football smile

the days turn into months and years

カズに学べ。

2011-05-15 | book



それは何もフットボールのクラブやチームに限ったことではなくて、あるいはもっとちがった集団でも同じことだと思うけど、あらゆる組織には世代のバランスというのが必要なのだろう。ベテランに偏重すればいかにも動きが重くなるし、若手ばかりでは軽薄さが目立つかも知れない。継続力と瞬発力。これは何も世代論で片付く類のものではないかもしれないが、それを無視するわけにはいかないような気がしている。

個人的な見解としては、ベテラン選手が頑張りすぎるチームというのはいかがなものか?と思っている。活躍すべきは若手選手であって、特に素晴らしいルーキーが登場したりすると、チームの未来が明るく開けたりする。かつての浦和レッズがそうだった。山田暢久、永井雄一郎、鈴木啓太、小野伸二、田中達也、長谷部誠、彼らが鮮烈にデビューした時、チームに希望の光が射した。そういう輝きは、どんなに頑張ってもオジサンには宿らない。

それではベテラン選手は不要なのか?というと、そう簡単に割り切れないところが、時に事態を複雑にしてしまう。今年のJリーグでは、ベテラン選手を切るクラブが目立った。それも長年クラブの顔として貢献して来た選手の解雇が相次いだ。世代交代とか若返りとか、便利な言葉は沢山用意されているわけで、それが正論であることも事実である。でもね、何か引っ掛かるよね。そう思う人も決して少なくないのだろう。だから、雑誌の特集にもなったりするわけだ。

今、店頭に並んでいる雑誌「Number」最新号の表紙を飾っているのは、キング・カズの笑顔だ。「カズに学べ。明るく生き抜くベテランの思考法」。ここに登場するベテラン選手の思考は三者三様だけど、どこか共通している点がある。それは自分にできる「役割」を考えて行動しているということ。チームのために何ができるか?チームのために何をすべきか?あの岡野雅行ですら、ガイナーレ鳥取で悩んでいるのだから、多分その思考は間違っていない。

ああ、そういうことなのかなあと思いながら、今日もAXIS通信を書いてます。

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