漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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不妊症科で・いろんな人生を感じて

2008-10-09 | 子宝・妊娠体質つくり
不妊症の漢方対策を行っている女性と話したこと。

この方は、内膜症のホルモン治療も必要な方で、婦人科にも通っています。
その病院はとても混んでいて、いつも順番を待つ人たちであふれている。
そこにはさまざまな年齢の女性たちがいて、長時間待っている間に、いろんな人生を感じるんだそう。

そして
知っていれば、もっと早くきちんと対策をしたのにと後悔に苛まされたり、
私だけじゃないんだ、と勇気がでたり・・・
なぜこんなに疾患のある人が多いんだろう、と考え込んでしまったり・・・

泉自然公園

直に感じられたことは彼女にとってきっといいことだったと思う。
一人っきりで悩むのとずいぶん違う。

不妊治療が、近年ずいぶんオープンになった。

それまでは、女性はみな「産婦人科」だった。
妊娠した女性と一緒の待合室で肩身の狭い思いをしながら名前を呼ばれるのを待ったりして、そのことだけでもかなりのストレスだった。そんな中では、妊娠以外は、声をひそめてこっそり診察を受けるしかない。
それが辛くて治療をやめてしまった人たちも多かったことだろう。

それがしだいに女性の生き方が多様化するにつれ、
女性はなんでもひっくるめて産婦人科、ではなく、女性の疾患は「婦人科」で、「産科」は妊娠した女性のための科と、はっきり分けられるようになってきた。
そして不妊カップルの増加に伴い、「不妊症科」がさらに分離してきた。ここでは男性も一緒だ。

同じ悩みを持つ人たちに出会える場所があることは、いいことだと思う。
当人たちにしか分かり合えないことがある。

ミゾソバ(別名ウシノヒタイ)

一方、
専門性が高い分、そんな中に詰め込まれて息苦しくなってしまうこともあるようだ。
AIHや体外受精しか道は残されていない、と思いつめてしまう。

そんなときは、一息いれてちょっと離れてみるのも必要だろう。
そして漢方的な発想で、ふだんの生活をしっかり暮らしてみる。
そうすれば、きっとまた、ホルモン治療の確率は高まるに違いない。
自分の体をボロボロにしては、元気な命は生まれない。


彼女の今周期は、基礎体温もとても落ち着いていていい感じ。
問題は多々あるけど、いい結果が出るといいなあ。


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