先月のステイホーム週間中にFBで回ってきた「ブックカバーチャレンジ」。
1日1冊、本の紹介をするという7日間のチャレンジ。
(リレー方式でもあったが、そこは自由なようで私は繋ぎませんでした)
何でも読書文化の向上という目的もあるらしく、退屈なステイホーム時に流行るべくして流行ったものでした。
これから梅雨の雨続きで、ジョギングも出来そうにないのでFBのやつをここでもアゲておこうと思います。
1日目「鉄道員」
私が書く文章が何処か浅田次郎さんに似ていると言われたので、
代表作鉄道員(ぽっぽや)に手を出しました。
桜の季節に車の中での読書、まさかの号泣でしたよ。
2日目 「ルリボシカミキリの青」
「大切なのは、何かひとつ好きなことがあること、そしてその好きなことがずっと好きであり続けられることの旅程が、驚くほど豊かで、君を一瞬たりともあきさせることがないということ。そしてそれは静かに君を励ましつづける。最後の最後まで励ましつづける」
うう、しびれる・・
ハカセの言葉の感性に感心しっぱなしだった。
3日目 「雪国」
実は、亡き母の引き出しから出てきた小説本。
持ち出して、山遊びの休憩中に車の中で読んでいた。
ノーベル賞作家川端康成の文章は実に色気に満ちている。
とりあえず、いつの時代も「男は駒子のような女に弱いんです」
4日目 「わたしに会うまでの1600キロ」
主人公は、荒んだ現状から本来の自分を取り戻すために歩き旅に出ます・・。
「何度もやめようと思った、でも歩き続けた。人生とおんなじだ。」
これは私がウルトラマラソンで学んだ極意と同じ。
原題は「WILD」。
そう、人生は起伏の激しいワイルドなものである!
(キコちゃん、教えてくれてありがとう~)
5日目 「美人の日本語」
日めくりカレンダーのように、1日一つずつ美しい言葉と解釈が載せられています。
「紅差し指」、薬指のことです。
口紅を薬指にとり、唇にそっとつける・・・ハッとするほど色っぽい仕草・・・、
そんな「早乙女」に想いを偲ばせ「涙雲」・・
ワシは一体何を語っているのだろう・・・
6日目 「野球部あるある」
「ノックで明らかに捕れない打球を打たれるが、とりあえず飛びつく」
「代打で出たのに凡ゴロに終わった場合、せめてアピールとしてヘッドスライディングする」
社会では最近コレが出来ない若者が多い!(笑)
7日目 「哀愁の町に霧が降るのだ」
椎名誠にハマるきっかけになった作品で、私がブログで綴った大阪物語や娘の名前にまでも多大に影響しております。
四万十川が観光化される前、カヌーイスト野田知佑と共に雄大な四万十川を愛していた椎名誠、そういう意味でも身近な作家でした。
現在、私自身も愛する渓流をもっており、足繁く通う有様なのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここまでがFBで紹介したものですが、せっかくなので・・
私が読書に興味を持ち始めたのは、高校時代の国語の教科書からでした。
教科書に載っている小説などを「退屈しのぎ読む」といのが周りの女子達に流行っていて、
私も机に伏してダラダラとページをめくっていたときに出会いがありました。
「空飛ぶ男」(安部公房)
窓の外を飛ぶ男を目撃してしまったある日、「オレを見ただろ!」と飛ぶ男がキレ気味に突然家に押しかけてきます。
・・・たしかそんな始まりだった。
実に奇想天外でシュール。
当時、思春期の私が本屋で買うものといえば「ファッション誌」や「○○本」(男ですから・・笑)、
まさか自分が小説などを買う時がくるとは思わなかった・・そんな淡い記憶があります。
安部公房ワールドにハマった私は「砂の女」「箱男」「壁」「他人の顔」「燃え尽きた地図」・・
ほぼ全部に手を出した。
でもね、簡単に言うと、
「その苦境から抜け出すことが出来るのに、そこにいる存在感を肯定する作品」が多くて、
思春期に読むと鬱のようにヘコむのです。
当時、太宰と同じように安部公房はヤバいとか一部の連中に言われたりしていました。
それから幾年月、
女優山口果林が出した、いわゆる暴露本です。
山口果林は不倫相手だったのですね~
本には奇才作家のごくごく普通な人間部分が淡々と描かれています。
引っ越しの度に処分した安部公房の小説。
今は「読みやすいもの」が第一条件になった私の読書ですが、
このチャレンジで久しぶりにいろいろと思い出せました。
まさに「安部公房とわたし」なのです。(笑)
今度、図書館で探してみます。
ところがハカセのやさしい言葉が秀逸で、とても楽しく読めた本でした。
是非!・・・(^^)
過酷な旅を成し遂げた彼女の強さが身に沁みます
椎名誠や野田知佑は私も好きです
「ルリボシカミキリの青」のハカセによると、
女性は遺伝子的には完璧にできているらしく、
男性は一部欠損があるらしい(笑)。
なので、やはり女性はへこたれないし強いのですね。
ウルトラマラソンでも感じていましたよ・・
野田知佑、
しまった・・友佑じゃなかった・・
(あとで直しておきます)
もし産まれてくる子供が男の子だったら「岳」にしようと考えていた時期もありましたよ・・(笑)。