しだれ梅 花しぶきたる 垂水かな
馬糞 Bafun
枯山水のようだった梅の木にみずみずしく梅が咲き、
香り立っていた。
枯れ滝に雪解けの清水がほとばしるかのように、勢い
よく咲き競う。
人生の花もまた、早春の梅の花のようでありたい。
枯れ枝のごとき人生にも、春一番の花を開くときがあ
る。
「耐えがたきを耐え、忍びがたきをしのび・・・」。
それから数十年、枯れ枝のようだった日本は、蘇って
花を開いた。
その花が散っても、今再び、早春の21世紀を迎えて、
新しい花を咲かせようとしている。
日本の花は、梅の花のように気高く、香高く、純粋で
ある。
日本を愛する人は、新しい千年紀の早春に、希望の花
を咲かせたいものである。
それが、亡国の悲惨に耐えてきた神々の願いでもあろ
う。
それが、日本の武士道に咲く花の咲きようであろう。
日本は、新しきものを生む国、
新しき文明の光を発する国、
新しき道を指し示す国でなければならない。
Bafun