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母と子、実家に帰る・・・

もうかれこれ6年か7年になるだろうか、子供達がサッカー
を始め試合に追われ、そして妻が働き始めて、まとまった休みがまったく
取れなくなって。

・・・妻の実家は道東の北見。
今では高速を使って片道3時間半の距離だが、この6・7年一度も帰って
いない。

その間この病気になり、妻の実家に帰るどころの話しではなくなってしま
っていた。

妻の両親には自分の入院・闘病中には散々心配を掛けた揚げ句、何度もお
見舞いに来て貰っていたにもかかわらず、昨年の父の入院・手術や、
妻にとって二人切りの姉妹である実家の姉の胃癌の手術の時でさえ、帰し
てあげることができなかった。


昨年の入院中、一度だけ妻に言ったことがある。
「手術の時、帰ってあげなくていいの?」
「そりゃぁ、私が居てあげられれば一番いいんだろうけど、ここ離れられ
ないでしょう」

一言も「心配」ということを口では言わなかったが、どれだけ心配だった
かは想像が付く。


子供達にとっても、そこには同年代の従兄弟がいる。
1・2度子供達だけで行ったことはあったが、ワタシの両親とは同居して
いるので、子供にとって田舎といえるのは妻の実家だけだ。

きっと毎年、夏休みのたび、冬休みのたび、行きたかったんだろうな、と
思う。


今年は子供達のサッカーも落ち着き、妻も職場が変わり休暇が取れるよう
になった。
本当は車で、家族4人で帰る予定だったが、この前の入院で自分の限界を
知り、やむなく断念。
まだまだいつ入院することになるかわからないこの身では今年は無理。


それでもやっと帰してあげられる・・・

たったの5日間だけど、少しでも癒しになれば。

妻にも子供にも、この2年間は本当に苦労を掛けてしまった。

父の手術の時、姉の手術の時、病室のベッドの上で何もできなかった、何
も言ってあげられなかったのが情けなくてしょうがなかった。


あの時の気持ちは消えるものではないけれど、少しだけ肩の荷が降りたよ
うな気がする。

今頃はきっと、久しぶりに3人の病気のことは忘れて、つかの間の休日を
楽しんでいることと思う。

それとも看病の話しで盛り上がっているかな。
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