30代後半、子宝漢方

「子宝漢方ってどれですか？」と来局された30代後半の女性。

「まずひとつ、これぞというのはあります？」

結婚してそろそろ3年、体外受精も受けたが失敗したそう。
漢方を一つと言われても、一つで彼女の体質改善をすべてフォローできるかどうかわからない。
力足らずの処方をだらだらと続けては彼女にとって得にはならない。時間的余裕もあるわけではない。
だけどきっと彼女は今、とにかく目新しいもので再スタートと言うか気分転換したいのかもしれない。

そう感じて、補腎剤をひとつ紹介した。
ホルモン治療を続けていた、そして年齢的な問題などを考慮しての選択だ。
まず漢方をスタートして、次回体調の変化などを伺ってからさらなる対策を考察してもいいだろう。

2週間後
しっかり服用できたようで胃腸の調子もよく体調もよさそう。
前と同じものをさらに1か月服用していただくことに。

さらに2～3週間ほどたったころ、なんと飲み始めた周期で妊娠反応が出たとのこと

やっと安定期。つわりが少々あるものの例の補腎剤は続けて服用している。



30代後半でこのスピードには正直恐れ入ったが、
漢方の服用がきっと彼女の体の不足を補ってスムーズにスイッチが入ったのかもしれない。

ご主人もとても協力的で、二人は新婚のような雰囲気だったっけ。
何年たっていようが新鮮な愛情は大切、かな。


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