「しゃべれどもしゃべれども」
何かしらのコンプレックスがブロッキングとなって、上手く会話の
キャッチボールができない4人が、(この4人がまたあきれるほど
なんのつながりもないと思われるメンバー、小学生から引退した元
野球選手までいる)、なぜか皆で落語を習おうということになる。
何を『良し』とするか。
『良し』が多すぎても、少なすぎても苦労する。
自分の『良し』以外はひたすら拒絶するか、
『良し』が通じるまで喧嘩を売るか、
はたまた、
どもるか、
あいまいな受け答えで流してしまうか・・・
こんなことってよくある。だから人間悩みが多い。
会話の中の一瞬の表情に駆け巡る嵐のような内なる感情の表現が絶妙。
黄色い目の魚
湘南あたりが舞台のピュアな青春物語。
「自分は絵を描くことが好きなんだ」
「ずっと描いていたいんだ」
勉強とか、部活とか、付き合いとか何やかやと忙しい学生生活。
そんな成長期の中では、自分のやりたいことにさえ、気づくのに
時間がかかる。
友情とか、物事に向かう気持ちとか、いろんなことに対する思春期の
目覚めみたいなものが、繊細なタッチで描かれる
佐藤 多佳子 1962年東京生まれ
何かしらのコンプレックスがブロッキングとなって、上手く会話の
キャッチボールができない4人が、(この4人がまたあきれるほど
なんのつながりもないと思われるメンバー、小学生から引退した元
野球選手までいる)、なぜか皆で落語を習おうということになる。
何を『良し』とするか。
『良し』が多すぎても、少なすぎても苦労する。
自分の『良し』以外はひたすら拒絶するか、
『良し』が通じるまで喧嘩を売るか、
はたまた、
どもるか、
あいまいな受け答えで流してしまうか・・・
こんなことってよくある。だから人間悩みが多い。
会話の中の一瞬の表情に駆け巡る嵐のような内なる感情の表現が絶妙。
黄色い目の魚
湘南あたりが舞台のピュアな青春物語。
「自分は絵を描くことが好きなんだ」
「ずっと描いていたいんだ」
勉強とか、部活とか、付き合いとか何やかやと忙しい学生生活。
そんな成長期の中では、自分のやりたいことにさえ、気づくのに
時間がかかる。
友情とか、物事に向かう気持ちとか、いろんなことに対する思春期の
目覚めみたいなものが、繊細なタッチで描かれる
佐藤 多佳子 1962年東京生まれ
自分についても他人についても,厳しすぎず甘すぎず,適度な基準を持っていること。目標ですね。
たぶんその基準は心の安定と関係があって,そのバランスが崩れると急に高くなったり低くなったりするんじゃないか。そう思いましたです。
そうですね。人の気持ちって絶えず揺れていて、自分でも困ってしまうほど。
登場した4人組は、それはそれはデリケートなバランスで、痛いくらいその葛藤が伝わってきましたね。
それを受け入れる落語家とあの「ばあさん」が、すばらしかった。
さりげないところの感情の揺れなんかが
絶妙に描かれていましたね。
「黄色い目の魚」もぜひ読んでみたいと思います。
「黄色い目の魚」に登場する、何でもズバッと言い過ぎるお母さんの職業が薬剤師なんですよ。
おまけに、薬剤師だから香水などにおいのするものをつけない、とかってよっぽど色気がないみたいに表現されていて、
当たっているだけに、ドキッとしました。