流浪オヤジの探検日記

KOBEを拠点に各種イベントや名所・旧跡を見て歩き、紹介していきます。

JR西日本・和田岬線

2018-04-30 | JR系統
和田岬線(わだみさきせん)は、神戸市兵庫区に位置するJR西日本・山陽本線の支線です。
兵庫駅-和田岬駅間の通称です。
本線と和田岬地区の間を結んでいます。


「東尻池第五踏切」(兵庫~和田岬 №4)


「材木橋」(昭和56年3月架)
兵庫運河に面した所に材木問屋が多く材木町と呼ばれ、橋名になったとのこと。


「兵庫運河」(新川/下流側)
材木橋から見た兵庫運河西側の風景です。


「和田旋回橋」(明治33年竣工)
明治32年12月に竣工された和田岬線の鉄道橋です。


兵庫駅-和田岬駅の間にて兵庫運河を渡る橋長15.5メートルの橋梁です。
旋回式可動橋が特徴です。
当時の山陽鉄道が建設した日本最古かつ最初の鉄道可動橋ですが、現在は回転機構が全て撤去され固定されています。


「御崎通踏切」(兵庫~和田岬 №5)


「御崎本町踏切」(兵庫~和田岬 №6)


「笠松通踏切」(兵庫~和田岬 №7)


「笠松商店街」


「和田岬駅」


同駅は、和田岬線の終着駅です。


改札がない構造であり、ホームの中ほどに敷地外(一般道路)に直接接続する出入口が設けられています。


単式ホーム1面1線を有する地上駅です。


駅周辺は、三菱重工業、三菱電機及び関連企業の工場が広がる工場街です。


当駅の利用者も工場への通勤者が多数を占めるそうです。


和田岬線の貨物営業が廃止された昭和55年年までは三菱重工業神戸造船所への専用線が続いていました。


「勾配標」
線路の勾配を示す標として勾配が変化する所にに設置されます。
上り勾配0.5‰(パーミル)を示しています。


「第2種車止め」
鋼材を櫓型に組んで作られたものです。


同駅は、神戸駅管理の無人駅です。
国鉄時代からJR化後にかけての自動改札機が設置されるまでの期間は駅員が配置されていました。
現在は、駅内には改札や券売機など無く、兵庫駅の和田岬線ホームに設置された自動改札機(中間改札)及び
自動券売機がその役割を代替しています。


朝晩の通勤旅客向けに特化した路線という性格から日中の列車の運転はありません。
平日17往復、土曜日12往復、休日は朝夕各1往復のみのダイヤです。


明治23年7月8日、 山陽鉄道の和田崎町駅として開業。
当時は貨物営業のみの貨物駅でした。
昭和55年までは、三菱重工業神戸造船所への専用線が続いていました。


神戸市電が営業していた頃は、この専用線を跨ぐために鉄軌道同士の立体交差がありました。


昭和18年完成の木造平屋建て駅舎がありましたが、平成21年7月27日に駅舎と付属建物が撤去されました。


和田岬線周辺地図(昭和10年神戸市街地図・神戸駅130周年史


和田岬線・兵庫臨海線の路線図


和田岬駅と神戸市電(昭和46年廃止)


和田旋回橋と兵庫運河


和田岬砲台(三菱重工業敷地内)


聞けば路線としては黒字だそうですが、神戸市としては廃線を求める要望書を提出しているとか。

歴史ある路線及び駅を訪れる事ができたことに感謝です。
ありがとうございました。
ヾ(●´□`●)ノ【゚+。・oアリガトウo・。+゚】ヾ(○´□`○)ノ
コメント (4)
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川崎重工業株式会社 兵庫工場

2018-04-29 | 鉄道
川崎重工業株式会社は、オートバイ、航空機、鉄道車両、船舶などの輸送機器及びその他機械装置を製造する日本の企業です。
同社の兵庫工場は、鉄道車両製造部門を担う生産拠点です。
明治36年(1906年)の創業以来、9万両以上の鉄道車両を製造しています。


兵庫工場本館の敷地内にて、2両の鉄道車両が静態保存されています。


「日本国有鉄道181系特急電車(1号車)」


昭和33年(1958年)製造


東海道線の全線電化を機に東京-大阪間を6時間50分で結ぶビジネス特急こだま第1号編成の先頭車です。


優れた走行性能、従来にない乗り心地の良いデラックスな座席など斬新なデザインでデビューしました。


本車両は、新幹線へ続く電車特急の基礎を築きました。


「新幹線0系電車」(21-7008)


日本国有鉄道(国鉄)が昭和39年(1964年)の東海道新幹線開業用に開発した初代の営業用新幹線電車です。


展示車両は、川崎重工業で製造されたR61編成(さよなら運転使用車)の1号車です。


残念ながら一般公開されていません。(×_×)


工場内に架けられている連絡橋のようです。
側面に同社で製造された鉄道車両が描かれていました。


「9900形」大正13年製 当社1000号車


「パシナ形」昭和9年製 当社1500号車


「9600形」大正13年製 250車両製造


「C57形」昭和12年製 愛称:貴婦人


<兵庫工場概要>
所在地:神戸市兵庫区和田山通
敷地面積:223,000平方メートル(阪神甲子園球場5~6個分に相当)
建屋面積:131,500平方メートル
月間標準生産能力: 客電車80両、機関車8両


「構内踏切」


兵庫工場は鉄道工場としては唯一、工場構内を市道が貫通し、踏切も設置されている事で有名です。


<北工場>


近距離で車両が見えますが、実際には踏切と車両留置線はかなり離れています。
市道からの写真撮影です。


「入換機関車」


「東京都交通局12-600形電車」


「京急2100形電車」


京浜急行電鉄(略称:京急)が所有する約半数を川崎重工業が製造しているそうです。


「ロングアイランド鉄道C3客車」
ロングアイランド鉄道は、アメリカ・ニューヨーク周辺を基盤とする通勤鉄道会社です。


<南工場>


工場内の鉄路は、三線軌条(さんせんきじょう)が敷設されています。
鉄道において軌間の異なる車両を運転するために、通常1対2本の軌条(レール)で敷設される線路について、
片側のレールを共通として残り2本のレールをそれぞれの軌間に応じて敷設したものを言います。


「レンガの歩み」
(要旨抜粋)
明治39年(1906年)5月に川崎造船所運河工場が建設され、その当時の事務所として、
また戦後の労働組合の事務所として使用されてきた建物が昭和59年3月にとりこわされた、
私たちは先輩の苦労を感謝し、イギリスより輸入のレンガのあゆみをここに残す


神戸市兵庫区和田山通にレンガ塀が残されています。

全て市道からの見学でしたが、しっかり楽しめました。
いつの日か一般公開される時を待ちたいと思います。
ありがとうございました。
゚・:,。★\(^-^ )♪ありがと♪( ^-^)/★,。・
コメント (2)
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