以前にも書きましたが、学習をしていて、何らかの視点で漢字や熟語を「まとめる」という作業が私にとっては非常に楽しく、また知識の再整理にも役立ち、記憶にも残りやすいと感じます。その結果をまとめた形の記事がこのブログの主流でもありますが、きょうは「おもがい むながい しりがい」についてまとめてみました。それぞれに本試験でもおなじみの漢字もあり、個々にはそれなりに身についてもいましたが、こうして記事にするために改めていろいろ調べると、やはりたくさんの新しい発見もあります。
なお、いつもの通り、漢字のあとの(●●/●●)は、「漢検 漢字辞典」初版/第二版 の掲載ページ。また、訓読みでかっこ書きしたものは、「辞典」初版に記載がなく、第二版で追加された読みです。
<おもがい>
ウマの頭部から、くつわ(勒/銜/轡)にかけてつけるひも。ついでに、「くつわ」とは「口の輪」の意味とのこと。
【羈】 (282/286)
音 : キ
訓 : おもがい たづな つな・ぐ (とりし・まる) (たび) (たびびと)
【面繫/面懸】 (1460/1475)
こちらは熟字訓。意味・読み・字面がそれなりに通じていて、比較的覚えやすいですね。まだ出題されたことはなかったかと思います。
【羇】 (282/286)
音 : キ
訓 : たび (たびびと)
上記の通り、「おもがい」との訓は「辞典」には載っていないのですが、意味欄には 「おもがい」 の記載があります。また、上記の 【羈】 の 「おもがい」 の項には、【羇】 とも書く、との記載があります。だったら 【羇】 にも読みとして「おもがい」を採用したら良いと思うのですが、こうした矛盾と言うか、統一性のなさは、漢検のそこかしこに見られますね。 「おもがい」 が書き取りで出題された場合、 【羇】 を書いたら果たして正解になるのでしょうか?
<むながい>
ウマの胸から鞍にかけてわたすひも。
【鞅】 (115/116)
音 : オウ
訓 : むながい (はらおび) (きずな) (うら・む) (にな・う)
超頻出語 【鞅掌】 でお馴染みの漢字ですね。 【鞅掌】 は、私の手元にある 15-1 以降だけでも、書き取りで2回、語選択・書き取りで1回、対義語で3回出題されています。
なお、「要覧」には上記に加えて (わるがしこ・い) との訓も載っています。辞典初版、辞典第二版、要覧と、読みに関しては「トリプルスタンダード」ですね。(汗) ですが本試験初合格対策としては、以前も書いた通り、訓読みは「辞典初版」に載っているものだけで十分だと思います。15-1 以降、それ以外の訓が出題されたことはありません。「辞典第二版」で大幅に訓読みが追加されており、いずれはその追加分からも出るようになるのかもしれませんが、追加された厖大かつレアな訓をすべて網羅するのは、初合格を目指す上での学習効率としては非常に悪いと思います。
【鞁】 (1273/1286)
音 : ヒ
訓 : (むながい)
「辞典」初版では、訓読みの掲載はありませんでした。熟語の記載もありません。きょうのテーマの「むながい」 も、初版にない読みですから、本試験対策としては、余り気にしなくて良いでしょう。
【纓】 (88/90)
音 : エイ
訓 : ひも (むながい) (まと・う)
漢字としては、四字熟語 【被髪纓冠】 でお馴染みですね。17-2、22-3 で出題されています。また 26-3 では、「滄浪の水清まば以て我が エイ を濯うべし」 と、故事・諺問題としてこの 【纓】 の書き取りが問われました。故事・諺問題ですが、四字熟語 【濯纓濯足】 を学習していれば正解できる問題でした。
「むながい」 に関しては、こちらも初版では意味の記載のみで、読みは記載がありません。
<しりがい>
ウマの尻から鞍にかけるひも。
【鞦】 (691/697)
音 : シュウ
訓 : しりがい
熟語の記載はありません。本試験では、故事・諺問題 「年寄りの言うことと牛の シリガイ は外れたことがない」 でお馴染み。
【尻繫】 (471/787)
こちらの熟字訓も出題されたことはないですね。なお、「辞典」の掲載ページが初版と第二版で離れているのは、【尻】 が新たに常用漢字に採用されたからです。
【紂】 (1040/1048)
音 : チュウ
訓 : (しりがい)
殷王朝最後の王の名前でしか見たことがない漢字ですが、「しりがい」との意味・読みもあったのですね。今回初めて知りました。
まとめたつもりが、結構多岐にわたって、あまり覚えやすい感じにはならなかったですね。(汗) まあ、本試験対策としては、
おもがい 【羈】 【面繫/面懸】
むながい 【鞅】
しりがい 【鞦】 【尻繫】
だけ覚えれば十分でしょう。
なお、いつもの通り、漢字のあとの(●●/●●)は、「漢検 漢字辞典」初版/第二版 の掲載ページ。また、訓読みでかっこ書きしたものは、「辞典」初版に記載がなく、第二版で追加された読みです。
<おもがい>
ウマの頭部から、くつわ(勒/銜/轡)にかけてつけるひも。ついでに、「くつわ」とは「口の輪」の意味とのこと。
【羈】 (282/286)
音 : キ
訓 : おもがい たづな つな・ぐ (とりし・まる) (たび) (たびびと)
【面繫/面懸】 (1460/1475)
こちらは熟字訓。意味・読み・字面がそれなりに通じていて、比較的覚えやすいですね。まだ出題されたことはなかったかと思います。
【羇】 (282/286)
音 : キ
訓 : たび (たびびと)
上記の通り、「おもがい」との訓は「辞典」には載っていないのですが、意味欄には 「おもがい」 の記載があります。また、上記の 【羈】 の 「おもがい」 の項には、【羇】 とも書く、との記載があります。だったら 【羇】 にも読みとして「おもがい」を採用したら良いと思うのですが、こうした矛盾と言うか、統一性のなさは、漢検のそこかしこに見られますね。 「おもがい」 が書き取りで出題された場合、 【羇】 を書いたら果たして正解になるのでしょうか?
<むながい>
ウマの胸から鞍にかけてわたすひも。
【鞅】 (115/116)
音 : オウ
訓 : むながい (はらおび) (きずな) (うら・む) (にな・う)
超頻出語 【鞅掌】 でお馴染みの漢字ですね。 【鞅掌】 は、私の手元にある 15-1 以降だけでも、書き取りで2回、語選択・書き取りで1回、対義語で3回出題されています。
なお、「要覧」には上記に加えて (わるがしこ・い) との訓も載っています。辞典初版、辞典第二版、要覧と、読みに関しては「トリプルスタンダード」ですね。(汗) ですが本試験初合格対策としては、以前も書いた通り、訓読みは「辞典初版」に載っているものだけで十分だと思います。15-1 以降、それ以外の訓が出題されたことはありません。「辞典第二版」で大幅に訓読みが追加されており、いずれはその追加分からも出るようになるのかもしれませんが、追加された厖大かつレアな訓をすべて網羅するのは、初合格を目指す上での学習効率としては非常に悪いと思います。
【鞁】 (1273/1286)
音 : ヒ
訓 : (むながい)
「辞典」初版では、訓読みの掲載はありませんでした。熟語の記載もありません。きょうのテーマの「むながい」 も、初版にない読みですから、本試験対策としては、余り気にしなくて良いでしょう。
【纓】 (88/90)
音 : エイ
訓 : ひも (むながい) (まと・う)
漢字としては、四字熟語 【被髪纓冠】 でお馴染みですね。17-2、22-3 で出題されています。また 26-3 では、「滄浪の水清まば以て我が エイ を濯うべし」 と、故事・諺問題としてこの 【纓】 の書き取りが問われました。故事・諺問題ですが、四字熟語 【濯纓濯足】 を学習していれば正解できる問題でした。
「むながい」 に関しては、こちらも初版では意味の記載のみで、読みは記載がありません。
<しりがい>
ウマの尻から鞍にかけるひも。
【鞦】 (691/697)
音 : シュウ
訓 : しりがい
熟語の記載はありません。本試験では、故事・諺問題 「年寄りの言うことと牛の シリガイ は外れたことがない」 でお馴染み。
【尻繫】 (471/787)
こちらの熟字訓も出題されたことはないですね。なお、「辞典」の掲載ページが初版と第二版で離れているのは、【尻】 が新たに常用漢字に採用されたからです。
【紂】 (1040/1048)
音 : チュウ
訓 : (しりがい)
殷王朝最後の王の名前でしか見たことがない漢字ですが、「しりがい」との意味・読みもあったのですね。今回初めて知りました。
まとめたつもりが、結構多岐にわたって、あまり覚えやすい感じにはならなかったですね。(汗) まあ、本試験対策としては、
おもがい 【羈】 【面繫/面懸】
むながい 【鞅】
しりがい 【鞦】 【尻繫】
だけ覚えれば十分でしょう。