UEFA EURO 2012 決勝
2012年7月1日(日)3:30キックオフ
キエフ(TBS録画)
スペイン 4 - 0 イタリア
今大会でベストゲームを選ぶとしたら、予選リーグのスペイン×イタリアを押す人は少なくないと思う。絶対的不利の前評判を覆すほど、新生アズーリの戦いは斬新であり見事であった。そんな好カードが決勝で再現されるとあっては、期待しない方が間違っている。
フットボールの神様は、いつだって極上のドラマを用意している。そして、誰も想像ができないような結末を演出する。強い者が勝つのではなく、勝った者が強い。もちろんその通り。ただ素直に納得できない状況も時に起こり得る。スペイン相手に2点ビハインド、かつ1人少ない状況を受け入れることができる国は、おそらく世界中どこを探しても見つけ出すことはできないだろう。イタリアも例外ではなかったというだけのこと。
それでもイタリアは最後まで立派に戦った。それはスペインも同じで、最後まで攻撃の手を緩めることはなかった。その結果が 4 - 0 という大差になった。アディショナルタイムの3分をどんな気持ちで戦ったのか?イタリアにとっては生涯忘れることができない時間であったに違いない。しかし、それは未来に繋がる時間でもある。
栄光は一瞬にして過去となる。未来はすでに始まっている。