私にとって10回目となる出走の四万十川ウルトラマラソン100kmの部。
今回は少し短めにまとめた出走記です。(それでも長い)
【前日】
商売人の私、前日は当然お仕事。
これが何とも忙しく、朝の8時から強引に予約を打ち切った午後6時までほぼ立ちっぱなしだった。
夕方、我が家に宿泊する高知市内の知り合いランナーS君も顔を出し、仕事の合間に受付会場へ・・
何とか受付間に合ったが・・もう夕暮れ間近
楽しみにしていた持ち帰り自由の石(地元の子供達がペイント)は全く無かった・・
翌日の臨時休業の張り紙をして晩飯を済まし入浴後にバタバタと就寝。
予想外の仕事疲れで腰が痛く、寝返りも多くてなかなか寝付けない。
最低3時間くらいは寝たいところだが・・
【当日】
朝3時起床、少しは寝られた気がする。
夜中に運転して応援に来たS君の嫁さん、ノリちゃんカーで会場に向かう。
100㎞の部のスタート地点は市街地から車で10分の山あいの集落蕨岡地区。
車から降りると口元から白い息が出る。
例年よりかなり寒い。
澄んだ夜空には星が浮かぶ。
先週山歩きで見つけたアケボノソウ
その美しい花は、花びらの模様から明星の星空を見立てて名付けられたらしい。
明星の星空は終日の好天を確信させる。
このウルトラは2年連続で雨に見舞われた。
久しぶりに青い四万十川が見られそうだ。
しかし、寒い。
タイマツの炎、出来れば聖火ランナーのように持ち歩きたい。
一條太鼓も活気がある。
暗がりの鶏小屋から鶏が上手に鳴いた。
いつも通りのスタート前の風景に酔いしれる。
スタート会場は蕨岡中学校の校庭。
ストレッチ中、TVクルーに撮影されているランナーもいた。
息子も到着して仲間で記念撮影。
息子は去年たいした練習もせずに60kmの部を完走。
今年は会社の上司から100kmの部に誘われてしぶしぶの出走。
S君は以前数回100㎞に挑戦したが、持病の膝痛で完走歴は無し。
私は完全な練習不足で体重も例年よりも5kg増。
「今回この3人、誰がゴール出来るのか分からんな~~(笑)」
開会式が始まりゲストの岩崎恭子さんがランナー達に声援をくれる。
荷物をボランティアスタッフに預け、グランドを後にして公道のスタート地点に並ぶ。
目の前にうずくまっているランナーの背中に見覚えのある文字が・・
どうやらNHKのランニング番組「ランスマ」の撮影らしい。
タレントの宇野けんたろうさんと記念撮影。
今回で10回目の100㎞。
私には3人の子供がいる。
長女は就職も決まり来春に大学も終えるし、長男は去年から地元就職。
次男は高校で野球部キャプテンを務めあげ、つい最近就職内定をもらった。
昔はこんなに小さかった息子達
まさか自分の息子(長男)と共にこの100㎞のスタート地点に立てる日がくるとは・・
もうそれだけで十分な幸せ者だ。
スタート!!
賑やかで明るいスタートゲート付近を出発して暗闇を多くのランナーと共に走る。
タイマツの明かりはやがてキャンドルに変わり、歩道の足元を幻想的に照らす。
やがて明かりはなくなり、ボランティアスタッフの自家用車のライトに頼ることになる。
赤いペンライト応援の3人衆を通り過ぎてから気が付く。
「しまった!アレは嫁達や・・」
嫁、キク、マユ、嫁の職場3人衆のペンライト応援・・、全く反応出来なかった。
これは後から怒られるパターンや・・(汗)。
後ろから追い付いてきた息子「さっきお母さんおったでね」。
「おお気づいたか、キロ6分半を切らんように行けよ!」
息子は若々しく前に消えていった。
さて自分、10㎞通過、GPSウォッチはキロ6分半を表示し続けている。
練習不足で脚の痛い所は全く無い。
好調で前に進み続ける。
空は明るくなったが、山あいは気温がなかなか上がらず寒い。
仮設トイレに並んでる息子に手を上げて先に進む。
13kmすぎ、少し上り始める。
これから標高600mの堂ヶ森の峠を越え。
なるべく体力を温存して脚を進める。
17kmすぎ、一気に峠らしく坂道が急になる。
これは私より随分後ろを歩いている息子の姿。(S君撮影)
息子は上りでもう脚が攣りまくっていたらしい。
20km通過、「2時間25分31秒」。
上出来!
明るい兆しが頑張れる材料となる。
「ブログの方ですか?」「いつも綺麗な写真を見させて頂いて、楽しませてもらっています!」
愛媛県のランナーに声を掛けられる。
「ありがとうございます!」「絶対完走しましょうね!」
うれしい、相手の顔も見えない中で書いている日常を綴っただけのこんなブログでもやっぱり見ている方がいる。
頂上まで残り1kmの勇気を頂いた。
一度も歩くことなく頂上エイドに到着。
頂上エイドはオアシスエイド、おにぎりなどのごちそうが並ぶ。
おにぎりをしっかりと噛んで食べる。
固形物が摂取できるのも調子がいい証拠。
少し屈伸して長い下りに向かう・・
~後半へつづく~
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「飛脚」のTシャツを見かけ思わず反応してしまいました(笑)
私はというと95キロ過ぎから胃をやられ、もうろうとしながらの残り5キロでしたが、何とか13時間20分でゴールできました
ブログも楽しみに拝見しております
来年もレースでお会いできたら良いですね
20kmすぎの一番キツいところで、
歩くランナーどころか走るランナーさえ交わして前に行くその脚力に尊敬の眼差しでしたよ(笑)。
最後の最後に胃をやられましたか・・、
私も30kmあたりで持参していたエネルギージェル(外国語表示しかない安価なもの)を摂取した瞬間から胸焼けが続きました(笑)。
ウルトラは内臓ケアにも気配りが必要ですね。
しかし、それでも40分も余裕をもってのゴールはさすがですね。
ちなみに、私は以前80km地点で嘔吐したことがあります。
「塩分、塩分」とエイドの梅干しを摂取し続けた結果、合計12個も食ってしまっていました。
(ただのアホです)
声掛けありがとうございました。
また来年のレースでお会いできることを楽しみにしています。
完走おめでとうございます(^^)/