三里の沈下橋はコース上から何とか見えます。
三里の沈下橋です。
三里の採石場です。
昼間は掘削の大音量が辺りに響き渡ります。
採石場傍が91km地点です。
92km地点です。
暗くなってからはボランティアスタッフが自家用車のライトで道を照らしてくれます。
暗くなると給水所で蛍光スティックを渡されます。
沿道の声援に無縁の山道ではボランティアスタッフの車を目指すようになります。
車の横で声援をくれるボランティアさん、
暗闇の中どれだけ心強いことか・・・
93km地点です。
もう佐田地区が近いです。
佐田の沈下橋に到着です。
この沈下橋は交通の便がいい事と、
ドラマ「遅咲きのヒマワリ」のロケで頻繁に使われた関係で最も観光客が多い沈下橋です。
少し脇道を下ると佐田の沈下橋です。(コースアウトです)
佐田には最終関門があります。
何とかくぐりたいものです。
すぐに94km地点です。
95km地点、
本番残り5㎞をキロ何分でいけるのか・・、さっぱり想像つきません。
96km地点、
佐田の展望所があります。
98km地点、
この辺が最後の山道となります。
明るいうちにゴール出来る方は「木のトンネル」をくぐるような感覚になり、
歓喜の瞬間を脳裏に描きながら走るのでしょう。
自分は間違いなく暗闇なんで、足元のキロ表示も見えず、地獄のランと化してるでしょう。
この民家が現れれば山道終了の合図です。
前方に四万十市のシンボル赤鉄橋が顔を出しました。
99km地点、
最後の難所、「丸の内ハイランドの坂」です。
最後の最後に突然現れる急坂。
もう失笑するしかないでしょう。
しかし、ここからは沿道の声援が多く、
スタート地点で見たタイマツの炎も現れ、
やっと「帰ってきた」実感があります。
坂の頂上、
応援多いですよ~
急坂を下りますが、途中で右に折れて住宅街に入ります。
住宅街をどんどん下ります。
この辺では、もうゴール地点のアナウンスが聴こえはじめます。
土地勘のないランナーでもゴールを確信することでしょう。
最後のコーナーです。
直線の先がゴール会場の中村高校です。
正門を曲がるころには「お帰りなさ~い」の声援に心打たれます。
運動場に向かうまでのウイニングランですね。
ゴール会場です。
参加ランナーのみなさん全員ゴール出来るといいですね。
・・・とはいえ皆ゴール出来るわけもなく、
写真はリタイアバスの到着地点から撮りました。
リタイアランナーはここでバスから放りだされた後、
下の体育館まで荷物を取りに階段を下ることになります。
バスの中で固まった脚は簡単には曲がらないので、
手摺に掴まり、後ろ向きに下るランナー達が列をなします。
それもまた「四万十ウルトラでよく見る風景」なのです。(経験済)
今回は試走でしたが、
本番では多くのボランティアスタッフや地域の人達の声援に後押しされます。
本番まであとひと月です。
「目指せウルトラマン!!」
私はこれで3週連続の40km走となりました。
(さすがに股関節に違和感があります)
長々と綴ったこの「試走記」が誰かの何かにお役に立てれば幸いです。
80km点を過ぎると「久保川地区」の集落です。
この辺りは数年前まで「伝説の私設エイド」が存在していました。
久保川地区の有志のみなさんがテントを並べて御馳走してくれました。
田舎寿司、川エビ、ウナギなど地域の食材が満載で多くのランナーが足を止めました。
そしてテントの端には冷えたビールまで・・。
それはまさに最高の「オモテナシ」でした。
主催者側から「責任が持てない」とのことで、中止に踏み切ったようです。
(大変残念でした・・)
81km点、
鵜ノ江地区を目指します。
本番では鵜ノ江の集落に向かう上り道に脚が悲鳴を上げます。
バッタの脚を借りたくもなります。
個人的には鵜ノ江から見る四万十川の風景が一番好きです。
その風景が一望できる休憩所です。
この休憩所にはカメラを固定できる台があります。
セルフタイマーで写真が撮れます。
鵜ノ江からの四万十川。
これも鵜ノ江から、
今回のベストショットです!
さらに鵜ノ江から・・
鵜ノ江地区に架かる「勝間の沈下橋」です。
映画「釣りバカ日誌」のロケ地でもあります。
露地物のお芋、
焼き芋が美味しい気候になってきました。(安いですね)
地元の人に愛されていそうな見晴らしのいいお宮さんです。
83km点、
鵜ノ江は「風の集落」でもあり、時折突風が吹き抜けます。
トンネルをくぐり田出ノ川地区に向かいます。
短いトンネルをくぐると84㎞地点です。
このトンネルからの下り斜面、
地域のお年寄りが「昔は最高の景色やった」と口を揃えます。
山に向かう川、川向うに高瀬の沈下橋・・、
今現在は整備されすぎて景観が悪くなってしまったようです。
田出ノ川地区のオートキャンプ場「かわらっこ」です。
キャンプ場やカヌー体験など、とても人気があります。
少し河原まで降りてみました。
(本番ではコースアウトになります)
85km地点、
屋形船乗り場が見えます。屋形船「なっとく」です。
四万十川には屋形船屋さんが多く、様々な場所で屋形船の遊覧を楽しむことができます。
川のたもとまで降りてみました。(コースアウトです)
86km地点、
右に下ると「高瀬の沈下橋」があります。
沈下橋まで降りてみました。(コースアウトです)
高瀬の沈下橋は蛍の名所でもあります。
川登地区に入りました。
学校の傍が関門所です。
関門所を通過した多くのランナー達は、
学校の白い柵を持ちながらストレッチします。
四万十川流域の地区もやはり少子高齢化であり、小学校の統廃合が進みました。
沿道で手作りの可愛らしい顔出しボードから声援をくれていた
口屋内小学校の子供達も統合先の西土佐に通っているらしいです。
この大川筋中学校・川登小学校もそんな悲しい事にならないか心配です。
87km地点、
前に見えるのは川登小学校。
この辺から沿道の声援に変化があります。
「がんばれ~」の中に「おかえりなさ~い!」の声が聴こえたりします。
「ああ・・やっと帰ってきたか・・」
と思う反面、
「まだ10㎞以上もあるのか・・」とガッカリもします。
川登の集落を過ぎると、もう大きな集落はありません。
88km地点、
三里地区を目指しますが、いい写真ポイントがあります。
ここの風景もなかなか素晴らしいでしょう。
89km地点、
本番では疲れもピークでしょう。
90km地点、三里地区です。
自分のような完走ギリギリランナーは、
この辺りを通過する時はもう真っ暗で足元も見えません。
街灯なんか無いので少し怖い思いもします。
次回に続きます・・・
本番の季節、
山にココブの実を見ることも出来ます。
木に登ってココブをもぎ取り、
沿道の子供にプレゼントする強者ランナーが知人にいます。
「強者ランナー」といえばやはり「仮装ランナー」でしょう。
走力に自信が無いとなかなか出来ません。
四万十ウルトラにも多くの仮装ランナーが走ります。
過去自分が目にした仮装ランナーで印象に残っているのは、
全身着ぐるみの「ドラえもん」、デビルマン、カッパ、
美魔女?(西土佐に親衛隊存在らしい)、はなちゃん(宿毛花へんろイメージキャラクター)
などでしょうか・・・、レースに花を添えてくれます。
楽舎を後にするとしばらくは中半(なかば)地区を走ります。
中半地区は思いのほか長いので、
川の景色に癒されながら進みましょう。
73km点、中半の休憩所です。
四万十ウルトラは山間の集落を次々と進んでいきます。
地区ごとに四万十川を展望できる休憩所があります。
時間に余裕があるランナー、
疲れがピークにきて気持ちをリセットしたいランナー、
是非コース上の展望所から美しい四万十川に癒されてください。
「印象に残る並木道」
自販機が見えています。
70km上も走ると疲労物質の乳酸も溜まりすぎて、
思うように走れなくなります。
キロ8分、キロ9分、なんてことになり、歩き出す人が増え始めます。
そんな時は魔法の水「コーラ」を自販機で摂取します。
魔法の効力は素晴らしく、多くのランナーがコーラで復活します。
「糖分」「炭酸」「カフェイン」それらの全てが摂取できる魔法の水!
自販機のコーラの売り切れサインは「リタイアサイン」かもしれません・・・。
となりのトトロ達に出会えました。
脳内に酸素が不足すると本物のトトロが見えるかもしれません。
そういう時は迷わず休憩しましょう!!
雰囲気のある神社です。
トトロ居そうです。
74km点です。
清流を眺めながら走れます。
やっぱり癒されます。
75km点です。
細い道が多く、きっとランナーたちのエアサロンパス臭が漂うはずです。
多くの冷却スプレーは効果よりも吹き付けている「行為」が大事なようです。
長いんです中半地区・・
この看板が出てくると「口屋内」の集落が近いことを知らせてくれます。
口屋内地区は旅館などもあり、
多くの声援がもらえる応援ポイントでもあります。
「旅館せんば」の前はかなりの声援を頂けます。
「ナイスラン!」などと嘘でも嬉しい言葉を頂いた覚えがあります。
疲労激しいランナーは返事が出来ずとも心の中ではきちんと感謝しております!
(自分は数年前から出来るだけ「ありがとうございます」と言うように心掛けてます)
ここでは年配の方々が並んで応援してくれます。
以前TVインタビューで
応援のお年寄りが四万十ウルトラを「お祭り」と表現されていました。
過疎化が進むそれぞれの集落にとっては年に一度の「盛大なお祭り」なのかもしれません。
「四万十川ウルトラマラソン」、
是非是非今後も末永く続けてほしいものです・・。
木の案内板がありました。
人気の農家レストラン「しゃえんじり」です。
地元の田舎料理がバイキングで楽しめます。
(料理の多さに驚かされます)
黒尊渓谷への道路標識があります。
黒尊渓谷は秋の紅葉の人気スポットです。
(渓谷は赤い橋を渡って奥に20㎞ほど進みます)
赤い橋の下が77km点です。
少しの間、竹がお行儀よく並びます。
78km点です。
またまた細い山道に突入です。
79km点です。
2車線の道は歩道が整備されて有難いのですが、
木陰が無い分暑いです。
久保川地区に入りました。
展望所横が関門所になります。
この辺の関門に引っ掛かる人が結構いるようです。
トンネルをくぐるとついに80km点に到着です。
靴に装着しているレーシングチップから
20kmの通過情報がインターネットサイトに送られます。
ランナーそれぞれのご家族やお仲間さんにとって
80km過のお知らせはとても嬉しいことでしょう。
次回に続きます・・・
国道から離れて「岩間の沈下橋」に向かいます。
「岩間の沈下橋」です。
四万十川に架かる多くの沈下橋のなかでも人気があります。
本番では業者による撮影スポットになっているので、
背筋を正し「疲れてなんかいませんよ~」と笑顔で走りましょう!
橋を渡りきり、振り返るとこんな景色になります。
四万十ウルトラの醍醐味です!
橋のすぐ傍が69km点です。
神出鬼没のオカリナ奏者がオカリナで応援してくれたりします。
「となりのトトロ」「オリビアを聴きながら」「負けないで」、
などなど、疲れた体にオカリナのやさしい音色が染み込みます。
大会ボランティアスタッフ以外に、
オカリナ奏者、トランぺッター、ギターデュオなど
所どころでランナー達を励ましてくれる人達がいます。
手元の資料とランナーのゼッケンを照らし合わし、
「○○県の○○さん頑張れー!!」と名指しで応援してくれる方もいます。
頑張れる力になること間違いないです!
橋からの坂を上ると製材所があります。
辺りに「木の香り」が漂います。
四万十ウルトラの「何故か記憶に残る香りの風景」です。
左奥に見える橋を目指して進みます。
70km点です。
四万十の田畑にはフェンスが目立ちます。
鹿、イノシシなどが出没して農作物を荒らす被害が絶えません。
この70km点、
自分の経験からすると、ここをダラダラと歩いていると「完走」が怪しくなります。
四万十ウルトラならではの「名物エイド」といっても過言ではないでしょう。
おじさんが「お~い!ナシ食うて行け~!」と呼びかけてくれます。
ここでは地元の人が「新高梨」を振舞ってくれます。
新高梨は高値なんで、ものすごく贅沢です。
梨が不作だった数年前「ナシはナシ」の張り紙があったりしました。
(その年はお茶を出してくれました。どこまでも親切です。)
梨で英気を養って走り出すと間もなく「芽用(かよう)大橋」に到着です。
シルバーのアーチは独特でかなり目立ちます。
この橋を渡って再び国道に合流します。
芽用大橋からの四万十川。
芽用大橋を渡ると関門所があります。
多くの100kmンナーは、この関門所を一つの目安としているようです。
「100km部」の出場者にとっては「心の中間地点」という位置付けらしく、
ここからがウルトラの本番になるのです。
ここからは何よりも「精神力」がメインになります。
素人ランナーの自分は残り30㎞を精神力で進むしかありません。
歩いて走ってを繰り返しながら、粘って粘っての「ド根性ラン」です。
すぐ傍の71km点です。
71km点(芽用大橋すぐ横)には「四万十楽舎」があります。
廃校舎(中半小)をそのまま使った体験型の宿泊施設で人気です。
次回に続きます・・・
ウルトラまであとひと月、
本番コースを走ってきました。
あまりに長いんで何回かに小分けにして書きます。
写真が多いんで本番コースをイメージしやすいと思います。
出場したことのある人にとっては懐かしい風景になるでしょう。
スタート地点から・・と言いたいところですが、
100km走れないので(本番は頑張ります)カヌー館からの約40kmす。
カヌー館は西土佐江川崎にあります。
「江川崎」といえばやはりコレ!!
今年日本最高気温41.0℃を記録して一躍有名になりました。
41.0℃(シマント)、よくできたお話です。
そんな江川崎、この日はめっきり秋の気配で、
時折吹く突風がとても気持ちよくて絶好のジョギング日和となりました。
本日のスタート地点は「カヌー館」。
スタート地点で預けた荷物が一度だけ受け取れる場所でもあり、
緑の芝生、おにぎり、味噌汁、家族の応援、などなど
ウルトラランナーにとっては「オアシス」間違いありません!
そのオアシス、実は大きなタイムロスというトラップゾーンでもあり、
「休みたい・・」「もう行かねば・・」という心の葛藤がいつも起こります。
そんな場所です。
100kmンナーはここに至るまでに既に60km走ってます。
カヌー館で一度休んでしまった脚はすぐには動きません。
カヌー館を再スタートしたランナー達は少しの間歩いてコンディションを整えます。
すぐそこに62㎞地点があります。
予備知識としては「カヌー館は62㎞地点」と覚えていたほうがよさそうですね。
63km点、
少しの間は日影は期待出来ません。
本番10月後半といえども日中は結構暑さを感じます。
四万十ウルトラの「何故か記憶に残る風景」のひとコマです。
64km点、
この辺は四万十ウルトラ特有の細い山道です。
カーブにつぐカーブ、長~い直線よりかは楽に走れます。
木陰が何とも気持ちよくて、空気の美味さに感動します。
江川崎を代表する赤い大橋が見えてきました。
橋のたもとです。
ここから国道と合流します。
本番も通行止めにはならないので、細い道では端を通らないと危険です。
(車での移動応援が禁止な理由の一つでもあります)
ここにはちゃんとしたトイレがあります。
カヌー館でトイレに行列が出来ているようであれば
ココを目指してもいいのでは?と思います。
66km点です。
すぐ横でこんな景色を拝めます。
67km点です。
狭い道と二車線の道を繰り返します。
これもすぐ横の四万十川の景色です。
場所によって様々な景色が楽しめます。
四万十は栗の産地でもあります。
沿道にイガグリが転がる風景もオツなもの・・
写真を見て分かるとおり、
多少のアップダウンを繰り返します。
(下流に沿って走るんで基本は下り勾配)
68km点、
変わり映えしない景色が疲労に拍車をかけます。
やはり右手を流れる四万十川に癒されましょう。
この民家が出てくると「岩間の沈下橋」はすぐそこです。
次回に続きます・・・