Jリーグ・ディビジョン1第20節
2008年8月9日(土)19:30キックオフ
埼玉スタジアム2002
浦和レッズ 2-2 柏レイソル
ロスタイムに勝ち越しゴールを決めた永井は、その後も献身的な動きで残り時間を消費していた。相手のバックパスを追ってGK菅野にプレスをかける。梅崎とのショートコーナーでボールをキープする。柏のDF小林へものすごい形相で食って掛かる。しかし、結局はフランサの一蹴で勝ち点2がこぼれ落ちてしまった。もう少し早く体を寄せておけば、と悔やんでも悔やみきれない失点で勝てる試合を落としてしまった。ロスタイムに2ゴールが決まるとは誰も想像できなかったけど、試合全体を通してみれば、まあ引分という結果は妥当なものだったのかもしれない。
序盤から決して褒められた内容ではなかった。闘莉王をDFラインに戻して阿部がボランチに入る3-4-1-2の布陣。どうしても両サイドが守備的になってしまうが、左サイド相馬は何度か仕掛けてチャンスを作る。トップ下の永井もボールを引き出し、何とかチームを動かそうとする。同点に追いつくゴールを決めたのは、相馬からのクロスを抑えの利いたすばらしいシュートに変えた阿部だった。中盤の連携はそれほど嘆かわしいものではない。では、何が良くないのか?ここまできたらハッキリ言ってしまった方が良いだろう。そう、明らかにツートップが良くないのだ。
後半、エジミウソンの負傷退場で梅崎が入った途端、皮肉にもチームの動きが格段に良くなった。高原をワントップにし、右から永井、左から梅崎が仕掛ける。攻撃にリズムが生まれた。どうして最初からこうしなかったのか?ポンテのような司令塔がいれば、ツートップも活きてくるのだろうが、今の戦力を考えれば、戦い方はこれしかないように思う。しかしまあ、バックアッパーから覗き込むと、浦和の3バックと柏の4バックの違いがよくわかる。やはり4バックの方が安定感があるよなあという印象。3バックは非常に高度な動きの質を要求されるような気がした。
あまりにショッキングな試合終了の瞬間をむかえて、浦和の選手は意気消沈、柏の選手は意気揚々といった感じ。そんな中、永井は、ついさっき食って掛かっていた小林のもとへ、さらに菅野、古賀へと歩み寄って言葉を交わしている。どうやら健闘を讃えているようだった。こういうところで人間性というのが出るものなのだろう。ひたすら憮然としていた都築とは対照的だなあと思って見ていた。別にどちらが良いということではないけど、やはり対戦相手に対する敬意は大切である。試合が終われば敵も味方も関係ない。自分もそういう態度を示せたらいいなあと思う。
しかし、残念ながらこういう場面はTVに映らないんだよね。やはりスタジアムへ来なければ、サッカーの本質を見ることはできない。
2008年8月9日(土)19:30キックオフ
埼玉スタジアム2002
浦和レッズ 2-2 柏レイソル
ロスタイムに勝ち越しゴールを決めた永井は、その後も献身的な動きで残り時間を消費していた。相手のバックパスを追ってGK菅野にプレスをかける。梅崎とのショートコーナーでボールをキープする。柏のDF小林へものすごい形相で食って掛かる。しかし、結局はフランサの一蹴で勝ち点2がこぼれ落ちてしまった。もう少し早く体を寄せておけば、と悔やんでも悔やみきれない失点で勝てる試合を落としてしまった。ロスタイムに2ゴールが決まるとは誰も想像できなかったけど、試合全体を通してみれば、まあ引分という結果は妥当なものだったのかもしれない。
序盤から決して褒められた内容ではなかった。闘莉王をDFラインに戻して阿部がボランチに入る3-4-1-2の布陣。どうしても両サイドが守備的になってしまうが、左サイド相馬は何度か仕掛けてチャンスを作る。トップ下の永井もボールを引き出し、何とかチームを動かそうとする。同点に追いつくゴールを決めたのは、相馬からのクロスを抑えの利いたすばらしいシュートに変えた阿部だった。中盤の連携はそれほど嘆かわしいものではない。では、何が良くないのか?ここまできたらハッキリ言ってしまった方が良いだろう。そう、明らかにツートップが良くないのだ。
後半、エジミウソンの負傷退場で梅崎が入った途端、皮肉にもチームの動きが格段に良くなった。高原をワントップにし、右から永井、左から梅崎が仕掛ける。攻撃にリズムが生まれた。どうして最初からこうしなかったのか?ポンテのような司令塔がいれば、ツートップも活きてくるのだろうが、今の戦力を考えれば、戦い方はこれしかないように思う。しかしまあ、バックアッパーから覗き込むと、浦和の3バックと柏の4バックの違いがよくわかる。やはり4バックの方が安定感があるよなあという印象。3バックは非常に高度な動きの質を要求されるような気がした。
あまりにショッキングな試合終了の瞬間をむかえて、浦和の選手は意気消沈、柏の選手は意気揚々といった感じ。そんな中、永井は、ついさっき食って掛かっていた小林のもとへ、さらに菅野、古賀へと歩み寄って言葉を交わしている。どうやら健闘を讃えているようだった。こういうところで人間性というのが出るものなのだろう。ひたすら憮然としていた都築とは対照的だなあと思って見ていた。別にどちらが良いということではないけど、やはり対戦相手に対する敬意は大切である。試合が終われば敵も味方も関係ない。自分もそういう態度を示せたらいいなあと思う。
しかし、残念ながらこういう場面はTVに映らないんだよね。やはりスタジアムへ来なければ、サッカーの本質を見ることはできない。