11月4日(日曜日)、神戸空港において「空の日イベント2018」が開催されました。
同空港敷地内に位置する兵庫県消防防災航空隊及び神戸市消防局航空機動隊の基地にて空の日に因んだイベントが催しされていました。
両隊は今年の4月、神戸ヘリポート(神戸市中央区港島中町/ポートアイランド)廃止に伴い、神戸空港に移転しました。

兵庫県消防防災航空隊と神戸市消防局航空機動隊は平成26年から共同運航を始めました。
兵庫県の機体は神戸市に運航委託する形の全国唯一県と政令市の完全な一体運用としています。

「公用車」(兵庫県消防防災航空隊)

「人員輸送車」(兵庫県消防防災航空隊)

「格納庫」
当地の敷地面積は約1万7千平方メートル。格納庫を含めヘリを最大10機が駐機できるそうです。
運航時間は従来、日没の18時頃までしたが、22時まで可能になりました。
大規模災害を想定し、約72時間連続で自家発電する非常用設備も備えているとの事です。

両隊は平成16年から消防防災ヘリ3機を共同運航し、隊員約30人が交代で常駐しています。
救助活動や建物火災時の情報収集などで現場に駆け付け、昨年(平成29年)の出動件数は487件に上ります。
<救助資機材の紹介>

「水難個人装備」

「山岳個人装備」

「デラックスエバックハーネス」
主に座位をとることのできるような軽傷者に使用し、山岳救助で使用する事が多いとのこと。

「救急バック」
救助現場や救急現場において隊員が背負い降下するバックです。
酸素ボンベや頸椎固定装具、デラックスサバイバースリング、応急処置セット等が装備されています。

「レスキューストレッチャー」
減圧式担架として減圧して固定するため、骨折等に効果的です。
また、全脊柱固定のまま収容可能とし、救助中の様態の悪化を防ぎます。

「消火バケット」

林野火災時等の空中消火に使用します。

神戸市消防局航空機動隊/川崎BK117C-2(JA02KB)

展示機として格納庫へ移動してきました。

愛称:KOBE-Ⅱ(2代目)、5号機

同機は川崎重工とエアバス・ヘリコプターズが共同開発し、国産ヘリコプターとして初めて型式証明を取得した中型の多用途双発機です。

「救助用ウィンチ装置」
救助活動に使用します。270kgまで吊り上げることが可能です。

動力:チュルボメカ_アリエル_1E2_ターボシャフトエンジン_550shp(410kw)×2基

全長:13メートル、全高:3.85メートル
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、総務省消防庁並びに神戸市消防局との協力のもと、
『D-NET(災害救援航空機情報共有ネットワーク)』を使った消防防災ヘリコプター
運航管理システムの研究開発を進めているそうです。
実用化を目指し、災害救援活動をより効率的に実施できる効果を検証しています。

本機種は、C-1タイプのキャビンスペースから約30%拡大しています。

最大離陸重量:3,500kg

「ヘリコプターテレビ電送システム」(送信装置)
上空から撮影した画像を地上に送信します。

「操縦席」(機体左側)

今までの同型機種と比較し、燃料タンクの増量や新型ブレードを採用してローター性能の向上などにより
航続距離を150km延長して700kmの飛行を可能とし、騒音・振動も大幅に低減しています。

「二酸化炭素消火器」

「トーイングトラクター」
トヨタ L&F(ロジスティック&フォークリフト)/2.0tエンジン形式

兵庫県消防防災航空隊/川崎BK117C-2(JA28HY)
愛称:ひょうご、消防防災2号機

「訓練披露」を展示するため離陸します。

航空救助隊員が降下します。

要救助者を乗せた担架をホイスト装置により吊り上げます。

要救助者を機内へ収容します。

収容完了後は、現場から速やかに離脱します。

操縦士、整備士(機内オペレーター)、航空救助隊員(降下隊員)の息の合ったコンビネーションを見せてくれました。
ありがとうございました。
゚・:,。★\(^^ )♪ありがと♪( ^^)ノ★,。・:・゚

「クリアケース」×2枚(兵庫県消防防災航空隊/神戸市消防局航空機動隊)
記念品としていただきました。
楽しい空の時間を過ごしました。
隊員の皆様、ありがとうございました。
ヾ(*´∪`*)oc<【。゚・+:.・ァリガトゥゴザィマシタ・.:+・゚。】ヽ(*´∪`*)ノ"
以上で神戸空港「空の日」シリーズを終了します。(^_^v