漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

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胃腸が疲れていると溜まりものができて肺の痰になる:脾は生痰の源

2019-11-26 | アレルギー・花粉症・鼻炎・咳

慢性の咳とか鼻炎とか後鼻漏とか花粉症などを漢方対策する場合、胃腸の漢方薬を合わせることがあります。
それは、ついでに胃腸も元気にしましょうと、もう一品売りつけているのではけっしてありません。

痰湿が取れず慢性化する場合、「脾」(胃腸)の働きを高めなければなりません。

その理由は、

胃腸が元気であれば食べたものを消化し栄養として体内に取り込んでくれますが、その働きが弱ると食べたものをさばききれず、たまりものが生じるのです。これを中医学では痰濁などと呼んでいます。

この溜まりものは中医学でいう「肺」に入って停滞し、肺に属す粘膜や皮膚が重くなり、ドロッとしたものがひっかかり口から鼻から皮膚からあふれ出るようになります。これが慢性の、咳や鼻炎、後鼻漏、花粉症、アトピーというわけです。

「脾は生痰の源を為す 肺は貯痰の器を為す」と表現されています。

つまり、なかなか治らない原因は胃腸にあるわけです。

ふだんの養生も必須で、

胃がもたれるほど食べない、胃もたれをおこしやすいものを減らす
よく噛んで食べる 早食いをやめる
夜食や間食をやめ、夕食は早めに済ます
冷たいものを控える

これらによって、胃腸の負担を減らしてください

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