goo blog サービス終了のお知らせ 

漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

夢一夜

2014-06-04 10:34:50 | 雑記
 こんな夢を見た。 (ホントに見ました。(笑))

 きょうは漢検本番。もはや通い馴れた感すらある会場への道々、歩いている時間さえ惜しんで問題集を開いている面々の行軍もいつもの光景である。

 1級会場の入り口付近には、これも三々五々問題集や自作資料の最終確認に余念のない人々。見るとネット上では親交のあるBさん、Sさん、Nさんの顔もある。皆さん、今回は受検地をこちらにしたようだ。これは地元の人間として下手な結果は出せないと改めて気が入る。

 試験開始。するとどうだろう、問題用紙上は、ここ1~2カ月の間に新たに覚えた漢字や熟語のオンパレード。稀に見る幸運への歓喜と、一歩間違えば手も足も出なかったであろう恐怖とが綯い交ぜになった興奮状態のまま解答を終了。かなり難易度は高かったはずだが、手ごたえは十分。一人で充実感に浸りながら会場を出ると、廊下では、同好会などを作っている受検者であろうか、床に車座になってさっそく検討会が行われている。脇を通り過ぎるときに耳に入った 「きょうは簡単でしたねぇ。」 「そうですね。びっくりしました。」の声。「簡単? 何を言ってるんだ・・・」と心でつぶやきつつ帰路へ。

 会場から自宅へは徒歩5分ほど。郵便受けを覗くと「折り曲げ厳禁」と書かれた、協会からの見なれた大型封筒。たった今受けたばかりの本試験の結果がもう届いているようだ。
 僅かな胸の高鳴りを感じながら開封。合格証書だ。まずはホッと胸をなでおろす。同封の成績表を見ると、「あなたの得点 187点」とある。とうとう180点を超えた。嬉しい。が、その下を見て愕然とした。

 「今回の合格点 185点/満点 200点」

 喜んだのもつかの間、なんのことはない、またしてもギリギリ合格ではないか。会場の車座から聞こえた声は正鵠を射ていたのだ。。。





 くだらない投稿で失礼しました。m(_ _)m
 あと18日。頑張ります。


【飄】 【剽】 【慓】

2014-06-02 11:34:36 | 雑記
 「本試験直前期に、どうも記憶に定着しない事項をブログに書いて自分に印象付けを目論むシリーズ」です。(苦笑)


【飄】  (1295)

 音 : ヒョウ
 訓 : つむじかぜ  ひるがえ・る

 【飄逸】 は 常用漢字を使って 【漂逸】 とも書く。【漂】 と言えば、【漂蕩奔逸(ひょうとうほんいつ)】 なんて四字熟語もあり。(準1級配当)
 【飄】 に戻って、四字熟語 【飄忽震蕩(ひょうこつしんとう)】 はなんとなくそろそろ出そうな気がしています。


【剽】  (1293)

 音 : ヒョウ
 訓 : おびや・かす

 【剽悍】 【剽疾】 など、「すばやい」意の熟語については 【慓】 と書いても可で、 【剽悍】 は 25-1 で出題されたばかり。 【剽劫(ひょうきょう)】 は「おびやかす」意。、 【剽窃】 は「ぬすむ」意。「すばやい/おびやかす/ぬすむ」と、関連があるようなないような3つの意味を持つ。


【慓】  (1293)

 音 : ヒョウ
 訓 : -

 「すばやい」意で、「辞典」の見出しは 【慓悍】 のみ。なので、漢検対策としては 【剽】 を覚えていれば、こちらは覚えなくても良いかもしれません。


【狐】 と 【孤】

2014-06-01 21:04:28 | 故事・成語・諺
 26-1 に向けて、前回 25-3 以降に新しく学習したものの復習をしていますが、自分にとって新しい知識なので、やはり記憶への定着率は悪いですね。つい「若い頃ならばすぐに覚えられたのになぁ・・」などとグチりたくなってしまいます。(笑)

 さて、そんな事項の中に、【狐】 や 【孤】 が含まれている故事・成語がいくつもあったので、ご紹介します。【狐】 と 【孤】 、字形は似ていますが意味が全然違うので紛らわしいなんてことはなさそうなものですが、個人的には必ずしもそうでもなくて、結構どっちを書くのか分からなくなったりします。意味や、背景の故事をきちんと理解していればそんなことはないんでしょうけれど・・・(汗)

 かっこ内は、いつもの通り「漢検 漢字辞典」初版の掲載ページです。


 【董狐の筆】  とうこのふで  (1141)
 権勢に屈せず、ありのままに歴史を記すこと。なかなか良い言葉だと感じていますが、【董狐】 は人名なので出題はされにくいでしょうね。

 【狐丘の戒め】  こきゅうのいましめ  (450)
 人は、地位や収入が高くなればそれだけ他人から恨みをかうので身を慎むようにという戒め。間違えて 【孤】 と書いてしまいそうになる筆頭格ですが、【狐丘】 は地名のようなのでこれも本試験には出ないかな。

 【六尺の孤】  りくせきのこ  (1605)  
 君主の父を亡くした幼君。「六尺」は年齢説と身長説があるとのこと。 

 【孤掌鳴らし難し】  こしょうならしがたし  (447)   
 人間は一人では何事も成すことはできないたとえ。

 【鶏群の孤鶴】  けいぐんのこかく  (400)
多くの凡人の中に一人だけとびぬけてすぐれた者がいること。「辞典」の見出しは「鶏群の一鶴」ですが、「参考」として「『一鶴』は『孤鶴』ともいう」とあります。

 【孤注一擲】  こちゅういってき  (447)
 運命をかけてのるかそるかの大勝負をすること。【乾坤一擲】 の類義語。故事・成語と言うより四字熟語ですね。ただし、「漢検 四字熟語辞典」には載っていません。



 ついで(と言ってはなんですが)に、同じく 【狐】 または 【孤】 を含む1級四字熟語です。こちらのかっこ内は「漢検 四字熟語辞典」初版の掲載ページです。

【狐疑逡巡】  (202)
【狐裘羔袖】  (202)
【晏嬰狐裘】  (65)
【篝火狐鳴】  (187)
【狐裘蒙戎】  (203)

 3つが 【狐裘】 で残りの2つは【狐】を含まない方の2字が書かされるでしょうから、結局四字熟語で 【狐】 を書くのは 【狐裘】 を問われたときだけですね。


【狷介孤高】  (179)
【孤独矜寡】  (210)
【独学孤陋】  (364)
【鰥寡孤独】  (133)
【孤陋寡聞】  (212)
【孤影悄然】  (201)
【風岸孤峭】  (411)

 「ころう」 を 【固陋】 ではなく 【孤陋】 と書く2つが要注意でしょうか。 最後の 【風岸孤峭】 も、四字熟語で問われる 「こしょう」 には 【孤峭】 【虎嘯】 【壺漿】 と3種類ありますから、意味を踏まえてきちんと書き分けたいですね。