草むらに ゲンノショウコの 医者みつけ
梅士 Baishi
終末になると、いつもの遍路の山や草道を歩くのが楽しみ
になる。
一週間でも季節の姿が変わるのである。
山道と草道とでは植物も景色も異なっている。
しかし、どちらも美しい。
そうした山野を歩く楽しみが釣りの楽しみに勝っている。
ゲンノショウコは夏から秋にかけて山に咲く。
平地の草道にはめったに見かけない神秘の花である。
下痢には抜群の薬効がある。
おなかが痛くなると、ゲンノショウコを煎じて飲むのである。
これで回復できる。
実にありがたいゲンノショウコだが、草むらのゲンノショウコ
を刈り取るのは遠慮する。
漢方薬局の袋づめを買っていつも備えている。
わが、名医の草である。
しかし、今日は山野には出なかった。
町の図書室で新刊書二冊を一気に読んだ。
周りには小学生や中学生が数人勉強していた。
そこに中年の女が入ってきて、携帯端末をかちかちとメール
を打ち続けていた。
不愉快で迷惑な音である。
次に小学生の女の子が入ってきた。
いきなりぱちぱちとそろばんをはじき始め、じゃ~っとご和算
で願いましてはという音を繰り返した。
ところがこちらは心地よい音なのである。
熱心にやわらかく珠をはじく。
次に中学生の女の子たちが3人入ってきて、ひそひそと私語
を始めた。
これはルール違反だが、娘の声だからまあ許せるかと思う。
そんなさまざまな音の中でたいして雑念もなく、背筋を伸ば
して読書が進んだのだった。
それから、町の温泉につかって、運動不足をサウナの汗で
ごまかしてよい気分になった。
楽しみは豆腐料理と冷酒の仕上げである。
湯葉刺し、揚げだし豆腐、豆腐餃子が品切れで豆腐シュウ
マイになった。
できたての豆腐に粒味噌をつけてゆったりと冷酒を飲むの
である。
それで1800円なり。
「どこか風景を撮られているんですか」とレジでインタヴュー
された。
「いや、このあたりの植物なんかをね・・・」
「いつも写真をみてらっしゃるから・・・。どちらから?」
「博多からです。」
それだけの会話である。
へえ、おなじみさんなんだあ・・・、と思いながら店を出た。
めったに人とはしゃべらない、ひょうひょうとした客が珍しい
のかもしれなかった。
【 「新しき大学の理念」を読んで 】
示唆に富む一冊だった。
今年9月20日に収録された内容だから、早速に恩恵にあず
かったわけである。
幸福の科学大学は、超エリートを育成する新しい大学にな
るであろうことが期待されている。
自分も生まれ変わって学びたいものである。
これからの大学のキーワードが三つ示されている。
「創造性」、「チャレンジ精神」、「未来へ貢献する精神」である。
スタートの学部は、文系が「人間幸福学部」、理系が「未来
産業学部」である。
まさに理想の大学だ。
その中で、学生の頃から哲学をやっている人は就職できな
いのだという。
同様に、文系の大学院を出た者も企業は嫌うのだそうである。
つまり、企業的な学習と発展思考ができないのだそうである。
日本の大学には「実学」「創造」の精神が欠けていると言う
のである。
その点、アメリカにはフロンティア精神があるという。
なぜ哲学が、と思うが、成功しない人の思想を学んだ人は
成功しないと言うことらしい。
たしかに、成功哲学というのは哲学らしくない。
悩みと悲観が哲学を形成している。
まして、ニーチェやサルトルの実存主義なんてのに取りつ
かれると悲劇である。
たしかに、哲学は不幸の研究と言う性質がありそうである。
もう一つ、日本の学歴評価は入学までであって、その後は
問われないと。
つまり、大学入試の偏差値で頭の良さが証明された所まで
なのだそうである。
むしろ、体育系で体と胆力を鍛えていた方が企業は教育し
やすいのだと言う。
東大文一に合格しそうにないなら、アメリカ留学のほうがよ
ほど将来性があるということになるのだろう。
ほんとうに、大学は中味を総入れ替えしないと、新しい国に
はなれそうもないほど遅れていると思う。
創造性、チャレンジ精神、未来への貢献・・・。
訓詁学の東京大学に欠けている、あるべき大学の姿である。
立憲女王国・神聖九州やまとの国
幸福実現党応援隊・ 梅士党