黒夢
AVBD-91947-50
2 MAY 2012
http://kuroyume.jp/
復活ライブだった「FUCK THE FAKE STAR」は、今考えてみると過去の黒夢を映していた。それに対してこの「日本武道館ライブ」は、今の黒夢を映している。違和感を感じるのは当然である。それは今までの記憶にあった黒夢ではないのだから。ブックレットに書かれた「黒夢の何に惹かれているのか」という問いかけに、さてあなたは何と答えるか。言い方を変えると「あなたはパンダを受け入れることができるか(観た人にはわかるよね)」ということになる(笑)。雅-MIYAVI-の奏でる「少年」をかっこいいと思えるか?
40を過ぎて常に新しくいることは難しい。それができたらかなりかっこいい。
前回のオープニングとはまったく違ったかっこよさが、パンダとイチゴの「BEAMS」には確かにあった。わかるかなあ、これが大人のかっこよさってヤツさ。揺らぎなき自信と余裕。最高じゃないか。大人の言うことだからって信じちゃいけないよ。大人がいつも正しいとは限らない。立派なことなんて言わない。まじめなんて大嫌い。いつまでもどこまでもかっこよく行くぜ。黒夢に惹かれるのは、そういうスタンスを変えないからじゃないか。本人達が大人になった今でも、それは全然変わっていない。
黒夢の清春と同じ歳なんだよ、というのが自慢の我が人生。いつもこうありたい。