KSD58

今日は珍しく早起きです。5時くらいに目が覚めました。とにかく天気が気になって、朝日を眺めながら空の様子を確認しました。ちょっと雲が多めですが、まあ大丈夫でしょう。というわけで、竣工写真の撮影です。8時前に現場へ行くと、すでにエビちゃんが撮影を初めてくれていました。実際に立会ったことがある人は分かると思いますが、撮影というのはものすごく大変な仕事です。何が大変なのかというと、自然を相手にしているところです。アングルは決まったけど、もう少し遅い時間の光線がいいとか、あそこの雲が切れないとダメだとか、そういうことの繰り返しです。シャッターを切るのは一瞬ですが、その一瞬が来るのをただひたすら待ち続けることになります。そしてもちろん、その一瞬を見極めるのがプロのカメラマンであるエビちゃんの仕事です。今日も正面からのアングルを撮影するのに1時間かかりました。「背後の空は真っ青でなくちゃねえ」と言ったのは自分なので、炎天下で雲の動きを見ながら待ちました。エビちゃん曰く「こうして苦労して撮った写真でも、もうちょっとこういう風にできなかったの？とか平気で言うヤツがいるんですよ」とのこと。なるほどそういうものかも知れません。まあ、それを言うのも設計者の仕事なのですが、現場を知っていて言うのと知らないで言うのとでは、やはり説得力が違うような気がします。暑い日に涼しいところから何を言っても通じない。暑い日は暑いところで一緒に考える。そういうことです。こうして1日がかりの撮影は、満足いくアングルを全て網羅して無事終了しました。ここから先は、エビちゃんに完全お任せになります。自分は完成したてきた写真を見て唸るだけです。暑い中の撮影、お疲れ様でした。それにしても、その帽子かっこ良すぎよ。