人気店な「大安」へ。

平日なのに大混雑。

鳥皮サラダ。

もも焼き。炭火焼で酒がすすむ。

とり刺。表面を炙っていて・・・激旨!!

さつま揚げ。

カツオの酒盗。

胃袋大喜びですわー!(笑)

この後、急いでホテルのチェックインだけ済ませに城山ホテルへ・・

城山観光ホテル、市街地を見下ろせる高台にある高級ホテル。

全国旅行割と「まってるし鹿児島市クーポン」を使って格安で泊まれました。

ジャニーズ風のイケメンに荷物を運ばれたりします。

荷物だけ置いて再び市街地へ・・

天文館の市街地は活気がある。

そういえば、アイスの「白くま」も鹿児島のもの。

シメのラーメンは鹿児島ラーメン「小金太」。

豚骨だけどあっさりで美味しいラーメン。

鹿児島を思う存分満喫した一日でした。

ホテルに戻ります。

何かおる・・

薩摩の甲冑、夜見ると怖いくらいな存在感。

何か高そうな・・


何かゴージャスな・・

ホテルが大きいので部屋までが遠い。

部屋に到着。

部屋からの市街地の夜景。

この後、大浴場の温泉ですが撮影禁止なので今回はここまで・・。

~③に続きます~

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鹿児島旅情~たまには贅沢~①(湯布院~鹿児島)

2023年01月27日 | 旅行・観光・名所・ショップ

※今回の記事は長くなります

鹿児島でお仕事の講習会をすることになり、せっかくなので少し贅沢な観光旅行も兼ねることにした。

とある日曜日、午後からの営業を臨時休業とし、慌てて車で出発。

先ずは、山遊びでよく利用する西土佐線のクネクネ道を北に上って「道の駅よって西土佐」に立ち寄る。

とりあえず昼飯を調達せねば・・

ここのお弁当はいつも美味しい。

今回は、たくさん食べる旅になるので胃袋を広げにかかる。

四万十牛、いきなり贅沢だな・・と車の中で急いで食べる。

愛媛県三間ICから高規格道路を経て佐田岬の三崎港へ・・、ここまで約2時間半。

車ごとフェリーで九州に渡る。

乗船時間はわずか1時間、展望デッキでひと休み。


さらば四国よ・・

航路はこんな感じ、四国愛媛の左端の岬から大分へ・・

九州が見えてきた。

九州大分県佐賀関に上陸です。

高速に乗り湯布院を目指す(約1時間)。

その途中、別府湾SAで休憩。

大分と云えば「とり天」、食べておこう~

これは美味しいですよ~

再出発、大分や熊本は草原が広がる風景が多い。

日暮れと同時に宿に到着。

旅の宿湯布院ZENは湯布院でも上位ランク。

50代半ば、そろそろ贅沢してもバチは当たらないだろう。

湯布院ZENは全室離れ部屋で源泉かけ流しの部屋風呂があり、創作料理が堪能できる大人の宿。

そんな贅沢な宿に泊まる勇気が出たのは、幼馴染のお姉様が経営しているという縁が大きい。

駐車場に到着するなり、宿のスタッフがたくさん出てきてお出迎え。

てきぱきと荷物を運んでくれたり、フロアまで先導して案内してくれたりと、

高級宿ならではのおもてなしに、少し殿様気分(笑)。

幼馴染のお姉さんに会うのは子供の頃以来、

それでも私から見れば、面影をそのまま残した上品な佇まいが懐かしい。

フロントでは宿泊部屋をグレードアップしてくれたらしく、せっかくなので思う存分堪能させてもらうことにした。

フロント正面に飾られている油絵。

幼馴染の病院に飾られていたお母様の絵に違いない。

お母様はご健在と聞いて少し安心した。

ロビー。

館内のいたるところに飾られている油絵が幼いころの記憶とリンクして安らぎを覚える。

全室離れ部屋です。

グレードアップしてくれたお部屋の名前は亡くなったお父様の名前。

幼馴染として友の家に足繫く通った私にしか分からない温かさ。

ドアを開ける。

階段がある・・

何と、メゾネットタイプだった。


そこに繋がっている部屋、何と、部屋食ですよ。

さっそくお料理をいただきます。

料理の鉄人おすすめシェフの創作料理を堪能します。

箸置きの2匹の犬はおそらく実家で昔飼っていたプッチとリリー。

いや~、素晴らしい・・・。

その後、しばしお姉さまと歓談。

私の亡き母の話題に・・、
「私の人生の大切な時にお世話になって(成人式の着付け)、今日はジュン君に来てもらってあの時のお礼が言えることがうれしい」

私も「カッパとキレジ」(2つ前の記事)の話でお母様への感謝の気持ちを伝えた。

話は尽きることがないが、時間には限りがある。

「姉さん!一緒に写真撮りましょう~!」

「SNS出すんだったら細めに加工してよ!(笑)」

そんな加工は知らないので・・・スンマセン(笑)。

さあ、お楽しみの風呂です。

客室風呂なんで部屋からすぐです。

贅沢な源泉100%の貸切風呂。

さらに、扉の向こうは・・

貸切露天!湯布院の夜景も情緒あります。

なんという癒しの空間!時間よ止まれ!

夜中にもう一度入りました。

朝風呂の露天、冬の湯布院名物でもある朝霧でさらにいい雰囲気に・・

近くの名所金鱗湖まで朝ジョグするつもりで荷物もしてきましたが、宿の前の幹線道路が歩道がなくて危ないので諦めました。

いやいや、何よりこの露天風呂でたくさん癒されるほうが大事でしょう~(笑)。

朝食です。

自家製カレーが驚きの旨さ。

部屋食の風景。

さあ、鹿児島へと出発しますか・・

たくさんのスタッフのお見送りで鹿児島に出発です。

~その②に続きます~

湯布院ZENのHP↓↓

【公式】由布院 ZEN(ぜん)|湯布院盆地を絶景を一望 全室離れの宿 大分県由布院温泉

【公式】由布院 ZEN(ぜん)|湯布院盆地を絶景を一望 全室離れの宿 大分県由布院温泉

湯布院盆地一望の全室一戸建離れ・大人限定宿「由布院 ZEN(ぜん)」。料理の鉄人推薦のシェフが作る料理を絶景が一望できる個室でご堪能ください。客室風呂はすべて源泉か...

【公式】由布院 ZEN(ぜん)|湯布院盆地を絶景を一望 全室離れの宿 大分県由布院温泉

 

 

 

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バーバーエルソルⅥ

2023年01月25日 | バーバーエルソル

その昔、大阪難波の理髪店バーバーヘアテックで店長をしていました。

その後、地元高知の中村でお店を開店することになりました。

「バーバー」という響きが好きで、理容〇〇でもなくヘアサロン〇〇でもなく、

バーバーエルソルという名前にしました。

今から25年も前の事です。

そして昨今、どうやらバーバーブームが来ているようで、

「少し乗っかっておこうか・・」と久しぶりに白衣を着ることにしました。

修業時代以来かな・・、格好よく作りましたよ。

バーバーのメンズの若者の髪型は大きく二分されています。

フェード系かマッシュ系です。

そのマッシュ系のパーマ型の一つ・・

スペインパーマ

前下がりのスパイラルパーマです。

少し長くてもスパイラルパーマはオシャレに見えます。

ボブは丸みが大事ですね。

白髪ぼかしを重ねていい感じのグレイヘアになっています。

セルフカラーを活かしたローフェード。

ワンブリーチでパール系なウルフ

モヒカン系ですが、さりげなく。

当店はファミリーサロンなので基本的なのはノーマルなショートヘア

6:4パートのツーブロックスタイル。

少し個性的にしたツーブロックスタイル。

そろそろ刈上げブームも終わりそうな気もします。

爽やかなパーマヘア。

刈りすぎず、残しすぎず、な難しさ・・

すべて鋏で・・というご年配のスポーツ刈。


こちらの御主人は3週間の来店ペース。

若者はフェードな刈上です。


スキンからのフェードは映えますね。

これこそ王道なフェードスタイル。

学生さんもスキンフェードで。

フェードですがクロップです。まだフロントに遊びを残しています。

クロップスタイル。

ボウズ系なクロップ。

クロップにアイロンパーマを加える濡れパンスタイルでクセ毛風に。

アイロンゴテはかなり触ってなかったので、改めて講習へ・・、

大阪時代の苦楽を共にした悪友のもとへお隣愛媛県八幡浜に出向く。

ヘアサロンフクシマの店内には何故かハーレーがいます。

結構真面目に講習してます。

車で2時間、会おうと思えばいつでも会えるな~

大阪時代の遊び仲間の一人、鹿児島の女性からかなり久しぶりなラインが入った。

「ちゃんとした刈上げ教えて」

ライン動画でやり取りしたけど

「分からない、来て!」

鹿児島なんか簡単に行けるわけない。

すると芋焼酎佐藤が送られてきた。

メッセージには「いつ来るの?」

特殊系美容室として鹿児島でブイブイいわしている彼女、

こちらも習いたいパーマがたくさんある。

「講習会をやろう~!」

車でフェーリー経由で約8時間、観光兼ねて行きましたよ・・・

鹿児島特殊系美容室「スライム」。

うぉーー!カッケーーー!

いや~、桜島とともに観光名所じゃないの?

カットモデルさんも雇って真面目にフェード講習。

私、元専門学校の講師ですからね~

私がお勉強するのは、前から興味があったハリガネパーマ。

これは手早くするにはたくさん練習が必要ですね、頑張らねば。

レベルの高いヘッドスパも見させてもらった。

久しぶりの再会、彼女の向上心に刺激され、私もまだまだ勉強せねば・・

そうそう、彼女の息子さん、あの有名な鹿児島実業男子新体操部で活躍中。

鹿児島市のPR動画にも出演中らしいです。またTVでも観る機会ありそう。

今回も私が大切にしている「縁」のおかげでたくさんの収穫がありました。

私、50代半ばですが、もう少しの間はもがいて頑張ってみようと思います。

m(__)m

 

 

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カッパとキレジ

2023年01月24日 | 思い出

「久しぶり!ヒロトのお母さんの湯布院の宿はZENで合ってる?」

「久しぶり!ZENは姉さんのところです」

SNSのメッセージとはいえ、まともに連絡を取り合ったのはどれぐらいぶりだろう・・・。

私には幼馴染がいる。

3軒隣のフジさんは幼稚園からの友達で、

通りの向かいの病院の息子ヒロトと、その隣りで同じく病院の息子ヒサノッチは小学生からの友達。

幼馴染達はそれぞれ勉強が良く出来て、中学高校あたりから高知市内の進学校へと進んだ。

その後ヒロトは東大に合格して、私は就職で同じ東京で再会したりと、

ヒロトは大人になってからも交流のある親友でもある。

小学校の5・6年は同じクラスで、徒歩通学の行き帰りはいつもヒロトと一緒だった。

運動が苦手だが、頭が良くて明朗活発。

通学では、くだらないダジャレを楽しそうに披露しては私の顔を覗き込んだ。

ヒロトの家は立派な屋敷で、石段を少し上がった門のインターホンを押すと、

お手伝いさんから「家庭教師の日だから遊べません」とよく言われたものだった。

遊べる日は、プッチとリリーという2匹の白いプードル犬に吠えられながら家に上がり込んだ。

通路で繋がっている病院には、お母さんが描かれた大きな油絵がたくさんあった。

ヒロトのお母さんは、くせ毛のショートカットが似合う色白の美人さんで、

いつも姿勢の良い上品な人だった。

サラサラな直毛のヒロトの散髪は、そんなお母さんの愛情たっぷりなセルフカット。

しかし、前髪を一直線に揃えたオカッパ刈のせいで、いじめっ子からは「カッパ」とあだ名が付いた。

一方、私はというと母がやっていた美容院の息子。

美容院の名前はリラ、当然最初のあだ名はリラだった。

リラ先生と呼ばれる母は、たいして綺麗好きなわけではないが、

小学生の私の半ズボンのポケットにハンカチを入れ続けた。

それがいじめっこ達の目に留まり、「綺麗好き」から変に縮められて「キレジ」というあだ名が付いた。

「カッパ」と「キレジ」。

ある日、学校からの帰り道がいじめっ子達と一緒になった。

「カッパ」「カッパ」と大声で連呼するいじめっ子達、

カッパはきちんと「やめて」と言葉に出して意思表示するが、相手の反応を楽しむという目的がある連中は止めるはずがない。

下を向き、耐える事を決め込んだカッパ、

面白くないいじめっ子達は、目的を「泣かすこと」に変えた。

「おいキレジ!お前もカッパ言えー!」

逆らう勇気なく、一緒になって連呼に加わってしまった。

唇を噛み、涙を浮かべて耐え続けるカッパ。

いじめっ子達と別れてからは二人無言で歩いた。

私の家を通り過ぎ、気になった私はその先までついて行った。

ヒロトは家に帰るなりお母さんのもとで泣き始めた。

あらかたの事情を説明した私に、お母さんは険しい顔で言った。

「ジュンくん、あなただけはヒロトを守ってあげて」

守る、友達を守る、守れなかった、守らなかった、

初めての感情に涙ぐみながら家まで帰った。

小学生の時のそんな罪悪感を心の奥でしまっている。

いや、罪悪感の一つや二つはだれにでもあるだろう、

私は「あなただけは・・」と大切な事に気付かせてくれたその一言にひそかに感謝しているのだ。

~ キレジより ~

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余談、

この記事を書くにあたって昔の写真を探してみたが、男同士の写真なんて数枚しか見当たらなかった。

小学生の冬休み、家族でスキーするから一緒にどう?と誘われた行先はカナダだった。
(ウチの母が丁重にお断りした)

中学の夏休み、病院のパソコンでゲームっぽいことが出来ることに気付き、
キレジ「遊ぼう!」、カッパ「いや、作ろう!」
一ヶ月かけてプログラムを打ち込んでシーソーのようなワケワカランもんが出来上がった。

高校の頃、キレジは原田知世が好きで、カッパは柏原芳恵が好きだった。

カッパが東大生の頃、仕入れた裏ビデオを興奮気味に鑑賞させると「これが大〇唇でこれが小〇唇か~」と期待と違った冷静すぎる反応に、キレジは停止ボタンを押してしばらく無言になった。

二十歳になり、カッパに初めて飲ませた酒で吐きまくって、翌朝「二日酔いの特効薬を作る」という宣言をした。

カッパ「風邪の特効薬を作る」「エイズの特効薬を作る」
キレジ「おう天才、頼んだぞ」

「カッパとキレジ」

この後、

カッパは頭のてっぺんだけが禿げ上がり本当のカッパに、

キレジはマラソンの練習しすぎて本当のキレジ(切れ痔)になったとさ。

めでたしめでたし・・・ちゃうかーーー(笑)

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