漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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ダークナイト(映画)底深い怖さ

2008-09-06 | 映画
ジョーカー、怖かったですね~。
アメリカ映画の場合、善悪それぞれ性格が単純でわかりやすいのが多いのですが、この悪人はなかなかです。

まずこの口は、
ジョーカーが子供のころ父親に裂かれたと話したかと思えば、次には自分で裂いたとまた違う悲惨な話をするところなんか、真実を語る気なんてさらさらない底深い怖さを感じましたねえ。

そしてこの映像。
彼はケタ違いの金を巻き上げたかと思うと、あさり燃やしてしまう。
まったく物欲のない悪人。
彼はいったいなにが欲しくてバットマンに挑戦しているのか?

目的の分からない悪の怖さは、格別です。

そして、人の心の奥底の、悪の部分に忍び込むのです。
若くて正義感が強い「光の騎士」と皆に慕われた検事デントの心の底に。悪はストンと心の底に入って沈むのです。怖いですね~。

そんな狂気に満ちたゴッサムシティーにも、一般市民たちの人を信じる気持ちを描いたフェリーのエピソードをからめたあたりは、ほっとしました。


★★★★ 
今回のジョーカー役のヒース・レジャーがすごいです。まだ20代とはとても思えません。崩れた化粧顔だけでも十分怖いのに、得体のしれない狂気がひたひたと押し寄せてくる感じ。
彼はこの映画の後、28歳の若さで急逝されたそうです。ご冥福をお祈りします。

ところでダークナイトは「闇夜」かと思ったら「闇の騎士」の意味でした


監督・脚本 クリストファー・ノーラン
(「メメント」でスリリングな映像を作って話題になった人)

出演
クリスチャン・ベール
ヒース・レジャー
アーロン・エッカート
マギー・ギレンホール
ゲイリー・オールドマン
マイケル・ケイン
モーガン・フリーマン