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がん宣告を受けて、本音。

移植手術は18時間30分、一年後には再手術。

その間、痛みやら何やらの繰り返しで6回の入退院。常にある痛み。

ドナーの存在。

移植に至る奇跡的な幸運。

仕事のブランク、一年半の無収入。

働き盛り。同時に育ち盛りの二人の息子。

同居する両親。逝く順番が!?

あの年、あの歳。

置かれた環境は、まさに

修羅場。



あの時に比べれば今の状態なんて...

って思ってた。

というか、思おうとしていたのかもしれない。



でも、

実際、この局面、

どうやらそうでもなかったみたい。

一番それを感じたのは、

歌を歌えなくなっていた。聴けなくなっていた。


いつも聴ける歌が聴けない。

いつも車で、浴室で、口ずさんでいたのに、それができていなかった。


もっと言えば、
 

今期多い医療関係TVドラマ、これが見れなかった。

どれもこれも今気付くこと。




普通に仕事し、逆に忙しさに紛らせて集中できて(いたような気がする)、家族にも普通に病状を説明できて、普通に生活してこの3か月、

大したことないよ、と。


でもこれ、完全に強がりだった。

あんな経験をしてきても、やっぱり怖いものは怖かった。



先日の説明を受けて、少し冷静になれて、ようやくそんなことを考えられる様になった。

どんな状況であれ、やっぱり怖いものは怖いんだと。

これが本音。




今、19日の詳細説明を待つ身。

転移はなさそう、とはいえ、それは検査が終わってみないとわからない。

自分にとっては、正直なところコロナどころではない、って感じ。


全摘出、腹を切ること、これ自体は怖くない。これも本当に本音。

2度切ってるからっていうのもあるけど、


だから妻に、

「わたしもそうだけど、普通の人、手術したことの無い人にしたら、もの凄くおっかないことなんだよ。」

って、先日言われて、簡単に全摘、全摘って言っていたことを反省。



劇症肝炎って言われた2005年、余命ゼロ日を克服してきたのに、

今、命の期限を告げられることを恐れている、まさにこれが本音。



仙人にはなれそうもない。
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